トヨタ自動車(株)は、エスティマをフルモデルチェンジし、車名をエスティマTならびにエスティマLとし、本日より全国一斉に販売*1した。
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- エスティマT AERAS<オプション装着車>
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- エスティマL X<オプション装着車>
平成2年に誕生したエスティマは、革新的なパッケージとスタイリングにより「使う心地良さと走る心地よさの融合」というミニバンのコンセプトを定着させた。
エスティマT、エスティマLは、このコンセプトを受け継ぎながら「次世代の高級ミニバン」を開発テーマに「使う心地よさ」については、先進的な内装デザインに加えFFレイアウトにパッケージを一新し、乗降性や住居スペースそして静粛性の革新を図るとともに最新の快適装備、機能装備を採用し、くつろぎの快適空間を創出。
「走る心地よさ」では、駆動方式をはじめエンジン、プラットフォーム、サスペンションを一新し、高速クルージングからタウンドライブまで高級サルーンの上質な走りを実現した。
また、ITS装備の充実を図ったほか次世代を見据え優れた安全・環境性能を実現している。
主な特徴
- エンジンをフロントにレイアウトすることで、低いフロアと高い室内高を実現し乗降性と居住性を高めるとともに、防振サブフレームの採用などと相まって、客室の振動・騒音を抑制。
さらに、シートのロングスライド化、リラックスキャプテンシートやリモコン式パワーアシストドアといった最新の快適装備、機能装備を設定し、くつろぎの快適空間を創出 - ワンモーションシルエット、豊かな曲面とシャープなエッジのコンビネーションにより新世紀のミニバンフォルムを追求するとともに、高品位かつ未来感覚のインテリアを創造
- 高性能3.0リットルV6エンジンと軽量コンパクトな新開発2.4リットル*1直4エンジンの搭載および新開発プラットフォームや新設計サスペンションの採用により、走りの質を革新するとともに最新のITS装備でドライビングをサポート
- EBD*2付ABSの全車標準装備やVSC*3、ブレーキアシスト、TRCの設定をはじめ最新のGOA*4を採用しクラス世界トップレベルの安全性を実現
- CO2排出量の大幅な削減に加え、全車平成12年新排出ガス規制に適合させ、さらに環境庁技術指針の「移行期低排出ガスレベル(J-TLEV)」も達成し環境に配慮
*1 | 2.4リットル車は3月1日より発売 |
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*2 |
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*3 |
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*4 |
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車両概要
- くつろぎの快適空間
- エンジンをフロントにレイアウトしフロアの高さを低く(従来比-70mm)設定することで地上からのヒップポイント高をフロントシートで40mm、セカンドシートで50mm下げ優れた乗降性を実現
- 4,750mmの全長を維持しながらホイールベースを40mm延長したほか、全高を10mm低くしながらも低床化することで室内高を45mm拡大し、各席とも広いレッグスペースとゆとりのヘッドクリアランスを実現
車両寸法等
(単位 : mm)
エスティマT、エスティマL | ||||
---|---|---|---|---|
全長 | 4,750 | *1 | (± 0)*3 | 〔+ 60〕*4 |
全幅 | 1,790 | (-10)*3 | 〔+100〕*4 | |
全高 | 1,770 | *2 | (-10)*3 | 〔- 20〕*4 |
室内長 | 2,950 | (+150)*3 | 〔+ 60〕*4 | |
室内幅 | 1,560 | (- 75)*3 | 〔+ 40〕*4 | |
室内高 | 1,265 | (+ 45)*3 | ←*4 | |
ホイールベース | 2,900 | (+ 40)*3 | ←*4 | |
フロントシート地上高 | 760 | (- 40)*3 | ←*4 | |
最小回転半径(m) | 5.6 | (- 0.1)*3 | 〔± 0〕*4 |
*1 | AERASは+20 |
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*2 | 4WD車は+15 |
*3 | 従来車との差 |
*4 | エミーナ、ルシーダとの差 |
- エンジンを床下からフロントに移し客室空間から離すとともに、防振サブフレームや随所に配置した制振・遮音材により高級サルーンの優れた静粛性を実現
- 豊かなサイズのシートとしゆとりの座り心地を追求
- フロントシートは、45mm調整可能な上下リフター(運転席)や角度調整機能付アームレストを採用
- セカンドシートは、485mmのロングスライド機構に加え、オットマンやセンターテーブルを追加したアームレスト付リラックスキャプテンシートを上級グレードに採用したほか、その他グレードにもロングスライドや回転機構を設定
- サイドシートには、825mmの前後のスライド機構を設定し必要に応じゆとりの居住空間と広いラゲージ空間を選択出来るようにするとともに、シートクッションを跳ね上げてスライドも可能なスーパースペースアップシートを採用し大きな荷物の積載にも対応
- 乗り降りのしやすさや多人数での乗車時の使いやすさなどに配慮したデュアルスライドドアを全車標準装備するとともに、スライドドアのガラスにはパワーウインドゥを採用し室内の開放感を演出
- 左側スライドドアには、ドアハンドルを軽く操作するだけでドア開閉が可能なパワーアシスト機構を新採用。また、ワイヤレスキーのリモコン操作でもドアが開閉可能(全車にオプション設定)
- 視認性が良く高級感あるオプティトロンメーターを設定(一部グレードに標準装備)
- 運転席からも手が届きやすいセンタークラスター下部にセンターロアボックスを設定したほか、チケットやカード類の収納に便利な小物入れやカップホルダーを多数設定
- 先進的な内外装デザイン
- エクステリア
- キャビンフォワードのワンモーションなシルエットというエスティマのアイデンティティを継承しつつ、豊かな曲面とシャープなエッジそして均整の取れたキャラクターラインを融合し先進性を表現
- フロントは、表情豊かなコンビネーションヘッドランプとクロムバーをアクセントとするラジエーターグリルにより個性を強調
- サイドは、フードからルーフスポイラーへ抜けるルーフラインシルエット、シャープで特徴的なキャラクターラインにより、軽快感を表現
- リヤはラウンディッシュなリヤウインドウと、特徴的なコンビネーションランプにより、未来感を表現
- AERASには、フォグランプ内臓の大型フロントスポイラー、サイドマッドカード、大型リヤバンパーを採用し、スポーティ感を強調
- インテリア
- インストルメントパネルからサードシートに至る豊かなトリム造形に連続感を持たせ伸びやかさを表現するとともに、天井はシンプルな形状により広がり感を演出するなどくつろぎの快適空間を包み込むインテリアを追求
- インストルメントパネルには視認性に優れたセンターメーターとマルチディスプレイやオペレーション機能を集中配置したセンタークラスターをインテグレートし、機能性と先進性を高次元で融合
- 次世代の高級ミニバンにふさわしい基本性能
- 優れた動力性能
- BEAMS*1 1MZ-FEエンジン(V型6気筒3.0リットル VVT-i)
- 回転数と負荷に応じて吸気タイミングを最適に制御するVVT-iや、走行状態にあわせて吸気管の長さを制御する3段可変吸気システム(ACIS-IV*2)を採用し、クラストップレベルの低中速トルクを実現しつつ、低速から高速まで全域で高トルクを確保し扱いやすく滑らかな走りを実現
- 新開発BEAMS 2AZ-FEエンジン(直列4気筒2.4リットル VVT-i)
- VVT-iに加え、ロングポートインテークマニホールドやデュアルエキゾーストマニホールドの採用により実用域での走りを重視しつつ、低速から高速まで全域で高トルクを確保し扱いやすく滑らかな走りを実現
- アルミ製シリンダーブロック、マグネシウム制シリンダーヘッドカバー、樹脂製インテークマニホールドの採用による軽量化および各部の低フリクション化により低燃費に寄与
- 樹脂ギヤ駆動バランスシャフトを新採用し、駆動、騒音の面でもトップレベルを実現
*1 - BEAMS
- Breakthrough Engine with Advanced Mechanism System(先進機能を備えた画期的エンジン)
*2 - ACIS-IV
- Acoustic Control Induction System-IV
- オートマチックトランスミッションSuperECTは、高効率トルクコンバーター、フレックスロックアップシステムによるフレキシブルで高レスポンスな制御システムの採用により、低燃費と滑らかで応答性の良い走りを実現
エンジン主要諸元
排気量 (cc) |
最高出力 (kW/rmp) |
最大トルク (N・m/rpm) |
10・15モード走行燃費 (km/リットル) |
||
---|---|---|---|---|---|
1MZ-FE | 2,994 | 162(220PS)/5,800 | 304(31.0kg・m)/4,400 | 2WD | 9.4*1 |
4WD | 8.6 | ||||
2AZ-FE | 2,362 | 118(160PS)/5,600 | 221(22.5kg・m)/4,000 | 2WD | 10.6 |
4WD | 10.2*2 |
*1 | 車両重量1,760kg以下の値、1,770kg以上は9.0km/リットル |
---|---|
*2 | 車両重量1,760kg以下の値、1,770kg以上は9.8km/リットル |
- 高い操縦性・走行安定性と優れた乗り心地
- フロントサスペンションに新設計マクファーソンストラット式独立懸架、リヤは新設計トーションビーム式を採用し、ジオメトリーの最適化を図るとともに、高剛性ボディと相まって高級サルーンに匹敵する優れた操縦性・走行安定性と乗り心地を実現
- ステアリングギア部に低フリクションラックガイド、高精度ピニオンギヤを採用し、よりナチュラルな操舵フィーリングを追求
- 4WD車には、アクティブトルクコントロール4WDを採用。リヤディファレンシャルに電子制御カップリングを搭載し、各種センサーからの人力信号により、一般路走行では、燃費の良いFFに近い駆動力配分とし、雪道など滑りやすい路面では前後輪に最適な駆動力を配分することで優れた操舵性・走行安定性を発揮
- AERASには、専用チューニングのサスペンションや215/60R16タイヤを採用し、よりスポーティな走りを追求
- 先進のITS装備
- 後退時の予想進路をステアリングセンサーからの信号を用いて計算し、モニター画面上に表示することで、、車庫入れ時や縦列駐車の後退運転を支援する新開発のバックガイドモニターを設定(ワイドマルチAVステーション装着車にセットでオプション設定)
- 先行車と走行レーンをレーザーレーダーセンサーおよびステアリングセンサーなどにより認識判断し、先行車との車間距離を走行速度に応じて維持するよう制御するレーダークルーズコントロールを設定(一部グレードにオプション設定)
- ワイルドマルチAVステーションは、DVDボイスナビゲーションの採用により、経路検素処理速度の大幅な短縮や目的地の住所戸番レベルでのピンポイント検索を実現したほか、FM多重放送、VICS*1受信機への接続、自動車向け情報サービスのトヨタ情報通信システム・モネ(MONET*2)に対応(全車にオプション設定)
*1 |
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---|---|
*2 |
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- 世界トップレベルの安全性の追求
- 予防安全
- 高いアイポイントによる良好な視界を確保したほか、視線の移動が少なく視認性が良いセンターメーターを採用
- 優れた操縦性・走行安定性により高いレベルの危険回避運動性能を確保
- 積載状態の変化や減速による荷重変化に応じて適切に前後輪の制動力配分を行うことにより優れたブレーキ性能を確保するEBD付ABSを全車に標準装備
- 障害物回避のための急激なハンドル操作時や滑りやすい路面での旋回時の横滑りを制御する画期的な車両安定制御システムVSCやブレーキペダルを踏み込む速度と踏み込む量から、コンピューターがドライバーに緊急制動の意志をくみ取り、制動力を高めるブレーキアシストを設定(3.0リットル2WD車にオプション設定)
- 鏡面上に付着する水滴を膜状化することで視認性を確保するとともに、光触媒効果により有機物を分解し表面の汚れを防止するレインクリアリングミラーを全車に標準装備
さらに、ガラス面に付着した水滴を小さな水玉状にすることで雨天時の視認性を確保する撥水機能付フロントドアガラスも全車に標準装備 - ハロゲンランプの約2倍の光量と伸びと広がりのある配光により視認性を高めるディスチャージヘッドランプを設定(一部グレードに標準装備)
- 衝突安全
- 40%ラップオフセット前面衝突試験を64Km/h、フルラップ前面衝突試験および側面衝突試験を55Km/hで実施した最新の衝突安全ボディGOAを採用
- 全車の運転席・助手席にSRS*1エアバッグやプリテンショナー&フォースリミッター付シートベルトならびに点滅式シートベルト非着用警告灯を標準装備
- ピラーやルーフサイドレールの内装材に、衝突を吸収するリブを内蔵することにより、米国の頭部衝撃緩和基準レベルの性能を確保した構造のインテリアを採用
- 追突された時に乗員の首部への衝撃を緩和するWIL*2コンセプトを取り入れたシート構造を全席に採用
- アンダーボディおよび取り付け部を工夫することで、前面衝突時にブレーキペダルの室内への突出を制御し、乗員の脚部への衝撃を緩和
*1 - SRS
- Supplemental Restraint System(乗員保護補助装置)
*2 - WIL
- Whiplash Injury Lessening(頸部傷害低減)
- エコロジーの多面的な追求
- CO2の削減と排出ガスのクリーン化
- CO2の削減を念頭に、全車燃費を大きく向上させ、特に2.4リットルの2WD全車、3.0リットル2WD車(1,770kg~)と2.4リットルの4WD車(1,770kg~)は、高効率オートマチックトランスミッションSuperETCの採用と相まって、平成22年度新燃費基準も達成(自動車取得税軽減対象車*1)
- 全車平成12年新排出ガス規制に適合。(自動車取得税軽減対象車*2)
また、HCとNOXは平成12年規制値をさらに25%以上低減し、環境庁低公害車等排出ガス技術指針に置ける「移行期低排出ガスレベル(J-TLEV)」も達成
*1 *2 税軽減が重複する際、購入者が一方を選択 - リサイクル、環境負荷物質の低減
- リサイクル性に優れた熱可塑性樹脂トヨタスーパーオレフィンポリマー(TSOP)を前後バンパー、インストルメントパネル、ピラーガーニッシュなど内外装部品に積極的に採用
- ラジエーターやワイヤーハーネスの被覆材などに、鉛を含まない材料を採用
ウェルキャブ(TESC : メーカー完成特装車)
「サイドリフトアップシート車」は、トヨタウェルキャブシリーズ初の全自動リフトを設定し、セカンドシートの回転から昇降にいたる全てを全自動とした。あわせて回転部分を手動で動かすタイプも設定。また、シートが車イスとして使用可能な脱着式サイドリフトアップシート車も架装メーカーオプションとして設定。
介護者が運転者だけの場合に目が届きやすい「助手席リフトアップシート車」も今回新設定
販売概要
-
- 販売店
- エスティマTは、全国のトヨタ店(大阪地区は大阪トヨペット)
エスティマLは、全国のカローラ店
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- 月販目標台数
- 合計6,000台
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- 店頭発表
- 1月22日(土)、23日(日)
エスティマT、エスティマL メーカー希望小売価格
(消費税は含まず、単位 : 千円)
グレード | エンジン | 定員 | 駆動 | トランスミッション | 価格*1 |
---|---|---|---|---|---|
J | 2AZ-FE(2.4リットル) | 8人 | 2WD*2 | SuperECT | 2,290 |
X | 2,480 | ||||
1MZ-FE(3.0リットル) | 2,720 | ||||
AERAS | 2AZ-FE(2.4リットル) | 2,670 | |||
1MZ-FE(3.0リットル) | 2,910 | ||||
G | 2AZ-FE(2.4リットル) | 7人 | 2,860 | ||
1MZ-FE(3.0リットル) | 3,100 | ||||
2AZ-FE(2.4リットル) | 8人 | 2,860 | |||
1MZ-FE(3.0リットル) | 3,100 |
- SuperECT
- スーパーインテリジェント4速オートマチック
*1 | 北海道、沖縄のみ価格が異なる |
---|---|
*2 | 4WD車は2WD車に比べ240千円高 |
ウェルキャブ メーカー希望小売価格
(消費税は含まず、単位 : 千円)
ベース車 | エンジン | 定員 | 駆動 | トランスミッション | 価格*1 | |
---|---|---|---|---|---|---|
ウェルキャブ サイドリフト アップシート車 (全自動タイプ) |
J | 2AZ-FE (2.4リットル) |
7人 | 2WD*2 | SuperECT | 2,738 |
X | 2,928 | |||||
G | 3,308 | |||||
X | 1MZ-FE (3.0リットル) |
3,168 | ||||
G | 3,548 | |||||
ウェルキャブ サイドリフト アップシート車 |
J | 2AZ-FE (2.4リットル) |
2,688 | |||
X | 2,878 | |||||
G | 3,258 | |||||
X | 1MZ-FE (3.0リットル) |
3,118 | ||||
G | 3,498 | |||||
ウェルキャブ 助手席リフト アップシート車 |
J | 2AZ-FE (2.4リットル) |
8人 | 2,688 | ||
X | 2,878 | |||||
G | 3,258 | |||||
7人 | 3,258 | |||||
X | 1MZ-FE (3.0リットル) |
8人 | 3,118 | |||
G | 3,498 | |||||
7人 | 3,498 |
- SuperECT
- スーパーインテリジェント4速オートマチック
*1 | 北海道、沖縄のみ価格が異なる |
---|---|
*2 | 4WD車は2WD車に比べ240千円高 |
以上
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