2004年10月01日

<ご参考>

トヨタ、日野及び昭和シェルとともに合成液体燃料GTLを用いたエンジン技術の研究を開始

 

 トヨタ自動車(株)(本社:愛知県豊田市。以下、トヨタ)は1日、日野自動車(株)(本社:東京都日野市。以下、日野)及び昭和シェル石油(株)(本社:東京都港区。以下、昭和シェル)とともに、合成液体燃料GTL(Gas to Liquids)とディーゼルエンジンの組み合わせの最適化に関する研究を開始した。この研究は、経済産業省からの交付金を原資として、独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO 所在:神奈川県川崎市)が公募した2004年度「革新的次世代低公害車総合技術開発事業」の一つとして2006年度まで実施される予定。

 GTLは、天然ガスから生成されるクリーンで無色透明な液体燃料。軽油等の代替燃料と位置付けることが可能であり、大幅なインフラ改造を伴わずに市場導入し得る。卓越した燃焼特性と硫黄分・アロマ分を含まないユニークな特性によって大きな排出ガス浄化効果を実現する。資源の豊富な石炭やバイオマスからも製造可能と原料のフレキシビリティがあり、エネルギーセキュリティの観点からも有望な燃料と考えられている。ただし、現在のところ供給量に限界があるため、当面は軽油との混合利用が見込まれる。

 この研究は、(1)GTLの現行軽油との混合利用でエンジン性能・排出ガスなどから、どの程度までの混合が可能かを総合的に評価すること、(2)着火性が軽油より良いなどのGTLの特性を最大限に活かすためにエンジン諸元を最適化すること、(3)画期的な低排出ガスを実現することを目標とし、以下のような3社の役割分担にもとづいて進められる。
トヨタは主に小中排気量の直噴ディーゼルエンジン及びD-CAT(*)を用いた研究を実施。
日野は主に中大排気量の直噴ディーゼルエンジンを用いた研究を実施。
昭和シェルはトヨタ、日野が研究に用いるGTL及び軽油との混合燃料を設計・製造し、燃料に関わる研究を実施。
*D-CAT Diesel-Clean Advanced Technology System。トヨタが開発した、ディーゼル車の排出ガス中に含まれる粒子状物質(PM)と窒素酸化物(NOX)両方を同時に連続浄化する画期的なシステム。コモンレール式燃料噴射システムやクールEGR(排出ガス再循環)システム、高性能触媒などで構成される。

 トヨタは、「Today for Tomorrow」すなわち「お客様そして社会の為に、将来を見通す先見性を持ち、何をすべきかを考え、今すべき事を実行する」という考え方を技術開発の理念として掲げ、ハイブリッドカーのグローバルな普及促進をはじめ、様々な取り組みを行なっている。今回の研究も、こうした理念に沿ったプロアクティブな取り組みの一つとして、環境負荷の限りない最小化の可能性を探っていくものである。

以上