トヨタ自動車(以下、トヨタ)は、国内で販売しているプリウス、プリウスPHV、SAI、HS250hのABS(アンチロックブレーキシステム)制御プログラムの不具合に関して、リコールを行うことを決定し、国土交通省に届け出いたしました。対象車両は約22万3千台*1です。

今回の4車種につきましては、通常路面では油圧ブレーキと回生ブレーキが併用されておりますが、ABS作動時には油圧ブレーキのみに切り替わるため、雪路や凍結路を低速で走行している際にABSが作動した場合、ABS作動前に比べ、制動力が低下し運転者の予測よりも制動距離が伸びる可能性があります。

ABSの作動時に制動力の低下を感じた際は、ブレーキを更に踏み込めば結果として運転者の予測どおり停止することも可能ですが、よりお客様に安心してご使用いただくために、今回、リコールにより、徹底した対応を行うことを決定いたしました。

具体的には、リコール対象車両のABS制御プログラムを修正し、制動力の低下を防ぎます。プリウスについては販売店を通じてお客様に本日からリコールの通知をし、2月10日(水)より回収修理を開始いたします。(修理の所用時間は約40分)。

なお、同不具合の対象台数は全世界で約40万台あり、北米、欧州、その他の国・地域においても、できるだけ速やかに同様の改善措置を実施する方針です。

*1 国内リコール対象モデル
車名 型式 リコール対象車の製作期間 台数(台)
プリウス DAA-ZVW30 2009年4月20日~2010年1月27日 約200,000
プリウスPHV DLA-ZVW35 2009年11月25日~2010年2月5日 約150
SAI DAA-AZK10 2009年10月2日~2010年2月8日 約11,000
HS250h DAA-ANF10 2009年6月10日~2010年2月8日 約12,000
計4車種 計4型式 2009年4月20日~2010年2月8日(全体の範囲) 計223,000

以上

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