クルマをつくる時に気を付けていることは?
工場でクルマをつくる時に特に気を付けているのは、品質の良いクルマをつくることです。
現在のクルマの生産工程(こうてい)は、流れ作業でクルマをつくっています。
コンベアには、同じクルマばかりではなく、多くの種類が流れています。これを多品種少量生産と言います。
クルマの色、シート、ハンドル、エンジンなど、それぞれたくさんの種類の部品を用意し、お客様の注文にあった部品を
取り付けていきます。当たり前のことですが、部品が間ちがって付いていたら、品質の良いクルマにはなりませんので、
しっかりと間ちがわないように気を付けています。
そのための工夫の一つに「指示(しじ)ビラ」とよばれるものがあります。
これは、コンベアの上にならんでいるクルマ1台1台のボンネットにはってあり、それぞれのクルマに取り付ける部品が書いてあります。
作業者はこの紙を見て部品を取り付けるので、部品の付け間ちがいが防(ふせ)げます。
各担当者が責任をもって部品を取り付け、不具合のあるクルマは次の工程へ送らないようにしていますし、
前の工程の組み付けチェックも次に作業する人の仕事の一つとなっています。また、不具合に作業者が気づかなければ、
コンベアが自動的に止まるような工夫もされています。
こうして工程の中で何度も検査(けんさ)して、品質の高いクルマをつくるように取り組んでいます。