(1)スモールカーのルーツ(戦前、1950年代前半) |
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| ◆ダットサン フェートン11型(1932年) <戦前の代表的なスモールカー> |
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1932年にダット自動車で生産された約150台の中の1台で、現存するダットサンでもっとも古いタイプ。排気量は495ccで、わが国のスモールカーのルーツともいえる車。 |
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| ◆フライングフェザー(1955年) <国民車構想の発想の原点となった車> |
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元日産自動車のデザイナーだった富谷龍一氏が設計し、当時日産自動車のボディメーカーだった住江製作所が製作した350ccの4輪乗用車。 |
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| ◆コニー 三輪トラック(1960年) <名古屋生まれの軽三輪トラック> |
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ヂャイアント号の製造で知られる愛知機械工業製の軽三輪トラック。バックボーンフレームに丸いハンドル、エンジンは359cc。頑丈で実用的な軽三輪トラックとして評価が高かった。 |
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(2)初期のスモールカー(1950年代後半~1960年代) |
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| ◆スバル 360(1958年) <軽4輪乗用車を普及させた歴史的な車> |
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てんとう虫の愛称で親しまれ、軽自動車の名を不動のものとした代表的な車。航空機技術を取り入れた車体は、曲面構成のモノコック・ボディ。1970年5月までに39万台以上を販売し、登場から10年間軽自動車のトップの座を占めた。 |
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| ◆トヨタ パブリカ デラックス(1963年) <トヨタの国民車構想への対応車> |
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低価格、経済性、実用性が大きな特徴として発表され、日本の自動車に“大衆車”という新しいカテゴリーをもたらした車。1963年7月パブリカ・デラックスを発表すると、価格はやや高くてもむしろ性能や装備の良さを望むという多くのユーザーに支持された。 |
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| ◆ホンダ N360(1969年) <軽自動車の技術を画期的に向上させた車> |
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ホンダが2番目に発売した乗用車。性能と価格において軽自動車の常識を覆し、当時ベストセラーカーだったスバル360を発売2ヶ月にして抜いた車。N360登場により軽自動車は性能競争と価格競争、さらにはスポーティモデルの追加へと過熱し、第二次軽ブームが到来した。 |
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(3)大幅に普及したスモールカー(1970年代~1980年代) *スターレット、マーチ、シティ、シャレードなど各社の代表的なスモールカーをカタログや雑誌等で紹介。 |
(4)最近のスモールカー(1990年代以降) |
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| ◆スズキ アルト(1979年) <ボンバン時代を築いたベストセラーカー> |
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乗用車的な用途に使用できる軽自動車を開発しようという発想で造られた550cc時代の代表車。 |
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| ◆ダイハツ ムーヴ(1995年) <人気のトールワゴン代表車> |
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スズキワゴンRと共に軽トールワゴンのブームを席巻した車。1年後に販売累計10万台を達成。 |
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| ◆マツダ デミオ(1996年) <人気のトールワゴン代表車> |
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コンパクトカーの中でもスペースと実用性の確保を最大限追求し、実現された車。 |
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| ◆トヨタ ヴィッツ(1999年) <スモールカーの世界戦略車> |
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世界へ向けた新開発のFFコンパクトカー。欧州名はヤリス。 |
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参考展示 |
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4人の大人が無理なく乗れる小型大衆車として、長い間世界中で愛された車。 |
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トヨタとPSAプジョー・シトロエン、両社が共同生産した欧州向けの小型乗用車。 |
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