2008年12月17日
トヨタ自動車、自動車用内装部品へエコプラスチックの採用拡大
| トヨタ自動車(株)(以下、トヨタ)は、スカッフプレートやルーフヘッドライニング、シートクッションなどの自動車用内装部品の材料として、新たに、異なる植物由来の原料を用いたエコプラスチック*1を開発した。2009年発売の新型ハイブリッド車への採用を皮切りに、今後、採用車種を拡大するとともに採用部位も拡大し、2009年中には内装部品の面積全体で60%にも拡大する見込みである。 エコプラスチックは、すべてが植物由来の原料からなるものと、植物由来の原料と石油由来の原料を混ぜたものに大別されるが、原料に植物を使用しているため、従来の石油系プラスチックに比べ、カーボンニュートラル*2の恩恵を受け、製造から廃棄までのライフサイクルでCO2排出量を抑制するとともに、限りある石油資源の使用量削減に繋がる素材である。 今回、新たに開発したエコプラスチックは、植物由来の原料と石油由来の原料といった異なる原料を分子レベルで結合させる技術や均一に混合させる技術など、様々な複合化技術を駆使することにより、他のプラスチック製品に比べ高い耐熱性や耐衝撃性を要求される自動車用内装部品においても、その性能を確保した。さらに部品製造においても、従来の石油系プラスチックを用いた場合と同等の品質と量産性を確保し、市販車への採用を可能としている。 トヨタは、人や地球と共生するクルマ社会「サステイナブル・モビリティ」の実現に向け、様々な先進技術開発に取り組み、また、そうした技術を商品として市場に普及させていくことが重要であると考えている。2003年5月発売のラウムでスペアタイヤカバーとフロアマットに、自動車用部品としては世界で初めてポリ乳酸などを使用した植物由来原料100%のエコプラスチックを採用したが、今後も、さらなる適用部位拡大に繋がる技術開発・実用化を積極的に推進していく。 |
| <ご参考>エコプラスチックを使用した内装部品例 |
| 採用部品 | 原料 | 特徴 | ||
| 使用個所 | 植物系 | 石油系 | ||
| スカッフプレート | 全体 | ポリ乳酸 | ポリプロピレン | 原料を微細に かつ均一に混合 |
| カウルサイドトリム | ||||
| フロアフィニッシュプレート | ||||
| ツールボックス | ||||
| ルーフヘッドライニング | 表皮 (繊維部分) |
植物由来 ポリエステル |
ポリエチレンテレフタレート | 原料を混合し紡糸 |
| サンバイザー | ||||
| ピラー | ||||
| ラゲージトリム | 表皮 (繊維部分) |
ポリ乳酸 | ポリエチレンテレフタレート | 各々の原料を混合 |
| ドアトリムオーナメント | 基材 | ケナフ繊維*3/ ポリ乳酸 |
- | |
| シートクッション | フォーム部分 | ひまし油*3由来 ポリオール |
ポリオール/ イソシアネート(架橋剤) |
分子レベルで 原料を結合 |
| *1 | エコプラスチック | : | トヨタが自動車用に開発した、一般的なバイオプラスチックに比べ耐熱性、耐衝撃性などを向上させた植物由来(植物を原料とする)成分を含むプラスチックの総称。 |
| *2 | カーボンニュートラル | : | ライフサイクルでCO2の増減がゼロなこと。 植物は光合成により大気からCO2を吸収し成長しているため、植物を焼却してもライフサイクルの中では大気中のCO2を増加させないとの考え方。 |
| *3 | 非食物原料 |
以上



