広州トヨタ自動車有限会社
広州汽車集団股有限公司
トヨタ自動車株式会社

広州汽車集団股份有限公司(以下、広汽集団)とトヨタ自動車株式会社(以下、トヨタ)の乗用車生産・販売合弁会社である広州トヨタ自動車有限会社(Guangzhou Toyota Motor Co., Ltd.以下、GTMC)は、中国広東省広州市南沙の同社工場で、5月23日10:00(日本時間 : 同日11:00)より、新型乗用車カムリ(中国語名「凱美瑞[カィメィルィ]」)のラインオフ式を実施した。

式典には、中国中央・地方政府関係者、日本政府関係者、サプライヤー、販売店関係者をはじめとする来賓、報道関係者、広汽集団の張房有董事長、トヨタの渡辺捷昭社長、GTMCの葛原徹総経理、袁仲栄執行副総経理など約1400名が出席した。

最初に、主催者のGTMCを代表して、葛原総経理が「絶えず高い目標にチャレンジする強い気持ちと、謙虚に学ぶ心を忘れず、皆様のご支援・ご協力を頂きながら成長し、一日も早く、南沙の皆様、広州の皆様、そして広く中国の皆様に良き企業市民として認められ、その豊かな暮らしと社会の更なる発展に貢献できるよう、明るく、楽しく、元気よく取り組んでいきたい」と挨拶を述べた。

続いて広汽集団の張董事長が挨拶を行い、トヨタの渡辺社長も「グローバルモデルであるカムリは、中国においても必ずやすべてのお客様にご満足いただけると確信している。トヨタの中国での活動は40年以上に及ぶが、今後とも、広汽集団と一致団結し、なおいっそう積極的な事業展開を図っていく覚悟であり、同時に、トヨタの持てる技術などを通して、中国自動車産業の一層の発展にも寄与していきたい」と述べた。

なお、現地生産されるカムリの販売価格は19.78万元~26.98万元で、2006年の販売計画は5万台。本日(5月23日)より受注を開始する予定。

GTMCは、2004年9月に広汽集団とトヨタにより設立され、中国最大の自動車市場である広東省におけるトヨタ初の車両生産・販売拠点であり、今回ラインオフしたカムリはGTMCで生産される初のモデルとなる。なお、GTMCで生産するカムリには、広汽トヨタエンジン有限会社(GUANGQI TOYOTA ENGINE CO.,LTD.)製のエンジンが搭載されている。

GTMCは世界レベルの工場として数々の最新鋭設備を導入し、全工程で品質基準を厳しく守りながら生産するとともに、「環境保全のパイオニア、良き企業市民」との企業方針の下、騒音の低減、排水の処理、廃材の再利用及び環境に優しい材料の使用にも力を注いでいる。さらに、GTMCは2005年1月に、技術育成センターを設立し、人材の育成も積極的に行っている。

GTMCの概要は以下のとおり。

会社名 広州トヨタ自動車有限会社
Guangzhou Toyota Motor Co., Ltd(GTMC)
所在地 広東省広州市南沙経済開発区
代表 董事長張 房有(広汽集団 会長)
副董事長稲葉 良睍(トヨタ 副社長)
総経理葛原 徹
執行副総経理袁 仲栄
設立時期 2004年9月1日
合弁期間 30年
資本金 13億元(約173億円)
出資比率 広汽集団側 50% トヨタ側 50%
従業員数 約2100人(2006年5月の生産開始時点)
土地面積 約190万m2
生産品目 カムリ(GTE製エンジン搭載)
生産能力 立ち上がり時は年産10万台/直(将来的には2直で年産20万台)
生産開始 2006年5月

以上