クルマづくりのくふう
トヨタでは、より働きやすく、品質の良いクルマをつくるために、日々かいぜんを続けています。
働いている人が「こうしたらもっと働きやすくなるのになぁ」「品質の良いクルマをつくるために
こうした方がよいのになぁ」と、思いついたアイデアを会社に提案する「創意くふう提案制度」があります。
実際に工場で使われている「カメレオン」などは、働いている人のアイデアから生まれたものです。
-
異常を見つけると
すぐにラインを止めて直します01機械や部品の取り付けの異常、作業がおくれたときなどに「呼び出しボタン」を押します。すると「アンドン」にボタンを押した人の場所を示す番号が表示され、チームのリーダーがかけつけて問題を解決します。
もし一定時間内に直らなければ、コンベアは自動的に止まります。品質の良いクルマだけが、次の人へ送られるしくみになっています。
- ライン
- 車体を運びながら、組み付けできるコンベア
- アンドン
- 作業の遅れ、進みが分かるモニター
-
あらかじめ取り付ける部品を
そろえておきます02お客様の注文に合わせて、1台1台ちがう部品を取りそろえておきます。1台分に必要な部品は事前に箱にそろえて入れられ、クルマといっしょに運ばれてきます。
これまでは、部品を取り付ける人は、ライン横にあった部品だなまで、自分で部品を取りに行っていました。この手間がはぶけたので、取り付ける作業に集中でき、品質をあげることができるようになりました。
-
ドアを取り外して
作業します03とそう工場から運ばれてきた車体から、いったんドアを取りはずして作業をします。クルマの中での作業がやりやすくなると同時に、ドアにキズがつくのも防ぐことができます。
-
カメレオンの舌のように動く
ボルトの取り出し器04部品の取り付けに必要な種類のボルトを、簡単に取り出せるように考えられたのが「カメレオン」です。
ボルトを入れた容器に、磁石が着いた器具を近づけることで、器具にボルトがくっつき、簡単に取り出せます。
この動きは、カメレオンが舌でムシをとらえる様子に似ていることから「カメレオン」の愛しょうでよばれています。