2000年11月24日
トヨタ、新型車「クルーガーV」を発売
トヨタ自動車(株)は、新型車クルーガーV(ヴイ)*1を本日より、全国のトヨタビスタ店(沖縄地区はカローラ沖縄)を通じて発売した。
新型車は、ライフスタイルをより豊かに演出する新世代のアクティブビークルとして、「SUV*2の魅力・楽しさ」と「乗用車の高い基本性能」を融合。
その開発では、悪路走破性とラギッドな外形デザイン、大容量で使い勝手の良いラゲージ空間によりSUVの魅力を追求するとともに、乗用車の資質である上質な居住空間、余裕の動力性能、優れた操縦性・走行安定性と乗り心地を実現している。
主な特長
- アクティブな走り
3.0リットルV6および2.4リットル直4のBEAMS*3エンジンの搭載による余裕の動力性能に加え、新設計のサスペンションや高剛性ボディの採用により、乗用車の資質である快適な走りと、高めの最低地上高によるSUVの悪路走破性を兼ね備えたアクティブな走りを追求
- 機能的なパッケージ、力強くスポーティなスタイル上質なゆとりの居住空間と大容量のラゲージ空間を両立した室内スペースに、様々なライフシーンに対応するため、多機能なリヤシートやDVDナビゲーションシステムに代表される快適、機能装備を設定。
また、力強くスポーティなSUVテイストのスタイルにより、走る楽しさを演出 - 環境・安全への配慮優れた燃費性能の確保に加え、全車「平成12年基準排出ガス25%低減レベル」の達成など、環境に多面的に配慮する一方、予防安全、衝突安全の両面からクラストップレベルの高い安全性を追求
クルーガーV“Sパッケージ”[TA-ACU20W-BWPGK(S)]
<オプション装着車>
*1 |
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*2 |
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*3 |
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車両概要
- アクティブな走り
3.0リットルV6および2.4リットル直4のBEAMSエンジンの搭載による余裕の動力性能に加え、新設計のサスペンションや高剛性ボディの採用により、乗用車の資質である快適な走りと、高めの最低地上高によるSUVの悪路走破性を兼ね備えたアクティブな走りを追求
- 余裕の動力性能
- BEAMS 1MZ-FE(V型6気筒3.0リットル)
- 回転数と負荷に応じて吸気バルブタイミングを最適に制御するVVT-iや走行状態にあわせて吸気管の長さを制御する3段可変吸気システム(ACIS-IV*)を採用し、低速から高速までの全域で高トルクを実現しつつ、優れた燃費性能を確保
* - ACIS-IV
- Acoustic Control Induction System-IV
- 回転数と負荷に応じて吸気バルブタイミングを最適に制御するVVT-iや走行状態にあわせて吸気管の長さを制御する3段可変吸気システム(ACIS-IV*)を採用し、低速から高速までの全域で高トルクを実現しつつ、優れた燃費性能を確保
- BEAMS 2AZ-FE(直列4気筒2.4リットル)
- VVT-iに加え、大口径ロングポートインテークマニホールドやデュアルエキゾーストマニホールドの採用により、高トルクと高回転までの滑らかなつながりを確保し、扱いやすい軽快な走りを実現
- アルミ製シリンダーブロック、マグネシウム製シリンダーヘッドカバー、樹脂製インテークマニホールドの採用による軽量化および各部の低フリクション化、熱効率の向上などにより、低燃費を追求
- BEAMS 1MZ-FE(V型6気筒3.0リットル)
エンジン主要諸元
排気量 (cc) |
最高出力 (kW/rpm) |
最大トルク (N・m/rpm) |
10・15モード走行燃費 (km/リットル) |
||
---|---|---|---|---|---|
1MZ-FE | 2,994 | 162(220PS)/5,800 | 304(31.0kg・m)/4,400 | 2WD | 9.5 |
4WD | 9.0 | ||||
2AZ-FE | 2,362 | 118(160PS)/5,600 | 221(22.5kg・m)/4,000 | 2WD | 10.6 |
4WD | 10.0 |
- スーパーインテリジェント4速オートマチック(Super ECT)
- 高効率トルクコンバーター、フレックスロックアップシステムによるフレキシブルで高レスポンスな制御システムの採用により、低燃費と滑らかで応答性の良い走りを実現
- “Sパッケージ”には、ステアリングから手を離さずにシフト操作が可能なマニュアルシフト感覚のスポーツステアシフトマチックを設定し、スポーティな走りを演出
- 乗用車の優れた操縦性・走行安定性と乗り心地
- サスペンションは新設計の4輪独立懸架方式とし、フロントにL型ロアアーム式マクファーソンストラット、リヤはデュアルリンク式マクファーソンストラットを採用し、最適なジオメトリーを追求するとともに、高剛性ボディとあいまって高級乗用車に匹敵する優れた操縦性・走行安定性と乗り心地を実現
- “Sパッケージ”には、専用チューニングのスポーツチューンドサスペンションや225/60R17タイヤ&アルミホイールを採用し、スポーティな走りを実現
- ボディ骨格やパネル構成はもとより、フロントにはパフォーマンスロッドやサブフレーム前後にV型サスペンションメンバーブレースを配置、また、リヤではサスペンションタワーを大型クロスメンバーで結合するなど、操縦性・走行安定性確保を念頭に高剛性ボディを追求
- エンジンの負圧を利用しアイドリング振動を低減するアクティブコントロールエンジンマウント(3.0リットル車)や樹脂ギヤ駆動バランスシャフト(2.4リットル車)の採用、高剛性ボディをはじめ、井型サブフレーム二重防振構造、慣性主軸エンジンマウントの採用、制振材・吸遮音材の効果的配置により、優れたNVH性能を実現
- SUVテイストの悪路走破性
- 最低地上高180mmやアプローチアングル28°の確保とともに、16インチの大径タイヤを採用(“Sパッケージ”は17インチ)し、悪路走破性を追求
- 4WD車には、センターディファレンシャルにビスカスカップリング式LSDを組み合わせたフルタイム4WD方式を採用し、悪路での走破性を確保。
また、リヤディファレンシャルには、路面状況に応じて左右輪に最適な駆動力を配分することで優れた操縦性・走行安定性を発揮するトルセンLSD*1をオプション設定(ただし、VSC*2をオプション選択しない場合)*1 - LSD
- Limited Slip Differential
*2 - VSC
- Vehicle Stability Control(車両安定性制御システム)
- 機能的なパッケージ・力強くスポーティなデザイン
上質なゆとりの居住空間と大容量のラゲージ空間を両立した室内スペースに、様々なライフシーンに対応するため、多機能なリヤシートやDVDナビゲーションシステムに代表される快適、機能装備を設定。また、力強くスポーティなSUVテイストの内外装デザインにより、走る楽しさを演出
- 機能的な室内スペース
- 全長4,685mm、全幅1,825mm、全高1,720mmの車両サイズに、2,715mmのロングホイールベースを採用することにより、室内長2,005mm、ラゲージスペース長1,060mm(リヤシートリヤモースト時)、室内幅1,500mm、室内高1,230mm(ムーンルーフ無し)を確保し、ゆとりの居住空間と広いラゲージ空間を創出
- 最低地上高180mmを確保しつつ、前席のヒップポイント地上高を725mmに抑えることで、走破性と乗降性の両立を図るとともに、高い室内高による余裕のヘッドクリアランス、アップライトな着座姿勢による広い視界を追求
- リヤシートは、リクライニング機構を備えるとともに、6 : 4分割タイプとし最大120mmのスライド機構とあわせ、ゆとりの居住空間を実現
- ラゲージ空間は、リヤシートのスライド付ワンタッチフォールドダウン機構により、ワンタッチ操作で倒したシートバックとラゲージスペースフロアをフラット化することにより、スペース拡大が可能
- 力強くスポーティなSUVテイストの内外装デザイン
- エクステリア
- SUVを感じさせるシンプルでスクエアなボディに、シャープなキャラクターラインと力強いブリスターフェンダーにより、機動性と先進性を表現
- フロントビューは、力強さと上質感を表現するとともに、ヘッドランプからフェンダーに回し込んだ造形によりワイド感を演出
- リヤビューは、クリスタルなコンビネーションランプの配置とシンプルな面で構成したバックドアにより、上質感とワイド感を表現
- “Sパッケージ”では、17インチの大径タイヤ&アルミホイールおよびリヤスポイラーを採用し、よりスポーティなイメージを強調
- インテリア
- ゆとりの室内スペースは、先進的で上質あるいはスポーティな空間を創出
- “Gパッケージ”は、ラグジュアリー仕様のファブリックシートや本革シート(オプション設定)あるいはライト系のツートーン配色で上質な室内空間を演出
- “Sパッケージ”では、スポーツ仕様のファブリックシートやダーク系のトーンオントーン配色により、スポーティな室内空間を創出
- エクステリア
- 各種快適・機能装備
- 優れたフィット感、高いホールド性を追求したシートは、長距離走行においても乗員に快適な座り心地を提供。また、“Gパッケージ”の運転席には8wayパワーシートを標準装備
- 視認性が高く、スポーティ感ある3眼オプティトロンメーターを全車に標準装備
- オーディオでは、クリアなサウンドで定評のJBLプレミアムサウンドシステム(8スピーカー)を“Gパッケージ”、“Sパッケージ”にオプション設定
- エレクトロマルチビジョンは、経路探索処理速度の大幅な短縮や目的地の住所戸番レベルでのピンポイント検索を実現した7インチワイドDVDボイスナビゲーション(タッチパネル式)を採用したほか、FM多重放送、VICS*1受信機器への接続、自動車向け情報提供サービスのモネ(MONET*2)に対応(全車にオプション設定)
*1 - VICS
- Vehicle Information and Communication System(道路交通情報通信システム)
*2 - MONET
- MOBILE NETWORK(トヨタ情報通信ネットワーク)
- カップホルダー、灰皿、小物収納スペースなどを配し、様々な用途に対応可能なスプリットオープンタイプの大型センターコンソールボックスを採用
- フロントドアポケット、リヤドアボトルホルダー、小物収納ポケット&デッキサイドバー、デッキサイドボックス、デッキアンダートレイ等機能性、利便性の高い収納スペースを随所に設定
- アクセサリーソケット(DC12V)をシフトレバー上部とデッキサイドの2カ所に設定
- 環境・安全への配慮
優れた燃費性能の確保に加え、排出ガスのクリーン化やリサイクルなど環境に多面的に配慮する一方、予防安全、衝突安全の両面からクラストップレベルの高い安全性を追求
- 環境への多面的な配慮
- CO2削減を念頭に、先進のBEAMSエンジンや高効率トランスミッションの搭載などにより低燃費を追求し、特に、2.4リットル2WD車は平成22年度新燃費基準も達成(自動車取得税軽減対象車*1)
- 全車、低排出ガス車認定制度における「平成12年基準排出ガス25%低減レベル」を達成(自動車取得税軽減対象車*2)
*1、*2 税軽減が重複する際、購入者が一方を選択 - リサイクル性に優れ、さらに強度、剛性、成形性を高めた、軽量化に寄与する新TSOP(トヨタスーパーオレフィンポリマー)を前後バンパーに採用
- ラジエーター、ヒーターコア、ワイヤーハーネス被覆などを鉛フリーとするなど、環境負荷物質を低減
- クラストップレベルの安全性追求
- 予防安全
- 高いアイポイントによる良好な視界を確保したほか、優れた運転視界を確保する撥水機能付フロントドアガラス&レインクリアリングドアミラーを全車に標準装備
- “Gパッケージ”、“Sパッケージ”には、ハロゲンランプの約2倍の光量と優れた配光特性を持つ、オートレベリング機能付ディスチャージヘッドランプを標準装備
- ブレーキは、優れた効きとフィーリングの心地良さを実現し、EBD*付ABS、ブレーキアシストを全車に標準装備するとともに、最新のサスペンションとあいまって優れた緊急回避運動性能を確保
- 3.0リットル車には、画期的な車両安定性制御システムVSCをTRCとセットでオプション設定
* - EBD
- Electronic Brake force Distribution(電子制動力配分制御)
- 衝突安全
- 40%ラップオフセット前面衝突試験を64km/h、フルラップ前面衝突試験および側面衝突試験を55km/hで実施し、進化した衝突安全ボディGOA*1を採用
- 運転席・助手席にSRS*2エアバッグやプリテンショナー&フォースリミッター付シートベルトならびに点滅式シートベルト非着用警告灯を全車に標準装備するとともに、SRSサイドエアバッグをオプション設定
- ピラーやルーフサイドレールの内装材に、衝撃を吸収するリブを内蔵することにより、米国の頭部衝撃緩和基準レベルの性能を確保した構造のインテリアを採用
- 後方から低速で衝突された時に乗員の頸部への衝撃を緩和するWIL*3コンセプトを取り入れたシート構造を前席に採用
- 前面衝突時に室内への突出を抑制したブレーキペダル後退防止機構の採用により、ドライバーの脚部への衝撃を緩和
- リヤの左右席には、ISO FIX*4に対応したチャイルドシート固定専用バーを装備
*1 - GOA
- Global Outstanding Assessment(世界トップレベルの安全性評価)
*2 - SRS
- Supplemental Restraint System(乗員保護補助装置)
*3 - WIL
- Whiplash Injury Lessening(頸部傷害低減)
*4 - ISO FIX
- 誤使用防止、車両適合性の向上、取付方法の国際的な統一を目的としたISO(国際標準化機構)規格のチャイルドシート固定方式
- 予防安全
ウェルキャブ(メーカー完成特装車)
- 高齢者や身体の不自由な人の乗降を容易にするウェルキャブ助手席リフトアップシート車“Aタイプ”、“Bタイプ”を設定(“Sパッケージ”を除く)
- “Bタイプ”には、ラゲージスペースへの手動車いすの積み降ろしをサポートする電動式の手動車いす用収納装置を標準装備
販売概要
-
- 販売店
- 全国のトヨタビスタ店(沖縄地区はカローラ沖縄)
-
- 月販目標台数
- 2,000台
-
- 店頭発表
- 12月2日(土)、3日(日)
メーカー希望小売価格
(消費税は含まず、単位 : 円)
エンジン | 駆動 | トランスミッション | 価格* | ||
---|---|---|---|---|---|
クルーガーV | 2AZ-FE (2.4リットル) |
2WD(FF) | SuperECT | 2,300 | |
“Sパッケージ” | 2,500 | ||||
“Gパッケージ” | 2,580 | ||||
クルーガーV FOUR | 4WD | 2,540 | |||
“Sパッケージ” | 2,740 | ||||
“Gパッケージ” | 2,820 | ||||
クルーガーV3.0 | 1MZ-FE (3.0リットル) |
2WD(FF) | 2,600 | ||
“Sパッケージ” | 2,800 | ||||
“Gパッケージ” | 2,880 | ||||
クルーガーV3.0 FOUR | 4WD | 2,840 | |||
“Sパッケージ” | 3,040 | ||||
“Gパッケージ” | 3,120 |
* | 北海道は27千円高(2.4リットル)、25千円高(3.0リットル)、沖縄は30千円高。 |
---|
ウェルキャブ助手席リフトアップシート車“Aタイプ”メーカー希望小売価格
(消費税は非課税、単位 : 円)
エンジン | 駆動 | トランスミッション | 価格* | ||
---|---|---|---|---|---|
クルーガーV | 2AZ-FE (2.4リットル) |
2WD(FF) | SuperECT | 2,665 | |
“Gパッケージ” | 2,945 | ||||
クルーガーV FOUR | 4WD | 2,905 | |||
“Gパッケージ” | 3,185 | ||||
クルーガーV3.0 | 1MZ-FE (3.0リットル) |
2WD(FF) | 2,938 | ||
“Gパッケージ” | 3,218 | ||||
クルーガーV3.0 FOUR | 4WD | 3,178 | |||
“Gパッケージ” | 3,458 |
* | 北海道は25千円高(3.0リットル)、沖縄は30千円高。 “Bタイプ”は“Aタイプ”に比べ96千円高。 |
---|
以上
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