2012年11月20日
「トヨタ環境活動助成プログラム」 2012年度の助成対象を決定
トヨタ自動車(株)(以下、トヨタ)は、11月20日、「トヨタ環境活動助成プログラム」の2012年度助成対象として19件のプロジェクトを決定した。これにより、2000年のプログラム開始以来13年間の累計は、世界50カ国で233件となる。 このプログラムは、トヨタが1999年に「グローバル500賞*」を受賞したことを記念し開始したもので、「環境改善に資する環境技術・環境人づくり」を基本テーマとして、実践的なプロジェクトを推進するNPOなど民間非営利団体・グループの活動を支援する。 |
* | グローバル500賞(1987~2003年): 国連環境計画(UNEP)が環境の保護・改善に功績のあった個人または団体を表彰する制度。トヨタは世界初の量産型ハイブリッド車の発売等が評価され1999年に日本企業として初めて受賞した。 |
本年度も「生物多様性」と「地球温暖化」を助成対象テーマとして公募し、海外プロジェクト支援枠と、国内プロジェクト支援枠の二つの助成枠において、募集期間中に111件の申請があった。 選考にあたっては、1次選考および、有識者で構成する選考委員会(委員長:中村桂子JT生命誌研究館館長)での審議を経て、目的の妥当性、将来への発展性、地域特性への考慮等の観点から、海外・国内プロジェクト合わせて19件の対象プロジェクトを決定した。海外プロジェクト支援枠は“ブータンにおける絶滅危惧種判定能力開発プロジェクト”等9件、国内プロジェクト支援枠は“にっしん探検マップ:3世代が刻み込むふるさとの自然”等10件が助成対象となった。 12月5日には、本年度の採択プロジェクト代表者出席のもと、助成決定証授与式を開催する。 |
1. 助成対象内訳
活動対象地域 | 累計* | 2012年度 | 2011年度 | 2010年度 | 2009年度 | 2008年度 | ||||||||||
計 | 枠 | 計 | 枠 | 計 | 枠 | 計 | 枠 | 計 | 枠 | |||||||
海外 | 国内 | 海外PJ | 国内PJ | 海外PJ | 国内PJ | 一般 | 小規模 | 一般 | 小規模 | |||||||
合計 | 233 | 19 | 9 | 10 | 21 | 11 | 10 | 18 | 6 | 12 | 10 | 0 | 10 | 25 | 13 | 12 |
アジア・太平洋 | 77 | 8 | 8 | 0 | 8 | 8 | 0 | 4 | 4 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 5 | 0 |
北米・中南米 | 19 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 2 | 0 |
アフリカ | 22 | 0 | 0 | 0 | 3 | 3 | 0 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 4 | 0 |
欧州 | 7 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
日本 | 107 | 10 | 0 | 10 | 10 | 0 | 10 | 12 | 0 | 12 | 10 | 0 | 10 | 14 | 2 | 12 |
その他 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
*累計:2000~2012年度累計 |
2. 2012年度助成対象プロジェクト
分 類 |
テーマ | プロジェクト名称 | 実施団体 (所在国:全て日本) | 実施地域 | ||
海 外 プ ロ ジ ェ ク ト 支 援 枠 |
生 物 多 様 性 保 全 |
ブータンにおける絶滅危惧種判定能力開発プロジェクト | 生物多様性JAPAN | ブータン | ||
絶滅の危機に瀕した固有魚種(Bandula barb)保護プロジェクト | IUCN(国際自然保護連合) 日本プロジェクトオフィス |
スリランカ | ||||
コロンビア・アマゾン地帯における先住民族と 地元農家参加による淡水生態系保全 |
一般社団法人 コンサベーション・インターナショナル・ ジャパン |
コロンビア | ||||
バングラデシュ国スンダルバンス地域における 生物多様性保全の教材開発と人材育成事業 |
公益社団法人 日本環境教育フォーラム |
バングラデシュ | ||||
バングラデシュ国ドルガタ島の住民参加による 沿岸生物多様性保全事業 |
ラムサールセンター | |||||
フィリピンルソン島における国鳥「フィリピンワシ」の保護と 環境啓発活動 |
一般社団法人 バードライフ・インターナショナル・ アジア・ディビジョン |
フィリピン | ||||
フィリピン・生物多様性に配慮した環境植林プロジェクト | 公益財団法人 オイスカ | |||||
生物多様性保全を目指す日中合作「上海崇明自然がっこう」 2014ESDに向けて |
一般社団法人ときの羽根 | 中国 | ||||
|
インド圧延産業における省エネ支援事業 | 公益財団法人 国際環境技術移転センター |
インド | |||
国 内 プ ロ ジ ェ ク ト 支 援 枠 |
生 物 多 様 性 保 全 |
にっしん探検マップ:3世代が刻み込むふるさとの自然 | NPO法人 にっしん市民環境ネット |
日 本 | ||
旧鱒の家 茅葺き屋根の修復・再生と 茅文化の形成を通じた地域活性化 |
NPO法人あさぎり古里創生ネット | |||||
生駒市西畑町の棚田・里山の再生と創造 | いこま棚田クラブ | |||||
森~川~海を結ぶ都市型河川の自然再生と 記憶の共有によるまちづくり |
豊かな森川海を育てる会 | |||||
都市における豊かな海づくりをめざしたアマモ場再生 | 金沢八景-東京湾アマモ場 再生会議 |
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『かるた』から私たちの住む町にいる希少生物を学び、 自然環境を大切にする人づくり |
次世代のためにがんばろ会 | |||||
人と自然が共に生きるTokyo里山プロジェクト | NPO法人 樹木・環境ネットワーク協会 |
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新たな里山生活をつくり出すためのセミナー開催と ボランティア育成プロジェクト |
山村塾 | |||||
「棚田エコ学園」創設プロジェクト ~多様な生き物を育む棚田保全、人材育成活動~ |
NPO法人 棚田LOVER's | |||||
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千葉県九十九里海岸保安林再生をめざした植林後の保育活動と 生物多様性実践調査 |
NPO法人 森のライフスタイル研究所 |
助成プログラム詳細についてのお問い合わせ:トヨタ環境活動助成プログラム事務局 E-Mail: URL: (日) http://www.toyota.co.jp/jpn/sustainability/social_contribution/environment/ecogrant/index.html (英) http://www.toyota-global.com/sustainability/corporate_citizenship/environment/toyota_environmental_activities_grant_program/ |
以上