2000年03月21日
先端科学技術支援 社会貢献プログラム
第4回トヨタ先端科学技術研究助成助成者を決定
トヨタ自動車(株)(以下、トヨタ)は、平成8年度より5ヶ年の計画で、社会貢献活動の一環として、我が国における科学技術の振興を目的とする先端科学技術分野での研究助成を実施している。
昨年7月より9月まで第4回の研究課題公募を行い、国内各大学・研究機関の研究者・研究グループによる320件の応募の中から、社外有識者による書面選考の結果、別紙のとおり環境分野10件、エネルギー分野6件、安全分野9件、合計25件、助成総額約5,000万円の助成対象者を決定した。
「トヨタ先端科学技術研究助成プログラム」の概要は以下のとおり。
「トヨタ先端科学技術研究助成プログラム」の概要
| 目的 | 21世紀への課題の中で特に解決が急がれている「環境・エネルギー・安全」分野における萌芽段階にある研究課題への助成を通じて科学技術の育成を図る |
|---|---|
| 対象 | 日本国内の大学・研究機関等(民間含む)において科学技術研究に従事している研究者もしくは研究グループのリーダー |
| 対象分野 |
下記領域における研究課題。人文・社会科学にまたがる領域も可
環境
大気・水質・土壌といった地球環境の悪化や微量物質による環境汚染の制御に関する先進的科学技術研究、及び浄化・リサイクル技術や環境要因の計測技術、環境調和型マテリアルの創製等、極めて社会的ニーズが高いと思われる課題
エネルギー
省エネ、代替エネルギー等を狙ったエネルギーシステムや機器の開発から、燃料・電池・発電等エネルギー回収・変換・輸送・貯蔵技術及び軽量化・熱工学等を利用したメカニカルな課題、あるいは光合成や光触媒・バイオマスといった先進的な課題まで、幅広く極めて挑戦的かつ実用価値の高い課題
安全
環境ホルモン問題・脳・神経・遺伝子等の生命科学、安全制御や認知工学等の工学領域、高齢化・医療・福祉といった混合領域・社会科学領域の中で、着眼点に優れた、ユニークかつ人が安全で健康に暮らすのに役立つと思われる課題
|
| 研究期間 | 原則1年、最長2年 |
| 選考基準 |
|
なお、研究助成者への授与式を次のとおり実施する予定。
平成12年3月25日(土) 13:15~15:30 産業技術記念館(名古屋市西区)にて
平成12年3月25日(土) 13:15~15:30 産業技術記念館(名古屋市西区)にて
以上
別紙
第4回トヨタ先端科学技術研究助成プログラム助成対象者一覧
環境分野
| 研究課題名 | 代表研究者(敬称略)・所属 | 研究期間 | 助成金(円) | |
|---|---|---|---|---|
| 1 | ヒラメを用いた内分泌攪乱物質モニタリングシステムの開発 | 安部 眞一(あべ しんいち) 熊本大学 大学院自然科学研究科 教授 |
00/4~01/3 | 2,000,000 |
| 2 | 自然環境中に存在する光合成細菌を利用した富栄養化水域の水質改善手法に関する基礎的研究 | 井上 徹教(いのうえ てつのり) 九州大学 大学院工学研究科 助手 |
00/4~02/3 | 2,000,000 |
| 3 | 大気環境アセスメント用の地域気候データベース構築に関する研究 | 大原 利眞(おおはら としまさ) 静岡大学 工学部 教授 |
00/4~01/3 | 2,000,000 |
| 4 | 植物生態計測のための環境センシング | 椎名 達雄(しいな たつお) 和歌山大学 システム工学部 助手 |
00/4~01/3 | 2,000,000 |
| 5 | 気泡の吸着性を利用した有機有害物質の回収技術に関する研究 | 竹村 文男(たけむら ふみお) 東京大学 大学院新領域創成科学研究科 助教授 |
00/4~01/3 | 1,900,000 |
| 6 | 東アジア地域における森林生態系の炭素および窒素の循環特性からみた土壌を保全する森林の造成・管理方法 | 戸田 浩人(とだ ひろと) 東京農工大学 農学部 助手 |
00/4~01/9 | 2,000,000 |
| 7 | 環境調和型CO2海洋隔離法の開発に関する研究 | 平井 秀一郎(ひらい しゅういちろう) 東京工業大学 炭素循環素材研究センター 教授 |
00/4~01/3 | 1,900,000 |
| 8 | 生体環境応答を利用した環境変動モニタリング法の開発 | 藤田 博美(ふじた ひろよし) 北海道大学 大学院医学研究科 教授 |
00/4~02/3 | 2,000,000 |
| 9 | 環境汚染物質の検出技術の開発と応用 | 森田 資隆(もりた やすたか) 北陸先端科学技術大学院大学 材料科学研究科 リサーチアソシエイト |
00/4~01/3 | 2,000,000 |
| 10 | 金属およびガラス微粒子を利用した有害物質の環境低負荷型除去システムの開発 | 吉留 俊史(よしどめ としふみ) 鹿児島大学 工学部 助手 |
00/4~01/3 | 2,000,000 |
エネルギー分野
| 研究課題名 | 代表研究者(敬称略)・所属 | 研究期間 | 助成金(円) | |
|---|---|---|---|---|
| 11 | 車載二次電池用高分子固体電解質の開発 | 五十野 善信(いその よしのぶ) 長岡技術科学大学 工学部 教授 |
00/4~01/3 | 2,000,000 |
| 12 | 耐還元性高リチウムイオン伝導性酸化物の設計 | 伊藤 満(いとう みつる) 東京工業大学 応用セラミックス研究所 助教授 |
00/4~01/3 | 2,000,000 |
| 13 | マイクロ波送電を用いた電気自動車への移動中充電の機能モデルの開発 | 篠原 真毅(しのはら なおき) 京都大学 超高層電波研究センター 助手 |
00/4~01/3 | 1,983,000 |
| 14 | 高効率スターリングエンジンの開発(揺動によって伝熱を促進する場合の伝熱と駆動動力の特性) | 原村 嘉彦(はらむら よしひこ) 神奈川大学 工学部 教授 |
00/4~01/3 | 2,000,000 |
| 15 | 希土類多孔化法による多孔質Ti-V-O/Ti電極の作製と電気化学キャパシタ特性 | 村上 泰(むらかみ やすし) 信州大学 繊維学部 助教授 |
00/4~01/3 | 2,000,000 |
| 16 | 環境に優しい固体冷媒冷凍システムを可能にするナノコンポジット材料の研究 | 山本 孝夫(やまもと たかお) 大阪大学 大学院工学研究科 助教授 |
00/4~01/3 | 2,000,000 |
安全分野
| 研究課題名 | 代表研究者(敬称略)・所属 | 研究期間 | 助成金(円) | |
|---|---|---|---|---|
| 17 | 動的錯視と3次元環境知覚特性に関する研究 | 出澤 正徳(いでさわ まさのり) 電気通信大学 大学院情報システム学研究科 教授 |
00/4~02/3 | 2,000,000 |
| 18 | Parkinを介するパーキンソン病発症機構の分子レベルでの解明 | 黒田 俊一(くろだ しゅんいち) 大阪大学 産業科学研究所 助教授 |
00/4~01/3 | 2,000,000 |
| 19 | 模擬重力刺激を応用した高齢者の自立行動機能改善法の開発 | 斉藤 満(さいとう みつる) 豊田工業大学 工学部 教授 |
00/4~02/3 | 1,800,000 |
| 20 | 内因性光学イメージング法を応用したヒト脳活動の術中光学的診断法の開発 | 佐藤 容子(さとう ようこ) 東京医科歯科大学 大学院医歯学総合研究科 講師 |
00/4~01/3 | 2,000,000 |
| 21 | 安全な医薬品としてのサリドマイドの再開発 | 柴田 哲男(しばた のりお) 富山医科薬科大学 薬学部 講師 |
00/4~02/3 | 1,800,000 |
| 22 | インテリジェント歩行器の開発 | 中西 義孝(なかにし よしたか) 大分大学 工学部 講師 |
00/4~01/3 | 2,000,000 |
| 23 | 世界的大流行を起こしている新型腸炎ビブリオ感染症の伝播と輸出入魚介類の安全性に関する研究 | 西渕 光昭(にしぶち みつあき) 京都大学 東南アジア研究センター 教授 |
00/4~01/3 | 2,000,000 |
| 24 | 内分泌攪乱物質を検出するバイオ分子センサーの開発 | 挾間 章博(はざま あきひろ) 岡崎国立共同研究機構 基礎生物学研究所 助教授 |
00/4~01/3 | 2,000,000 |
| 25 | ITS時代における道路上情報のデザイン課題とそのマネージメント | 渡辺 誠(わたなべ まこと) 千葉大学 工学部 助教授 |
00/4~01/3 | 2,000,000 |
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