トヨタ、セリカをフルモデルチェンジ

　トヨタ自動車(株)は、セリカをフルモデルチェンジし、本日より全国のトヨタカローラ店を通じて発売した。

　新型セリカは、トレンドを切り拓くデザインと際立つ走りにより、クルマの原点にあるエンタテイメント性を堪能できる新しいスポーツスペシャルティである。
　その開発では、「見て、見られて、操って楽しい」をテーマに誰もが気持ち良く乗れ、軽快に走る、「ライトな新感覚GT」の具現化を図っている。

1. 見る、見られる新感覚の楽しさ
   • アグレッシブな面構成とシャープなラインで軽快な走りを予感させ、見るものを惹きつける、プラットフォームから一新して造形した外形デザイン
   • ドライバーとパートナーの空間共有を重視し、助手席にもコクピット感を演出した室内デザイン
2. ライトな新感覚の走り
   • VVT-i^＊1付1.8リットルとVVTL-i^＊2付1.8リットルの2タイプの高性能エンジンを採用
     特に、「SS-II」に搭載の、バルブタイミングに加えバルブリフト量も可変制御するVVTL-iを備えた新開発2ZZ-GEエンジンは、より高回転域までの伸びを追求
   • 2タイプの高性能エンジン、新設定の6速マニュアルトランスミッション、ダブルウィッシュボーンの新設計リヤサスペンションおよび軽量・高剛性ボディがあいまって、高い走行安定性と俊敏な操縦性が気軽に味わえる新感覚の走りを創出

　また、セーフティでは、緊急回避運動性能はもとより、64km/hオフセット前面衝突試験、55km/h側面衝突試験のクリアなどによりGOA^＊3を進化させるとともに、エコロジーでは、平成12年新排出ガス規制に先行して適合させ、さらに環境庁技術指針の「移行期低排出ガスレベル（J-TLEV）」も達成。

1. トレンドを切り拓くデザイン、充実した装備
   1. エクステリアデザイン
      • 軽快な走りを予感させる先進的プロポーションをロングホイールベース、ショートオーバーハングと組み合わせワンモーションシルエットに表現
      • フロントは、遠目でも一目で分かる縦長の特徴的なヘッドライトとフードのエアインテークによりエキサイティングなマスクを演出
      • サイドラインは、ボリュームのあるフェンダーとダイナミックなベルト＆キャラクターラインとのコンビネーションにより新しいテイストを表現
      • リヤは、垂直方向のキャラクターラインと、低く安定感がありタイヤの踏ん張り感を強調したデザインで新鮮な意匠を追求

2. 「ドライバーとパートナー」の空間共有を強調したスポーティなインテリア
   • ドアトリムからコンソールへ繋がる円弧のラインをクロスオーバーさせることにより、ドライバーとパートナーがより広い空間と心地よい包まれ感を感じるインテリアを創造
   • 黒を基調とし、シートサイド色にレッド、ブルー、アメジストの3色（除く“スーパーストラットパッケージ”）を設定したスポーツシートは、インテリアとのマッチングを図るとともに、横G、加速G、減速Gのかかるスポーツドライビングにおいても優れたホールド性を確保
   • アクセル、ブレーキ、クラッチペダルおよびフットレストの表面をアルミプレートとすることでスポーティ感を表現（“スーパーストラットパッケージ”に標準）
3. ツーリングを快適にする充実装備
   • ワイドな上面の高級感あるコンソールは、CD8枚またはカセット10本が収納出来るスペースを確保するとともに大型のカップホルダーをコンソールの前部に設置
   • 最新の制御理論により風量や吹き出し温度をきめ細かく制御する、軽量・コンパクトで低騒音のオートエアコンを新開発し、2ZZ-GE搭載車に標準装備するとともに花粉などを除去するクリーンエアフィルターを全車に標準装備
   • ワイヤレスドアロックシステムは、車両のドアをロック、アンロックした際、作動確認用としてハザードランプが点滅することにより、ドアのロック忘れに配慮
   • スポーツシーン、小旅行などに2人で行動するのに十分なトランクスペースを確保
   • ムーンルーフは、樹脂製スライドパネルを採用し軽量化を図るとともに室外から見た場合はセリカのロゴが映り、室内から見た場合は透明に映る新コーティングを採用（オプション）
   • 地図スクロールやルート検索処理速度を大幅に向上させ、豊富な情報量から目的地検索などができ、5ルート検索、観光案内などの機能を追加したDVD^＊ナビゲーションを採用（オプション）

     ＊	DVD Digital Video Disk

2. 操る楽しさ・快適な走り
   1. エンジン
      1. 1.8リットルBEAMS^＊1 1ZZ-FE（VVT-i）
         • VVT-i、斜めスキッシュ燃焼室、高圧縮比（10.0）などによりトルクフルで扱いやすくし、高出力を確保したほか、軽量アルミブロック、樹脂製インテークマニホールドなどにより軽量化を実現
      2. 1.8リットルBEAMS 2ZZ-GE（VVTL-i）
         • 1ZZ-FEエンジンに対しショートストローク、大径バルブ、高圧縮比（11.5）とし高回転、高出力型化
         • シリンダーブロックにMMC^＊2オールアルミシリンダーブロックを採用し、軽量・コンパクト化を実現
           また吸気バルブタイミングの連続可変に加え吸・排気バルブのリフト量も制御する新技術VVTL-iを導入し、低・中速域では使いやすく、高速域ではよりパワフルにチューニング

      ＊1	BEAMS Breakthrough Engine with Advanced Mechansm System（先進機構を備えた画期的エンジン）
      ＊2	MMC Metal Matrix Composite（金属基複合材料）

2. オートマチックトランスミッション
   • 新たにスーパーインテリジェント4速オートマチック（Super ECT）を採用し、スムーズなシフトフィーリングとタイムラグを感じさせない高応答性を両立
   • ステアリングから手を離さずにシフト操作が可能なスポーツステアシフトマチックを採用し、スポーティなドライビングを実現（2ZZ-GE搭載車）
3. 6速マニュアルトランスミッション
   • 2ZZ-GEエンジンの動力性能を最大限に発揮させ、スポーティ走行を楽しむため1速から5速までのギヤにつながりの良いクロスギヤレシオを採用し、6速は高速走行時の騒音低減と低燃費を狙いハイギヤ化
4. サスペンション
   • フロントはL型ロアアームを持つマクファーソンストラット式、リヤはアーム類を最適配置した新開発のダブルウィッシュボーン式サスペンションを採用し、優れた操縦性・走行安定性と上質な乗り心地を実現
   • スポーツグレード「SS-II」のフロントには、スーパーストラットサスペンション仕様を設定し、キングピン軸まわりの慣性モーメントの低減とキャンバー角変化の抑制により、旋回時、高速走行時の車両姿勢をより安定させ、スポーツ走行をサポート

3. クラス世界トップレベルを追求したセーフティ
   1. アクティブセーフティ
      • 高い走行安定性と優れた緊急回避運動性能を確保したうえ、様々な車両走行状態（積載状態や減速による荷重変化など）に応じて適切な前後制動力配分を行うことにより、優れたブレーキ性能を確保し、さらにはコーナリング中のブレーキ時などでも車両の安定性確保に貢献する機能をあわせ持つEBD^＊付ABSを採用
      • ハイマウントストップランプをリヤウインドウ上端に装着し、後方車両からの優れた視認性に配慮

        ＊	EBD Electronic Brake force Distribution（電子制動力配分制御）

   2. パッシブセーフティ
      • 骨格から新開発した衝撃吸収ボディと高強度キャビンからなる、衝突安全ボディGOAは、より重量のある車と衝突した場合もしくはより高い速度で衝突した場合の安全性を確保するため64km/h・40％ラップオフセット前面衝突試験、55km/hフルラップ前面衝突試験、55km/h側面衝突試験に対応
      • ピラーやルーフサイドレールの内装材に衝撃を吸収するリブなどを内蔵することにより、米国の頭部衝撃緩和基準レベルの性能をクリアした構造のインテリアを採用
      • 前席のシートベルトは、優れた乗員拘束性能を確保するとともに、衝突時の胸部への衝撃を緩和するプリテンショナー＆フォースリミッター付を全車に採用
      • デュアルSRS^＊1エアバッグを全車に標準装備するとともに、SRSサイドエアバッグをオプション設定
      • 前席は、追突された時に、乗員の首への衝撃を緩和するWIL^＊2コンセプトを取り入れたシート構造を新採用

        ＊1	SRS Supplemental Restraint System（乗員保護補助装置）
        ＊2	WIL Whiplash Injury lessening（頸部傷害低減）

4. 多面的に追求したエコロジー
   1. クリーンな排出ガスとCO2の削減
      • 全車、平成12年10月から施行される新排出ガス規制に適合（自動車取得税軽減対象車）させたほか、HCとNOXは、新規制をさらに25％以上下回る環境庁低公害車等排出ガス技術指針の「移行期低排出ガスレベル（J-TLEV）」を達成
   2. リサイクルへの対応
      • リサイクル性に優れた熱可塑性樹脂トヨタスーパーオレフィンポリマー（TSOP）を前後バンパー、ロッカーモール、インストルメントパネル、ピラーガーニッシュ、コンソールボックスなど内外装部品に積極的に採用
      • 使用済み車両のシュレッダーダストから再生した高性能防音材RSPP^＊をダッシュサイレンサーやフロアサイレンサーに採用
      • ワイヤーハーネス、シート、エンジンアンダーカバーなどを取り外しやすくし、解体性を向上させるとともにエンジンオイル、クーラントなどの抜き取り性も向上

        ＊	RSPP Recycled Sound-Proofing Products

   3. 環境負荷物質の低減
      • ラジエーター、ヒーターコア、ワイヤーハーネス被覆材などに、環境負荷物質の鉛を含まない部品を採用

1. 販売店

   全国のトヨタカローラ店

2. 月販目標台数

   2,000台

3. 店頭発表会

   9月25日（土）、26日（日）

以上

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