1999年11月29日

ECO. あしたのために、いまやろう。

トヨタ、電気自動車「RAV4L V(ファイブ) EV」にインダクティブ充電仕様車を新設定

-RAV4 EV 生産累計1,000台を達成-

 

 トヨタ自動車(株)(以下、トヨタ)は、電気自動車「RAV4L V EV」にインダクティブ充電仕様車を新設定し、本日より全国のトヨタカローラ店を通じて発売した。
今回新設定した小型インダクティブ(Inductive : 電磁誘導)充電システム*1は、充電器の車両搭載を不要とするもので、トヨタとゼネラル・モーターズ(以下、GM)が昨年6月以来、グローバルスタンダード化を期して共同開発を進めてきたものである。このシステムは、GMが開発したインダクティブ充電技術「Magne-Charge」を基本に、トヨタとGMが共同でパドル(充電器側)およびチャージポート(車両側)の小型・軽量化を図り、世界最小化を実現したものである。
 同時に、このインダクティブ充電システムに対応した、ウォールマウントタイプ(壁掛け型)、フロアマウントタイプ(床設置型)の2タイプの小型インダクティブ充電器(別置きタイプ)を新開発し、発売した。
また、車両前部に設けたインダクティブチャージリッドを室内からワンタッチでオープンできるスイッチをセンタークラスター下部に設定し、充電時の使用性にも配慮している。
また、平成8年9月に生産を開始したRAV4 EVは、本年11月19日に生産累計1,000台(国内向け : 290台、米国向け : 710台)を達成した。なお、米国向けについては、本年4月カリフォルニア州の電気自動車デモプログラム*2の販売割当台数を他社に先駆け達成している。

*1
インダクティブ充電システム
既存の接触充電システム(コンダクティブ充電システム)に対し、外部の充電器から電磁誘導で電力を供給する非接触充電システム
*2
デモプログラム
CARB(カリフォルニア州大気資源委員会)と自動車メーカー7社の合意に基づき'97年秋から2000年の間に先進バッテリーを搭載したEVを販売し実用性を検討するプログラムで、トヨタには、RAV4 V EV322台の販売が割当てられていた。
主要諸元
  インダクティブ充電仕様車 コンダクティブ充電仕様車
ベース車両 RAV4L V
全長×全幅×全高 (mm) 3,980×1,695×1,675
駆動用バッテリー シール型ニッケル水素バッテリー
車両重量(kg) 1,540
乗車定員(名) 5
最高速度(km/h) 125
一充電走行距離[10・15モード](km) 215
駆動方式 FF
駆動用
モーター
種類 交流同期モーター
最高出力(kW/rpm) 50/3,100~4,600
最大トルク(N・m/rpm) 190/0~1,500
充電器 種類 屋外式 車載式
入力電源 (V/A) 単相200/40 単相200/30
標準充電時間 約6時間 約6.5時間
トランスアクスル モーター・減速機一体型
タイヤ 195/80R16(低ころがり)
メーカー希望小売価格
(消費税は含まず、単位 : 千円)
車名 充電システム 価格※1
RAV4L V EV インダクティブ充電システム 4,570※2
コンダクティブ充電システム 4,950
※1 北海道、沖縄のみ価格が異なる。
※2 インダクティブ充電器は別売(販売店オプション)で、ウォールマウントタイプ(壁掛け型)、フロアマウントタイプ(床設置型)ともに価格380千円。

以上

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