1999年09月01日
在日ブラジル人向け自動車整備工教育実施を決定
トヨタ自動車(株)(以下、トヨタ)は、社会貢献活動の一環として、(学)中部日本自動車整備専門学校※(愛知県西春日井郡春日町)の施設の一部を借用し、愛知県に在住するブラジル人子弟を対象とした自動車整備工教育を実施することとし、9月1日に名古屋ブラジル総領事館アレシャンドレ副領事出席のもと、開校式を実施した。
現在、在日ブラジル人は20万人を超えており、その中には日本語ばかりか母国語であるポルトガル語の習得にも支障をきたしている子弟も存在し、関係者の間では将来の本国での就労を危惧する声が高まっている。そうしたことから、ブラジルでの事業活動に長い実績を持ち、ブラジル企業として認知されつつあるブラジルトヨタ(株)を子会社に持つトヨタは、今回社会貢献事業の一環として当該プログラムを実施することを決定した。
当該プログラムは、ブラジルトヨタ(株)より講師を日本に招聘し、20名の在日ブラジル人子弟に対し、ポルトガル語で全日制1年間の自動車整備工職業訓練を実施するもので、プログラム修了者はブラジルの一般的な自動車整備工場でただちに働けるレベルの技術が習得可能となる。
トヨタは当面向こう3年間を目処に当該プログラムを実施することとしており、ブラジル政府関係者ばかりでなく日本政府関係者からも今後の展開を注目されている。
※ | トヨタ自動車直営の自動車整備学校(理事長 : 斎藤明彦) |
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以上