トヨタ、新ワンメイクレース“Netz Cup”のシリーズ規定を決定

　トヨタ自動車(株)（以下、トヨタ）はトヨタテクノクラフト(株)TRD（以下、TRD）を通じ、国内のグラスルーツ活動への支援の一環として、新たなワンメイクレース“Netz Cup”シリーズを来年よりスタートするが、この度、そのシリーズ規定が決定した。
　あわせて、同ヴィッツ・シリーズへの参加が可能なヴィッツ“TRD-MSB”を、(株)トヨタモデリスタインターナショナルから、全国のネッツトヨタ店および各モデリスタ店を通じ発売した。

　今回のシリーズ規定では、より多くの方々に参加頂くことで、モータースポーツの底辺拡大を図ることを狙いとしており、ヴィッツ・シリーズについては、気軽に参加できるナンバー付き車両でのレースとしたことに加え、変更・改造範囲をできる限り抑えることで、イコールコンディションを維持し、参加費用の低減を図っている。アルテッツァ・シリーズについては、スリックタイヤの採用など、本格的なFRワンメイクレースを目指した内容としている。
　また、多くの観客が集まるレースのサポートレースとして日程を設定することで、シリーズ全体の注目度を高めている。
　アルテッツァおよびヴィッツの両シリーズとも、各シリーズチャンピオンの翌年以降の参加を制限することで上位メンバーの固定化を防ぐとともに、アルテッツァ・シリーズでは、全日本選手権でのシリーズ上位者の参加も制限することで、上位カテゴリーへのステップアップの場としての位置付けを明確にしている。
　また、これらの規定に沿った“Netz Cup”のヴィッツ・シリーズへの参加用ベース車両であるヴィッツ“TRD-MSB”は、TRDが開発し、(株)トヨタモデリスタインターナショナルを通じ発売したもので、レース参加に必要な安全装備等を標準装備とし、その他強化パーツおよび機能向上パーツ類についてはオプションとすることで、ベースとなるヴィッツ各グレードの22万1千円高（2名乗車用）に抑えている。また、より多くの方々に気軽に参加いただけるように、全国のネッツトヨタ店での車両購入を可能としたほか、ベース車両は日常使用を考慮し、ヴィッツの1.0リットルの各グレード（3ドア・ムーンルーフなし）から選択可能としている。

　なお、アルテッツァ・シリーズの参加車両については、従来のワンメイクレース車同様、TRDにて販売している。

• JAF国内競技運転者許可証　Aクラス以上の所持者であること
• 過去に各全日本選手権レースにおいて、シリーズ6位以内に入賞したドライバーは参加できない（アルテッツァ・シリーズのみ）
• 当シリーズにてシリーズチャンピオンを獲得したドライバーは、翌年以降の参加は出来ない
• TRA（トヨタカーズ・レース・アソシエーション）に認定されたドライバーでなければならない

以上

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