2000年01月17日
異業種合同プロジェクト『WiLL』からの新提案
新型車『WiLL Vi』を発売
トヨタ自動車(株)は、21世紀における新たな消費スタイルへの適応と新市場創出を目指す異業種合同プロジェクトの統一シリーズ名称『WiLL』を冠する新型車『WiLL Vi (ウィル ヴイアイ)』を全国のトヨタビスタ店(沖縄地区はトヨタカローラ沖縄)を通じて本日より一斉に発売した。
WiLL Viは、先の第33回東京モーターショーに参考出品車として出展し、若い女性を中心に好評を博したモデルを一部リファインして市販するものである。
新型車は、自分の感性やこだわりを大切にした商品選びをするニュージェネレーション層のイメージリーダーとなるクルマとして提案する「4ドアパーソナルカプセル」である。
具体的には、個性的かつ愛着感のあるスタイリングに加え、乗る人をリラックスさせ「なごみ」を感じさせる室内空間を追求したもの。
また、基本性能は、ベースである世界基準を提案するヴィッツと同等のクラストップレベルを確保しており、『WiLL』シリーズの統一コンセプトである「遊びゴコロと本物感」を具現化している。
WiLL Vi[GH-NCP19-DESNK]
主な特長
- エクステリア
- エクステリアは、シンプルなパネル面をシャープに組み合わせた造形とし、各所のグルーブドライン、昔の馬車を連想させるクリフカットシルエットとあいまって、個性的なスタイルを創出
- フロントビューは、おおらかなフード面に、グリル、ヘッドランプ、ターンシグナルランプを効果的に配置し、なごやかな表情を演出
- リヤは、フロントと同様の造形をテーマとし、なごやかな雰囲気で統一
- サイドは、前後フェンダーのアーチラインで構成する前後対称形とし、大きく膨らんだブリスターフェンダーと4隅に配した15インチの大径タイヤにより、安定感を強調
- インテリア
- インテリアは、素材感や触感を活かすとともに、コーディネイトされた配色により、乗員をリラックスさせる「なごみ」のイメージを演出
- インストルメントパネルはシンプルな造形とし、視線移動の少ないセンターメーターの採用や各部の操作系、収納スペースの実用性の追求により、人に優しいキャビンを創出
- シートは、くつろぎを感じさせるリビングルーム感覚のベンチタイプシートを採用
- チルト式ステアリング、防眩インナーミラーや花粉などを除去するクリーンエアフィルターを採用したエアコンディショナーなどの快適装備を採用
- キャンバストップ
- 爽やかな光と風を満喫できる大開口のキャンバストップ仕様車を設定
- パフォーマンス
- 低中速での扱いやすさと俊敏な加速性能を両立した1.3リットルVVT-i*1 BEAMS*22NZ-FEエンジンを搭載するとともに、トランスミッションには高効率と小型軽量化を実現した先進のスーパーインテリジェント4速オートマチックSuper ECTを採用し、軽快な走りを追求
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|---|---|
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- エンジン主要諸元
| 型式 (駆動) |
排気量 (cc) |
最高出力 (kW/rpm) |
最大トルク (N・m/rpm) |
10・15モード走行燃費 (km/リットル) |
|---|---|---|---|---|
| 2NZ-FE(FF) | 1,298 | 65(88PS)/6,000 | 123(12.5kg・m)/4,400 | 17.2 |
- フロントサスペンションにはマクファーソンストラット式、リヤサスペンションにはトーコレクト機能付きのイータビームサスペンションを採用し、フラットな乗り心地と優れた操縦性、走行安定性を実現
- エコロジー
- 地球温暖化の原因とされるCO2削減を念頭に、最新のエンジン、トランスミッションの搭載や軽量化などにより、クラストップレベルの低燃費を実現
- 排出ガスは、平成12年新排出ガス規制への適合(自動車取得税軽減対象)はもとより、HCとNOxにおいて新規制をさらに25%下回る環境庁低公害車等排出ガス技術指針の「移行期低排出ガスレベル(J-TLEV)」を達成
- リサイクル性に優れる熱可塑性樹脂トヨタスーパーオレフィンポリマーを前後バンパーやインストルメントパネル、ドアトリムボードなどの内外装部品に積極的に採用
- 使用済み自動車のシュレッダーダストから再生した高性能防音材RSPP*をダッシュパネルサイレンサーに採用するとともに、エンジンアンダーカバーにリサイクル材を活用
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- ラジエーター、ヒーターコア、ワイヤーハーネス被覆材などに環境負荷物質の鉛を含まない部品を採用
- セーフティ
- 運転中の視線移動が少ないセンターメーターを採用するとともに、高めの着座ポイント、アップライトな着座姿勢により優れた視界を確保
- 「走る、曲がる、止まる」の基本性能を磨き上げ、高い走行安定性と優れた緊急回避運動性能を確保した上、ABSやブレーキアシストを標準装備
- 運転席・助手席には、プリテンショナー&フォースリミッター付シートベルト、SRS*1エアバッグ、WIL*2コンセプトシート、点滅式シートベルト非着用警告灯などを標準装備するとともに、ボディも高いレベルの衝突安全性能を確保し、安全性を追求
| *1 |
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|---|---|
| *2 |
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販売概要
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- 販売
- 全国のトヨタビスタ店(沖縄地区はトヨタカローラ沖縄)で販売する。
また、WiLL V's SQUARE AOYAMAをはじめ、メガ ウェブ、トヨタ オートサロン アムラックス(東京、大阪)、東急ハンズ(渋谷店、新宿店、町田店、他2店)における『WiLL Vi』コーナーでも展示・コンサルティングを実施
-
- 月販目標台数
- 1,500台
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- 店頭発表会
- 1月22日(土)、23日(日)
メーカー希望小売価格
(消費税は含まず、単位 : 千円)
| グレード | 駆動 | エンジン | トランスミッション | 価格*1 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 標準 | 2WD (FF) |
2NZ-FE (1.3リットル) |
Super ECT*2 (コラムシフト) |
1,300 | |
| キャンバストップ仕様 | 1,450 | ||||
| *1 | 北海道、沖縄のみ価格が異なる。 |
|---|---|
| *2 |
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以上
参考資料
『WiLL』プロジェクトの活動内容
『WiLL』とはアサヒビール株式会社、花王株式会社、近畿日本ツーリスト株式会社、トヨタ自動車株式会社、松下電器産業株式会社の5社が、21世紀における消費スタイルへの適応と新市場創出を目指して立ち上げた、異業種合同プロジェクトです。現在までの具体的な活動内容は以下の通りです。
- 1999年8月2日
- プロジェクト発足を正式発表
- 8月3日
- 共同のWebサイト「willshop.com」を開設
- 10月4日
- 花王による衣料用消臭スプレー『WiLL クリアミスト』発売
- 10月8日
- 近畿日本ツーリストによる『WiLL TOUR』発売
- 10月9日
- 共同広告としてテレビコマーシャルを東京・大阪・名古屋など全国7地区で実施
- 10月11日
- 共同広告として交通広告(駅貼り)を東京・大阪・名古屋にて実施
- 10月28日
- アサヒビールによる遊びゴコロを持つニュータイプビール『WiLL スムースビア』関東地方など1次地区発売
- 11月1日
- 松下電器による『WiLL PC』発売
- 11月13日
- アサヒビールによる『WiLL スムースビア』2次地区で発売し全国展開
- 2000年1月17日
- トヨタ自動車による『WiLL Vi』発売
- 2月1日
- 松下電器による『WiLL FRIDGE』、『WiLL RANGE』発売予定
『WiLL』商品の展開状況(2000年 1/17現在)
- アサヒビール
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『WiLL スムースビア』「楽しさ」「心地よさ」「飲みやすさ」を提供するニュータイプビール
発売以来、昨年中の売上箱数は当初目標の3倍を超えるものに。
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- 花王
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『WiLL クリアミスト』衣類のニオイを取り除き、除菌効果もある新タイプの衣料用消臭スプレー
購入者の約60%は20~30代の女性。NG層にデザイン・色・香り共に好評。
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- 近畿日本ツーリスト
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『WiLL TOUR』(ヨーロッパ/ハワイ・アメリカ/アジア・オセアニア)個人旅行の自由さとパックツアーの手軽さ、安心感を備えたセルフメイド型ツアー
購入者は女性同士のグループ・家族が中心。特にアジア方面が好調。
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- 松下電器
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『WiLL PC』インターネットもDVDも手軽に楽しめる新世代パソコン
女性購入者比率は当社従来品に比べ2倍以上で、20~25歳が中心。30代後半の男性にも好評。 -
『WiLL FRIDGE』※ノスタルジックモダンデザインを実現した本格機能の冷凍冷蔵庫
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『WiLL RANGE』※ノスタルジックモダンデザインのシンプルな電子レンジ
※いずれも'00年2月1日より全国発売予定 -
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