2000年12月26日

トヨタ自動車(株)
(株)豊田自動織機製作所

トヨタグループ、ロジスティックス&フォークリフト事業統合、譲渡契約締結へ

 

 トヨタ自動車(株)(以下、トヨタ 社長 : 張 富士夫)と(株)豊田自動織機製作所(以下、豊田織機 社長 : 石川 忠司)は、トヨタのロジスティックス&フォークリフト事業(以下、L&F事業)部門を豊田織機に譲渡する契約を締結することを、本日、両社の取締役会で決定した。

 両社は1956年にフォークリフトを発売以来、トヨタは販売、豊田織機は開発・製造を担い、トヨタグループのL&F事業の発展を図ってきた。今後、さらに、L&F事業をトヨタグループの中核事業に育成・発展させ、世界No.1の総合物流機器・システムメーカーとしてゆるぎない地位を確立することを目指す。そのためには、開発・製造と販売が一体となって、グローバルな視点で迅速な意思決定を行うとともに機動的な事業運営を図ることが必要との共通の認識にたち、L&F事業部門を統合、強化することで、本年の7月に合意した。その後、事業統合の細部について検討を進め、本日に至った。

L&F事業=Logistics and Forkliftの頭文字を取ったもので、物流システム事業と産業車両機器事業を指す
統合の概略
  1. 統合の形態
トヨタのL&F事業部門を豊田織機に譲渡する
  1. 統合後の商標
トヨタブランドを継承
  1. 譲渡日
2001年4月1日
  1. 譲渡財産の範囲
  1. 営業権
  2. 国内・海外販売子会社および海外製造会社等の株式・出資持分の一部または全部
    (※対象会社は別紙)
  3. 棚卸資産等
  1. 譲渡財産の対価
2001年4月1日現在の時価を基準として、両社で協議の上、決定
2000年9月30日現在の時価を基準に算出すると約144億円。なお、千葉県に建設中のカスタマーズセンター(約22億円)は2001年1月までに先行して譲渡予定であり、上記金額には含まれない。

以上

別紙

譲渡対象となる国内・海外販売子会社及び海外製造会社等
  会社名 譲渡する
株式数・出資持分(注)
1. Toyota Industrial Equipment Europe S.A.R.L. (TIEE) 75,000EURO(100)
2. Toyota Gabelstapler Deutschland GmbH (TGD) 700,000DM(50)
3. Toyota Industrial Equipment (UK) LTD (TIEUK) 48,000株(100)
4. Toyota Industrial Equipment MFG., Inc. (TIEM) 120株(20)
5. Toyota Industrial Equipment, S.A. (TIESA) 79,200株(13.2)
6. Manitou BF, S.A. 56,000株(0.6)
7. トヨタエルアンドエフ東京株式会社 170,625株(52.5)
8. トヨタエルアンドエフ静岡株式会社 54,000株(90)
9. トヨタエルアンドエフ京滋株式会社 104,000株(65)
10. 株式会社日本ロジスティクス総合研究所 700株(19.4)
(注) ( )内は譲渡する株式数・出資持分の当該会社の総株式数、総出資額に占める割合〈単位 : %〉

なお、米国トヨタ自動車販売(TMS)の産業車両部門は2001年4月の本件の譲渡に合わせて分離、豊田織機に譲渡の予定。[譲渡額は未定であり、前ページ記載の譲渡財産の対価(9月30日現在で算出の144億円)には含まれていない。]

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