トヨタ、ハイラックスサーフをマイナーチェンジ－新開発 コモンレール式直噴ディーゼルターボエンジン搭載－

トヨタ自動車(株)は、ハイラックスサーフをマイナーチェンジし、7月31日より全国のトヨタ店（大阪地区はトヨペット店およびネッツトヨタ店）を通じて発売した。

今回のマイナーチェンジでは、ディーゼル車に新開発の3.0リットルコモンレール式直噴ディーゼルターボエンジン1KD-FTV（D-4D^＊1）を搭載した。
新エンジン1KD-FTVは、4バルブ化、高圧燃料噴射を精密に制御する新開発のコモンレール式燃料噴射装置、過給圧を連続制御するインタークーラー付可変ノズル式ターボチャージャー、新燃焼法（UNIBUS^＊2）の採用などにより、出力・トルクを向上させると同時に燃費を改善し、ディーゼル特有の振動・騒音の大幅な低減も実現している。
さらに足廻りでは、「SSR-G」のサスペンションに、よりスムーズな旋回性能とフラットな乗り心地を提供するREAS^＊3を新装備している。
また外観では、フロントグリルやホイールの意匠変更、マルチリフレクターリヤコンビネーションランプを採用したほか、外板色2色を新設定。内装では、シート＆ドアトリム表皮の質感を向上させている。さらに、寒冷地仕様のディーゼル車に、ビスカス方式パワーヒーターを採用するなど機能の向上を図っている。
あわせて、装備を厳選し、価格を抑えたワイドボディの新グレード「SSR-V」を2WD車、4WD車に追加したほか、積雪地域での送迎や運搬に優れた機動力を発揮するクローラー車（TECS ： メーカー完成特装車）にベース車両と同様の改良を加え、同日より発売した。

なお、月販目標台数は1,800台、店頭発表会は8月19日（土）、20日（日）を予定している。

車両概要

1. 新開発 コモンレール式直噴ディーゼルターボエンジン
   • 過給圧を最適に連続制御する可変ノズル式ターボの採用による吸入効率向上、燃料噴射圧を精密制御による燃焼効率向上により、従来型に比べ最高出力を17％、低速域のトルクを平均10％向上させ、低速域から高速域までの快適な走りを実現
   • 4バルブ化、直噴化に加え、コモンレール式燃料噴射装置の採用による燃料の噴射量、噴射時期、噴射圧の精密な制御で、従来型に比べ、10・15モード走行燃費を9％高め、10.4km/リットルに向上
   • CO2排出量の大幅な削減に加え、EGRの精密制御、吸入空気量に応じた燃料噴射量制御によりあらゆる使用条件下において黒煙を見えないレベルに抑制
   • 広い運転領域でのパイロット噴射の採用、燃料噴射の高精度制御の実現および新燃焼法（UNIBUS）を採用することにより、燃焼騒音を大幅に低減。加えて、ピストンなどの運動部品の軽量化およびシリンダーブロックの高剛性化を図り、低騒音・低振動を実現

2. REAS
   • 「SSR-G」のサスペンションに、左右の単筒式ショックアブソーバーを、中間ユニットを介して連結し、この中間部のユニットが、旋回時などのロール発生時や段差乗り越え時および、悪路走行時において、左右のアブソーバーに適度な減衰力を付加することにより、操縦性・走行安定性と快適な乗り心地を高次元で両立するREASを標準装備
3. 外観・内装
   • フロントグリルをより力強い表情としたほか、グレードにあわせた新意匠のホイールを3種類設定
   • マルチリフレクターリヤコンビネーションランプを採用し質感を向上
   • 外板色にシャンパンマイカメタリック、アクアメタリックを新たに設定
   • 内装色に新たにチャコールを採用するとともに、シート＆ドアトリムの品質感を高める表皮に変更
   • 寒冷地仕様のディーゼル車に、エンジン冷間時でもヒーター吹き出し温度を高くできるシリコンオイルの粘性を利用したビスカス方式パワーヒーターを採用（「SSR-G」に標準、「SSR-V」4WD車、「SSR-X」にオプション）
4. 新グレード「SSR-V」
   • 専用の樹脂一体タイプサイドステップ、めっき塗装のホイールキャップを装備したうえ、価格を抑えた新グレード「SSR-V」を設定
   • 4WD車に加え、街乗りに快適な2WD車も設定

以上