2004年10月18日

<ご参考>

トヨタ、海外生産会社での環境取組み一層強化に向け、
「グローバル環境マネジメントシステム」のスクールを開催

 

 トヨタ自動車(株)(以下、トヨタ)は、海外生産会社での環境取組みの一層強化を図る為、トヨタの環境管理基準「グローバル環境マネジメントシステム」(TOYOTA-EMS)を策定し、海外の環境保全担当者に対し、これを指導するスクールを10月18日から22日の5日間トヨタ(三ケ日研修所、他)にて開催する。

 トヨタは従来より、環境問題への対応を経営の最重要課題の一つと位置づけ、車両の開発・生産、リサイクルに至る諸課題に鋭意取組んでいる。また、グローバルな事業活動を通じて環境問題への対応を強化していくため、海外生産会社に対しISO14001認証の取得促進を図る他、2000年度からは、国内外の連結子会社の「連結環境マネジメント」を導入しグループ全体で環境保全を展開している。さらに2003年度からは拡大する海外生産に対応し、各国・各地域で最もクリーンな生産活動を目指し、「エコファクトリー活動」(※下記参照)を開始した。

 今回策定した「グローバル環境マネジメントシステム」は、従来の管理基準であったISO14001をさらに高度化したもので、ISOに基づく環境管理手法に加え、トヨタが長年醸成してきた環境保全に関わるマニュアル、作業標準書を活用し環境部門のみならず生産現場のスタッフレベルにまで環境保全活動を徹底し、より実効性の高いマネージメント(異常・苦情ゼロ、環境リスクの最小化、環境パフォーマンス向上など)を実現するものである。トヨタではTOYOTA-EMSの導入により生産活動における「CO2の削減」、「化学物質の削減」、「廃棄物の削減」など環境負荷をより一層削減し、地域社会と調和した環境保全を推進する方針である。

 また、スクールには21ヶ国31事業体より40名の環境保全担当者が参加し、当社のプラント・エンジニアリング部、環境部の部員が講師となり、TOYOTA-EMSに基づきトヨタの環境取組方針、環境管理を効率的に実施するためのマネジメント手法、環境負荷が高い設備の管理方法、環境改善事例(CO2、廃棄物等)並びに環境管理監査手法などについて座学、現地現物をまじえ教育を行う。

 今後トヨタでは当スクールを継続的に行うとともに、TOYOTA-EMSの現地での定着を狙い、トヨタ本社の環境監査員を現地法人に派遣し「グローバル監査」を実施する方針である。

「エコファクトリー活動」・・・新工場の建設や既設工場の大規模な改装・拡張プロジェクトを対象に、企画、設計段階から操業段階まで、エコファクトリー監査等を通じ確実な環境対応を展開するもの。

以上

<別紙>

「グローバル環境マネジメントシステム」(TOYOTA-EMS)の概要
取り組み項目 ISO 14001 TOYOTA-EMS
1.遵法 ・法令遵守
+  ・トヨタ自主管理基準設定、厳守
・事前検討の充実、再発防止の徹底
異常苦情ゼロ必達
2.未然防止
環境上の諸課題に対する是正及び予防処置
+  ・トヨタ独自のリスクアセスメントの展開
・リスク低減手法の標準化
 (対策技術の標準化、日常管理の標準化)
・トヨタ化学物質管理(使用禁止物質展開)
環境リスクの最小化
3. 環境パフォーマンスの向上
設定目標達成のためのプログラム策定
+  ・トヨタの保有する革新環境技術の展開
・現場改善事例の横展
各国・各地域NO.1のパフォーマンス達成
4.マネージメントツール ・環境方針に基づく運用管理
+  ・製造現場に直結した
  作業標準、マニュアル、点検シート
・世界共通の環境監査チェックシート
「グローバル環境マネジメントシステム」のスクール概要
日時 2004年10月18日~22日
場所 トヨタ自動車(株)(三ヶ日研修所、堤工場、上郷工場)
受講者 21ヶ国・31事業体の環境スタッフ約40名
(アメリカ・イギリス・ベトナム・アルゼンチン・インド 他16ヶ国)
教育内容 ▼トヨタの環境の考え方
▼工場における環境リスクマネージメント
 -異常苦情ゼロ活動
 -環境リスクの高い設備の管理方法
▼環境管理ツールの紹介
 -E-ラーニング
▼環境活動の効率的な監査の実施(グローバル監査、エコファクトリー活動)
 -監査項目の解説
 -監査計画の立て方
 -監査報告書の作成方法
▼模擬監査演習
 -監査のロールプレイング
▼工場での実践
 -現地現物で管理方法学習
▼修了試験