トヨタ×道セレクション
長野県茅野市

北は北海道、南は沖縄まで、全国の道で行われるモータースポーツ、トヨタのラリーチャレンジ。
それぞれの開催地には独自の風土と文化が息づきまだ知られていない魅力がたくさん眠っている。その舞台のひとつである長野県茅野市は、美しい自然と豊かな文化が融合する町。八ヶ岳連峰の恵みを享受するその場所で見つけた、とっておきのデスティネーションを案内したい。

長野県中南部に位置し、八ヶ岳連峰の西麓に広がる自然豊かな街。古くから避暑地としても知られており、真夏であっても30度を超える日は数えるほど。また、縄文時代の貴重な遺跡が点在し、国宝に指定される出土品も多数。人口54980人(2025年3月現在)、面積266.59㎢。

天空にそびえる雄大な稜線

八ヶ岳連峰

茅野市にいると、いたるところで遠くに山々を眺めることができる。20の峰が連なった八ヶ岳連峰だ。山麓には蓼科高原、蓼科湖や女神湖などの観光スポットも多く、ハイキングやトレッキング、キャンプなど多彩なアクティビティを楽しむこともできる。四季折々の表情も魅力のひとつで、春の新緑、夏の高山植物、秋の紅葉、冬の雪景色と、訪れる季節によって異なる美しさを見せてくれる。市内にはビューポイントが各所にあり、その場所を巡っていく旅もいい。

3月中旬に撮影した八ヶ岳連峰。山頂にはたっぷりと雪が残る。

八ヶ岳連峰
住所:長野県茅野市北山4035-2541 
(北八ヶ岳ロープウェイ)

信州自慢の蕎麦と野菜を味わう

傍 katawara

茅野市は標高が高いことで知られ、市中心部であっても標高は800m近くある。また、八ヶ岳からはミネラル豊富な雪解け水が流れており、地勢は作物を育てるのに最適とされている。そのため、茅野市でとれる農作物はどれも味わい深い。「傍」では、地元の粉で毎朝作られる蕎麦と、フレッシュな有機野菜を提供している。行列ができる人気店だけに、料理はどれも格別。信州の食材と食文化の豊かさを知りたいなら、ぜひ訪れてみてほしい。

白そばと黒そば、そして季節の天ぷらを楽しめる
セットメニューが
人気。季節によって変わるそばつゆは
独創的なものが多い。

営業時間は4時間と短いため、訪れる際は注意を。

傍 katawara
住所:長野県茅野市泉野5931-100
電話:0266-55-6101 
時間:11:00~15:00(火曜定休)
www.applenoodleinc.work

時を超える縄文の神秘

尖石縄文考古館

茅野市には歴史的に重要な縄文遺跡が多く点在し、それらの遺跡から出土したものが「尖石縄文考古館」に集約されている。最大の見どころは、国宝にも指定されている「縄文のビーナス」と「仮面の女神」。独特の曲線美と神秘的な表情を持つ2つの土偶は、当時の造形技術や美的感覚、精神性をも感じることができる。館内では出土品の展示だけでなく、縄文時代の住居や生活道具の展示も充実。

考古館の目玉である国宝「仮面の女神」。

館内には土偶や縄文土器のほか、
当時のあらゆる生活道具も展示されている。

尖石縄文考古館
住所:長野県茅野市豊平4734-132
電話:0266-76-2270 
時間:9:00~16:30(月曜定休)
www.city.chino.lg.jp/site/togariishi

蔵書は3万冊以上。
文豪にも愛された湯宿

蓼科 親湯温泉

開湯は400年前と言われており(諸説あり)、かつての戦国武将・武田信玄も湯治のために訪れていたとされる親湯温泉。その場所に、1926年(大正15年)に創業したのが「蓼科 親湯温泉」だ。まもなく100周年を迎える宿は、多くの文筆家たちにも愛されてきた。彼らへ思いを馳せるためにと、「蓼科 親湯温泉」には3万冊の蔵書があり、常連たちは日がな1日、周囲の自然を眺めながら読書に耽けるという。そして夜になれば、長野県産の食材をふんだんに使用した夕食に舌鼓を打ち、上質な温泉で心身を癒す…。文学の香りが漂う宿で過ごす時間は、本当のくつろぎを与えてくれる。

壁一面を埋め尽くす蔵書。
宿と縁のある文豪たちの作品なども展示されている。

10人の文人達をイメージした特別な客室も用意。
太宰治の客室は、黒の調度品で統一。

和フレンチをベースにした夕食。
この食事目当てに宿泊する人も
多いという。

蓼科 親湯温泉
住所:長野県茅野市北山蓼科4035
電話:0266-67-2020
www.tateshina-shinyu.com

トヨタ×道セレクション

胡桃のヌガーグラッセ
信州味噌とそば粉のマフィン

1200 ドリンクセット+ 300 コーヒー(HOT/ICED)または 和紅茶(HOT/ICED) *11時から14時まで / *カップまたはグラスでの提供となります

長野県茅野市に伝わる食文化である「凍み(しみ)」と、郷土料理「天寄せ(てんよせ)」を掛け合わせた2層のヌガーグラッセ。ヌガーグラッセには茅野産の胡桃、天寄せにも地元で生産された棒寒天とりんごのコンフィチュール、ほおずきジャムを使用し、茅野市の伝統の味を一品に凝縮しました。ほんのりと塩味のきいた信州味噌とそば粉のマフィンと一緒にどうぞ。

横に添えられているのは茅野市の伝統的な保存食「氷餅」。
ヌガーグラッセに削って食せば、
より風土を感じられる味わいへと変化します。