1999年10月13日

トヨタ、東京モーターショーにハイブリッドミニバン「HV-M4」、
高級コンバーチブル「レクサススポーツクーペ」などを出品

 

 トヨタ自動車(株)は、10月23日(土)より11月3日(水)まで千葉・幕張の日本コンベンションセンター(通称 : 幕張メッセ)で開催される第33回東京モーターショーに、参考出品車14台と31車種延べ47台の市販乗用車ならびに各種技術展示物を出展する。

 トヨタは、東京モーターショーをクルマの新たな可能性を提案する機会としてとらえ、これまで様々な参考出品車ならびに新技術を発表してきた。

 今回のモーターショーでは「クルマが未来になっていく。」を統一テーマに「クルマの限りない楽しさ」を訴求するとともに、未来を見据え「環境、安全、ITS」に取り組む、トヨタのクルマづくりの姿勢を提示している。

  • HV-M4
    HV-M4
  • LEXUS Sport Coupe
    LEXUS Sport Coupe
主要参考出品車概要
車両名称 全長
(mm)
全幅
(mm)
全高
(mm)
駆動方式 乗車定員
(人)
「HV-M4*1 4,850 1,800 1,780 4WD 6
「LEXUS*2 Sport Coupe」 4,515 1,825 1,350 FR 4
「OPA*3 4,250 1,695 1,535 FF 5
「Open Deck」 3,875 1,690 1,685 FF 5
「NCSV*4 4,240 1,735 1,410 FF 4
「CELICA Cruising Deck」 4,425 1,735 1,330 FF 4
「Origin*5 4,540 1,735 1,450 FR 5
「WiLL Vi*6 3,760 1,660 1,575 FF 5
*1
HV-M4
Hybrid Vehicle-Minivan 4WD
*2
LEXUS
1989年に設定したトヨタの海外向け高級車のブランド
*3
OPA
ポルトガル語で驚きを表わす感嘆詞
*4
NCSV
New Concept Stylish Vehicle
*5
Origin
英語で「起源」の意
*6
WiLL Vi
異業種合同プロジェクト「WiLL」を冠した車
主な出品車
  1. 「HV-M4」 (エイチヴイ・エムフォー)
  • プリウスに続く、新開発ハイブリッドシステムを採用した新コンセプトのミッドサイズ・ミニバン
    1. 環境に配慮した先進のハイブリッド パワートレーン
      • 高効率の2.4リットルガソリンエンジン、モーターとCVT(Continuously Variable Transmission : 無段変速機)からなる新開発のハイブリッドシステム THS-C(TOYOTA Hybrid System-CVT)に電気式4輪駆動システムE-Fourを組み合わせ搭載
      • 通常走行は前輪駆動で、滑り易い路面などではE-Fourにより後輪駆動専用モーターも作動させ4WDで走行
      • 前後4輪が協調した回生ブレーキのエネルギー回収効果とあいまって、10・15モード走行燃費の目標は、同クラスのミニバンの約2倍
      • 排出ガスの目標は、現在国内で最も厳しい基準の環境庁低公害車等排出ガス技術指針(以下、環境庁技術指針)の「超低排出ガスレベル(J-ULEV)」に対応
      • THS-Cの活用により1.5kWの大容量の発電ができるため、電力供給車として、福祉・医療・作業車両など様々な用途への展開が可能
    2. 近未来エクステリアと上質な新空間
      • ボディスタイルは、クール・インテリジェンスをテーマとし、知性と洗練を感じさせる近未来感を強調。室内デザインは、上質で遊び心のある大人の感性に応える空間を追求
    3. ITS装備を満載した新感覚のミニバン
      • マルチモニターシステムを備え、MONET(モネ : MOBILE NETWORK : トヨタ情報通信ネットワーク)やモバイル放送などのITS機能が使用可能
      • さらには、ミリ波レーダークルーズコントロール、車線逸脱警報などの運転を支援するITS装備を搭載
  1. 「LEXUS Sport Coupe」 (レクサス スポーツ クーペ)
  • 「Jewel of LEXUS」のコンセプトのもと、最高の美しさ・快適性と走る楽しさを追求した、メタルトップの高級コンバーチブル
    1. 「Jewel of LEXUS」に相応しいエクステリアとインテリア
      • ダイナミックなシルエットを基調とし、オープン時はもとより、クローズ時も優美なクーペフォルムをメタルトップが創出。アルミ製メタルトップはモーターにより、約20秒間で開閉
      • 美しい木目を生かしたパネルを使用するとともに、シート表皮には最高級の皮革を採用し、「Jewel of LEXUS」の“贅”を追求
      • オーディオには、世界で初めて、ハイエンドオーディオ界のトップブランドマークレビンソンの「マークレビンソン プレミアムオーディオシステム」を搭載
    2. グランツーリスモを感じさせる走行性能
      • 十分に剛性を確保したオープンカー専用の2+2ボディにV型8気筒エンジン、熟成の4輪ダブルウィッシュボーンサスペンションを組み合せ、傑出した走りを実現
      • タイヤは、245/40の18インチとし、空気圧がゼロの状態でも一定の距離を走行できるランフラットタイヤを採用
  1. 「OPA」 (オーパ)
  • スタイリッシュ&ルーミーを特長とする次世代コンセプトのニューシェイプミディアム
    1. 新しいフォルムとパッケージ
      • キャブフォワード&ショートオーバーハングのボディをソリッド感のある面質で個性的かつスタイリッシュに表現
      • 若々しいカップルが余裕をもって乗車できる広い室内空間をコンパクトな外形サイズで実現
      • リクライニング&スライド機構を備えたリヤシートのアレンジにより、広いラゲージスペースを創出
    2. 環境対応型の新パワートレーン
      • 2.0リットル直噴ガソリンエンジン「BEAMSD-4」と高容量・高性能な金属ベルト式の無段変速機「Super CVT」を組み合わせた新開発のパワートレーンを搭載
      • エンジンとCVTは電子制御で統合的にコントロールし、滑らかかつダイレクトにレスポンスする歯切れの良い走りと同時に、クラストップレベルの低燃費を実現
      • 排出ガスの目標は、環境庁技術指針の「移行期低排出ガスレベル(J-TLEV)」に対応
      BEAMS
      Breakthrough Engine with Advanced Mechanism System(先進機構を備えた画期的エンジン)
  1. 「Open Deck」 (オープン デッキ)
  • オープンデッキとアクセスドアが特長の新ジャンルビークル
    1. 個性的なデザインとパッケージ
      • ショートデッキが特徴の遊び心あふれるオープンデッキスタイル
      • 助手席側に設定したアクセスドアにより、ボディの左右が非対称で、短いテールゲートの個性的なサイドビューを演出
      • 大人5人がゆったりと乗車できる2列シートに加え、後方をカットしたオープンルーフのスペースを設定
    2. 自由に演出できる空間
      • 室内とデッキが一体となったデッキスルー構造と、多彩なシートアレンジにより自由に使える室内空間を創出
      • オープンデッキのフロア部分は水洗いができるため、ガーデニンググッズやアウトドアを楽しんだ後の濡れた物なども、気軽に積載が可能
      • 大きく左右に開く観音開きのアクセスドアは、センターピラーレス構造とあいまって広いアプローチ空間を創出し、人の乗降はもとより、長尺物の積み下ろしにも利便性を発揮
  1. 「NCSV」 (エヌシーエスヴイ)
  • 移動空間としての新しい価値観を備えた新世代スタイリッシュビークル
    • フライング オブジェクトをモチーフとしたローダウンシルエットのモノフォルムデザインとし、4隅にワイドタイヤを配することで安定感のあるスポーティなスタイルを表現
    • 全席でマルチモニタースクリーンが利用でき、各席乗員が個々に情報を得ることで運転する喜びを共有したり、コミュニケーションできる近未来的なハイテク空間を創出
    • スタイリッシュでありながら、十分なラゲージスペースの確保により、多様に使える室内空間を実現
  1. 「CELICA Cruising Deck」 (セリカ クルージング デッキ)
  • 「ライトな新感覚GT」新型セリカをベースとしたマルチパーパスモデル
    • 新型セリカのキャビン後半部をデッキとし、軽快で開放感のあるクルーザー感覚のシルエットを実現
    • デッキフロアを起こしてシートバックとし、キャビンとデッキ間のパーティションを倒してシートクッションとすることで、ランブルシートが出現し、2+2のオープンエア感覚の満喫が可能
  1. 「Origin」 (オリジン)
  • 国内自動車生産累計1億台達成を記念した、トヨタの歴史を象徴する初代クラウンがモチーフのセダン
    • 丸みを多用したラインやボリューム感溢れる造形と、観音開きドアの採用により、初代クラウンのイメージを再現
    • 「匠の技」の継承を念頭に、最新自動車技術との融合を図り、クラフトマンの「技」を随所に感じさせる卓越した仕上りが特長
  1. 「WiLL Vi」 (ウィル ヴィアイ)
  • 「遊び心と本物感」がテーマの「WiLL」を冠した新しい4ドアパーソナルカプセル
    • 昔の馬車を連想させる側面のクリフカットシルエットが特徴
    • シンプルで張りのあるパネル面と親しみやすい表情を与える直線と円弧を組合せてくぼみをあしらったグレーブドラインで構成
    • 室内は、素材感を活かし、乗員をリラックスさせるしっとりとした「なごみ」のイメージを演出
    • 爽やかな光と風を満喫できる大開口のキャンバストップ仕様を設定
  1. モータースポーツ
  • カーテクノロジーを追求し、世界で活躍するトヨタのモータースポーツ活動を紹介
    1. ル・マン24時間レース出場車
    2. 世界ラリー選手権(WRC)出場車
    3. CARTチャンピオンシップシリーズ出場車

 このほか、EVコミューター「e-com」などを参考出品しているほか、プリウスの北米12,000km横断車など市販車両を出品している。

技術展示
  1. 環境
    • 「代替エネルギー」、「省エネルギー」、「リサイクル」など、地球環境保全への多面的な取り組み内容を紹介
代替エネルギー
  • 燃料電池自動車コンポーネント
    • 燃料電池スタック
    • メタノール改質器
    • エアコンプレッサー
    • 水素吸蔵合金燃料タンク
    • ニッケル水素バッテリー
  • CNG(圧縮天然ガス)
省エネルギー
  • THS-C+E-Four
  • ガソリンエンジン
    • BEAMS D-4 直列6気筒直噴3.0リットル(VVT-i付)
    • BEAMS D-4 直列4気筒直噴2.0リットル(VVT-i付)+ Super CVT
    • BEAMS 直列4気筒1.5リットル(VVT-i付)+ Super ECT
    • BEAMS 直列4気筒1.0リットル(VVT-i付)+ Super ECT
  • ディーゼルエンジン
    • D-4D 3.0リットル小型直噴ターボ(コモンレール付)
    • D-4D 2.0リットル小型直噴ターボ(コモンレール付)
    • D-4D 1.4リットル小型軽量直噴ターボ(コモンレール付)
リサイクル
  • トヨタスーパーオレフィンポリマー(TSOP)バンパーのリサイクル
  • 使用済み自動車のリサイクル
  1. 安全
    • 「予防安全」、「衝突安全」の両面から、現在市販車に採用している最新の安全技術を紹介
予防安全
  • 車両安定性制御システムVSC
  • ブレーキアシスト 等
衝突安全
  • 衝突安全ボディGOA
  • プリテンショナー&フォースリミッター付シートベルト
  • SRSエアバッグ
  • WILコンセプトシート 等
WIL
Whiplash Injury Lessening(頸部傷害低減)
  1. ITS
    • 次世代のモビリティ社会構築を目指し、現在実用化あるいは開発中の先進のITS技術を紹介
カーインテリジェンス
  • レーダークルーズコントロール
  • ナビ協調シフト制御
  • バックガイドモニター
  • 走行支援道路システム 等
カーマルチメディア
  • トヨタ情報通信ネットワーク MONET
  • 緊急通報システム
ファシリティズ
  • ノンストップ料金収受システム
ロジスティクス
  • トヨタインテリジェントタクシーシステム TIME・t
トランスポート
  • EVコミューター共同利用システム Crayon
  • 新世代交通システム
MONET
最新の'99モデルの機器を用いた実体験が可能
出品車両一覧
  1. 参考出品車
  1. HV-M4
  2. LEXUS Sport Coupe
  3. OPA
  4. Open Deck
  5. NCSV
  6. CELICA Cruising Deck
  7. Origin
  1. WiLL Vi キャンバストップ仕様
  2. WiLL Vi
  3. ル・マン24時間レース出場車
  4. 世界ラリー選手権(WRC)出場車
  5. CARTチャンピオンシップシリーズ出場車
  6. e-com
  7. クラウンワゴンエステート
  1. 市販乗用車
  1. センチュリー
  2. セルシオ
  3. クラウン「ロイヤルサルーン」
  4. クラウン「ロイヤルサルーン」
    “ウェルキャブ助手席回転シート仕様”
  5. クラウンマジェスタ
  6. クラウン「アスリート」
  7. アリスト
  8. プログレ
  9. ウィンダム
  10. スープラ
  11. マークII
  12. マークIIワゴン「クオリス」
  13. チェイサー
  14. カムリ
  15. カムリグラシア
  16. アルテッツァ[3台]
  17. ビスタ「アルデオ」
  18. ナディア
  19. コロナプレミオ
  20. プリウス(北米12,000km横断車)
  21. プリウス
    “ウェルキャブ 助手席回転シート仕様”
  1. トヨタキャバリエ
  2. セリカ
  3. MR-S[3台]
  4. カローラスパシオ
    “ウェルキャブ助手席回転シート仕様”
  5. ラウム
    フレンドリーシート仕様
  6. プラッツ
  7. ファンカーゴ
  8. ヴィッツ[2台]
  9. グランビア
    “ウェルキャブ サイドリフトアップシート仕様”
  10. ハイエースワゴン
  11. グランドハイエース[2台]
  12. ツーリングハイエース
  13. レジアス ワゴン
  14. ガイア
  15. イプサム
  16. タウンエースノア
  17. ランドクルーザー「シグナス」
  18. ランドクルーザープラド
  19. ランドクルーザー70
  20. ハリアー
ご参考

トヨタでは、10月20日(水)14時00分から14時25分まで、当社ブースにおいて、プレスブリーフィングを実施いたしますので、ご案内申し上げます。
なお、会期中同所にプレスルームを準備いたしておりますのでご利用ください。

以上

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  • HV-M4
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  • LEXUS Sport Coupe
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