トヨタ自動車(株)は、RAV4 L、RAV4 Jをフルモデルチェンジし、本日より全国一斉に発売した。
-
- RAV4 L (2WD・3ドア)X
[TA-ZCA25W-AZPNK(L)]
-
- RAV4 J (4WD・5ドア)AERO SPORT[TA-ACA21W-AWMGH(J)]<オプション装着車>
平成6年に誕生したRAV4 L、RAV4 Jは、アウトドアでの走破性を備えながらアーバンシーンにも似合う、「見て、乗って楽しい、スモールSUV*1」という新しいジャンルを切り拓いた。
新型車は、このコンセプトを継承しつつ「21世紀をリードする都会派高性能SUV」への進化を念頭にプラットフォームから新開発し、スタイリングをより洗練させた上で、コンパクトサイズの中で十分な居住スペースを確保。
そして、エンジン、サスペンションを一新し、SUVの高い走破性を確保しつつ、動力性能、走行性能、静粛性を飛躍的に向上させるとともに、新直噴エンジンD-4の搭載によるCO2排出量削減など、次世代を見据え、多面的にエコロジーを追求している。
主な特徴
- 3ドア車、5ドア車とも、質感が高く、センスの良い内外デザインとするとともに、新パッケージとシートのロングスライド化や用途に合わせたシートアレンジにより、機能性・快適性を備えたゆとりある室内空間を実現
- 新開発2.0リットル直噴1AZ-FSEと1.8リットル1ZZ-FEエンジンの搭載により優れた動力性能と低燃費を両立するとともに、新開発のプラットフォーム、新設計したサスペンションとフルタイム4WDの組み合わせにより、オンロードでもオフロードでもきびきびとした爽快な走りを追求
- EBD*2付ABS、ブレーキアシストを全車に標準装備するとともに、最新のGOA*3を採用し高い安全性を確保
- 平成22年度新燃費基準を主要な車両で達成し、さらに全車低排出ガス車認定制度における「平成12年基準排出ガス25%低減レベル」を達成し、環境に配慮
*1 |
|
---|---|
*2 |
|
*3 |
|
車両概要
- 質感が高く、センスの良い内外デザインと機能性・快適性を備えたゆとりのある室内空間
- エクステリア
- 曲線と直線を融合させたワイド&ローのフォルム、大径タイヤ、ショートオーバーハングを組み合わせたスポーツフォルムにより、先進的かつスタイリッシュ&ラギッドなイメージを創出
- フロントは、サイドまで周り込んだ異形マルチリフレクターヘッドランプと存在感のあるグリルにより個性を強調
- 3ドア車のサイドは、伸びやかなフロントフェンダーから力強く張り出したリヤフェンダーへと流れるラインによりスポーティ感を表現
5ドア車のサイドは、前面のフェンダーによる力強さと面を削ぎ落としたキャラクターラインとのコンビネーションによりダイナミックなフォルムを表現 - リヤは、一体感あるスペアタイヤカバーとバックドア周り、サイドに周り込んだコンビネーションランプにより安定感、ふんばり感を表現
- インテリア
- 強いテーマ性を持つセンタークラスターから左右へ流れるような造形の中に、視認性、操作性に優れたスイッチなど操作系を集中配置
- 立体的な3眼ホワイトメーターを採用し、スポーティ感を表現
- ドアトリムには、メタリックカラーとディンプルでスポーティさを表現するとともにドアグリップやアームレストまで含めた立体的なファブリックオーナメントで質感を追求
- ゆとりある室内空間
- 3ドア車、5ドア車とも全長を従来型に対し各々45mm、30mmの延長にとどめながらホイールベースを80mm延長し、ゆとりのある室内空間を実現
- 同時に、最小回転半径は従来型以下とし、機動性を確保
車両寸法等
( )従来型との差、単位 : mm
3ドア | 5ドア | 3ドア | 5ドア | |||
---|---|---|---|---|---|---|
全長 | 3,750(+45) | 4,145(+30) | 室内長 | 1,735(+90) | ← | |
全幅*1 | 1,735(+40) | ← | 室内幅 | 1,465(+30) | 1,465(+55) | |
全高*2 | 1,680(+25) | 1,690(+30) | 室内高 | 1,220(+25) | 1,230(+35) | |
ホイールベース | 2,280(+80) | 2,490(+80) | シート 地上高 |
前 | 710(±0) | ← |
最小回転半径(m) | 5.0(±0) | 5.3(-0.1) | 後 | 750(±0) | ← |
*1 | ワイドスポーツは+50mm |
---|---|
*2 | 除く1.8リットル車、ワイドスポーツ、ルーフレール装着車 |
- ボディ剛性を高めるとともに、随所に配置した制振材、吸遮音材により優れた静粛性を実現
- シートはサイズアップし、座り心地を向上
フロントシートには240mmのスライド機構と、45mmの上下リフターを採用し、乗員の体格に合わせた調整が可能
リヤシートは、150mmのスライド機構を備え、クラストップのラゲージスペースの創出を可能としたほか、左右5:5分割、タンブル、脱着など用途に合わせた多彩なシートアレンジが可能 - 12枚のCDが収納可能なコンソールボックス、サングラスが収納できるオーバーヘッドコンソールボックス、リヤデッキ床下収納スペースのほか、チケットやカード類の収納に便利な小物入れやカップホルダーを室内随所に設定
- ラゲージスペースを上下2段に設定できる便利なパッケージトレイを採用(5ドアの主要グレードに標準装備)
- DC12V・120Wまでの電気製品が使用できるアクセサリーソケットを設定
- センタークラスター上部にマルチAVステーションII(オプション)を配置し、高い視認性、操作性を確保
- オンロード、オフロードのきびきびとした走りを実現した基本性能
- パワートレーン
- 新開発直噴2.0リットルBEAMS*1 1AZ-FSE D-4エンジン
気流に依存しない新成層燃焼コンセプトのD-4システムを採用し燃焼効率のさらなる向上と希薄燃焼領域の拡大を図り画期的な低燃費を実現するとともに、VVT-i*2との組み合わせにより、低速から高速まできびきびとした爽快な走りを実現*1 - BEAMS
- Breakthrough Engine with Advanced Mechanism System(先進機構を備えた画期的エンジン)
*2 - VVT-i
- Variable Valve Timing-intelligent(連続可変バルブタイミング機構)
- 1.8リットルBEAMS 1ZZ-FE エンジン
VVT-i、高圧縮比(10.0)、斜めスキッシュ燃料室などによりトルクフルで扱いやすいエンジンとしたほか、アルミブロック、樹脂製インテークマニホールドなどにより軽量化を実現
エンジン主要諸元
排気量 (cc) |
最高出力 (kW/rpm) |
最大トルク (N・m/rpm) |
10・15モード走行燃費 (km/リットル) |
||
---|---|---|---|---|---|
1AZ-FSE (4WD) |
1,998 | 112(152PS)/ 6,000 |
200(20.4kg・m)/ 4,000 |
M/T | 15.0* |
A/T | 14.0 | ||||
1ZZ-FE (FF) |
1,794 | 92(125PS)/ 6,000 |
161(16.4kg・m)/ 4,200 |
A/T | 14.4 |
*等価慣性質量1,250kgは15.6km/リットル
- オートマチックトランスミッションはSuper ECTとし、高効率トルクコンバーター、フレックスロックアップシステムの採用およびフレキシブルで高レスポンスな制御システムにより、滑らかで応答性の良い走りを実現するとともに低燃費にも寄与
- シャシー
- フロントサスペンションに新設計マクファーソンストラット式独立懸架、リヤに新設計ダブルウィッシュボーン式を採用し、ジオメトリーの最適化を追求するとともに、高剛性ボディと相まって優れた操縦性・走行安定性ときびきびした爽快な走りを実現
- 4WD車には、センターディファレンシャルにビスカスカップリング式LSDを組み合わせたフルタイム4WDを採用し、優れた走行安定性・走破性を発揮
リヤディファレンシャルには路面状況に応じて適切に左右輪へ駆動トルクを配分する“トルセン”式LSDをオプション設定
- 安全性の追求
- 予防安全
- 優れた操縦性・走行安定性により高いレベルの危険回避運動性能を確保
- 積載状態の変化や減速による荷重変化に応じて適切に前後輪の制動力配分を行うことにより優れたブレーキ性能を確保し、さらには、コーナーリング中のブレーキ時などでも車両の安定性確保に貢献する機能を合わせ持つEBD付ABSと、その効果を高めるブレーキアシストを全車に標準装備
- 鏡面上に付着する水滴を膜状化することで視認性を確保するとともに、光触媒効果により有機物を分解し表面の汚れを防止するレインクリアリングミラーとサイドの視認性を良くする前席のガラスに撥水機能を採用(一部グレードに標準装備)
- 衝突安全
- 40%ラップオフセット前面衝突試験を64km/h、フルラップ前面衝突試験および側面衝突試験を55km/hにそれぞれ速度を上げて実施し、さらに後面衝突試験については55km/h50%ラップオフセット後面衝突試験を加え、最新の衝突安全ボディGOAを採用
- 運転席・助手席にSRS*エアバッグやプリテンショナー&フォースリミッター付シートベルトならびに点滅式シートベルト非着用警告灯を全車に標準装備
* - SRS
- Supplemental Restraint System(乗員保護補助装置)
- ピラーやルーフサイドレールの内装材に、衝撃を吸収するリブを内蔵することにより、米国の頭部衝撃緩和基準レベルの性能を確保した構造のインテリアを採用
- 追突されたときに乗員の首部への衝撃を緩和するWIL*(頸部傷害低減)コンセプトを取り入れたシート構造をフロント席に採用
* - WIL
- Whiplash Injury Lessening
- アンダーボディおよび取り付け部を工夫することで、前面衝突時にブレーキペダルの室内への突出を抑制し、乗員の脚部への衝撃を緩和
- エコロジーの多面的な追求
- CO2の削減とクリーンエミッション
- CO2削減を念頭に、全車クラストップレベルの低燃費を実現し、特に2.0リットル BEAMS 1AZ-FSE D-4エンジン搭載車(等価慣性質量1,500kg)は、平成22年度新燃費基準も達成(自動車取得税軽減対象車*1)
- 平成12年10月から施行の新排出ガス規制に適合(自動車取得税軽減対象車*2)させることはもとより、HCとNOxは平成12年規制値をさらに25%以上低減し、低排出ガス車認定制度における「平成12年基準排出ガス25%低減レベル」も達成
*1、*2 税軽減が重複する際、購入者が一方を選択
- リサイクル性
- リサイクル性に優れる熱可塑性樹脂トヨタスーパーオレフィンポリマー(TSOP)を前後バンパー、インストルメントパネル、ピラーガーニッシュなど内外装備品に積極的に採用
- 使用済み車両のシュレッダーダストから再生した高性能防音材RSPP*をフロアサイレンサーに採用
- ラジエーターや、ワイヤーハーネスの被覆材などに加え、電着塗料にも鉛を含まない材料を使用
* - RSPP
- Recycled Sound-Proofing Products
- バリエーションの充実
標準グレード「X」にオートエアコンやプライバシーガラスなどを装備した“Gパッケージ”を始め、フロントスポイラー、リヤマッドガードなどを装着した「エアロスポーツ」、オーバーフェンダーが特長的な「ワイドスポーツ」をラインナップしバリエーションを充実
ウェルキャブ(TECS : メーカー完成特装車)
SUV初のウェルキャブ車として、助手席シートが約100°回転し、スイッチ操作で車外に昇降させることで乗降をしやすくした“助手席リフトアップシート車(Aタイプ、Bタイプ)”を新設定
Bタイプには、ラゲージスペースの車いすの積み下ろしをサポートする電動式の車いす収納装置を標準装備
販売概要
-
- 販売店
- RAV4 Lは、全国のカローラ店
RAV4 Jは、全国のネッツトヨタ店
-
- 月販目標台数
- 合計3,500台
-
- 店頭発表会
- 5月27日(土)、28日(日)
RAV4 L、RAV4 J メーカー希望小売価格
(消費税は含まず、単位 : 千円)
グレード | エンジン | ボディ | 駆動 | トランスミッション | 価格*1 | |
---|---|---|---|---|---|---|
X | 1ZZ-FE (1.8リットル) |
3ドア | 2WD (FF) |
Super ECT | 1,598 | |
5ドア | 1,738 | |||||
1AZ-FSE (2.0リットル直噴) |
3ドア | 4WD | 5速マニュアル*2 | 1,853 | ||
5ドア | 1,993 | |||||
“Gパッケージ” | 1ZZ-FE (1.8リットル) |
3ドア | 2WD (FF) |
Super ECT | 1,698 | |
5ドア | 1,838 | |||||
1AZ-FSE (2.0リットル直噴) |
3ドア | 4WD | 5速マニュアル*2 | 1,953 | ||
5ドア | 2,093 | |||||
エアロスポーツ | 1ZZ-FE (1.8リットル) |
3ドア | 2WD (FF) |
Super ECT | 1,798 | |
5ドア | 1,938 | |||||
1AZ-FSE (2.0リットル直噴) |
3ドア | 4WD | 5速マニュアル*2 | 2,053 | ||
5ドア | 2,193 | |||||
ワイドスポーツ | 1AZ-FSE (2.0リットル直噴) |
3ドア | 2,153 | |||
5ドア | 2,293 |
- Super ECT
- スーパーインテリジェント4速オートマチック。
*1 |
|
---|---|
*2 | オートマチック車はマニュアル車に比べ75千円高。 |
RAV4 L、RAV4 Jウェルキャブ メーカー希望小売価格
(消費税は非課税、単位 : 千円)
グレード | エンジン | ボディ | 駆動 | トランスミッション | 価格* |
---|---|---|---|---|---|
“助手席リフトアップシート車(Aタイプ)” | 1ZZ-FE (1.8リットル) |
3ドア | 2WD (FF) |
Super ECT | 1,936 |
5ドア | 2,076 | ||||
1AZ-FSE (2.0リットル直噴) |
3ドア | 4WD | 2,266 | ||
5ドア | 2,406 | ||||
“助手席リフトアップシート車(Bタイプ)” | 1ZZ-FE (1.8リットル) |
3ドア | 2WD (FF) |
2,037 | |
5ドア | 2,177 | ||||
1AZ-FSE (2.0リットル直噴) |
3ドア | 4WD | 2,367 | ||
5ドア | 2,507 |
- Super ECT
- スーパーインテリジェント4速オートマチック。
* | 北海道は4WD車は9千円高、2WD車は10千円高、沖縄は22千円高。 |
---|
以上
ダウンロード(画像)
関連コンテンツ
アクセスランキング
2024年11月27日
役員・幹部職人事について
2024年11月25日
トヨタ自動車、第62回技能五輪全国大会にて5職種で金メダルを獲得
2024年11月25日
型式指定申請に関する再発防止 進捗報告について