2004年10月15日

トヨタ、第38回 東京モーターショーに
商用車のカスタマイズカー、福祉車両のコンセプトカーなどを出展

 

 トヨタ自動車(株)(以下、トヨタ)は、11月3日(水)より11月7日(日)まで千葉市・幕張の日本コンベンションセンター(通称:幕張メッセ)で一般公開される第38回東京モーターショー-働くくるまと福祉車両-(2004年)に、参考出品車6台、市販商用車および市販福祉車両11台の合計17台の車両を出展する。

 トヨタは、かねてよりモーターショーをクルマの新たな可能性を提示する機会としてとらえ、様々な参考出品車ならびに先進技術を発表してきた。
 今回は、昨年に引き続き、環境への配慮とともに感動を体感できるクルマづくりのコンセプトである「ECO×EMOTION:環境と感動」をテーマとして、商用車におけるビジネスユースからレジャーユースまでの多様な楽しい使い方の提案と環境対応技術の展開、福祉車両における高齢の方や身体の不自由な方のより快適な移動の追求など、社会の要請に応えるクルマづくりへの取り組みを紹介する。
 具体的には、多機能な移動スタジオとして楽しいビジネスの場となる新型ハイエースや、カートを積載しレース観戦も可能な新型レジアスエースのカスタマイズカー、身体の不自由な方が介助なしにクルマを使う楽しさを満喫できる新コンセプトの自操式福祉車両、ハイブリッド技術の幅広い展開を示す近未来のピックアップトラック、および次世代公共交通システムIMTS*1などの参考出品車を出展する。

 参考出品車は、以下のとおり。

1. 新型ハイエースのカスタマイズカー「HIACE Sound Satellite(ハイエース サウンド サテライト)
2. 新型レジアスエースのカスタマイズカー「REGIUSACE MY KART FACTORY(レジアスエース マイ カート ファクトリー)
3. 新コンセプトの自操式福祉車両「Welcab*2 concept(ウェルキャブ コンセプト)
4. 近未来コンセプトのピックアップトラック「FUTURE TRUCK CONCEPT(フューチャー トラック コンセプト)
5. 次世代公共交通システム「IMTS(アイエムティーエス)」<2005年「愛・地球博」会場に導入>
6. パーソナルモビリティ「PM*3(ピーエム)

*1 IMTS:Intelligent Multimode Transit System
*2 Welcab:Welfare(福祉)とCabin(客室)からの造語で、トヨタの福祉車両のシリーズ名称
*3 PM:Personal Mobility with visual communication system
HIACE Sound Satellite
HIACE Sound Satellite
Welcab concept
Welcab concept
≪参考出品車概要≫
車 名 全長(mm) 全幅(mm) 全高(mm) 乗車定員(人)
 HIACE Sound Satellite 5,315 1,945 2,280
 REGIUSACE MY KART FACTORY 4,870 2,005 2,120
 Welcab concept 3,990 1,690 1,720
 FUTURE TRUCK CONCEPT 5,790 2,095 1,960
 IMTS 10,910 2,490 3,870* 50
 PM 1,750-2,650 1,465 1,215-1,855
*アンテナを含む
【参考出品車】
1.「HIACE Sound Satellite(ハイエース サウンド サテライト)」
新型ハイエースのスタイリッシュなデザインと広い室内空間を活用、オープンスタジオとショーケースを装備した、多機能な移動スタジオとして"楽しく働くカスタマイズカー"
左側面の観音扉を開くと、左側からカウンターと音響設備などを装備した扇型回転オープンスタジオが、右側からは扇型回転ショーケースが出現し、DJ(ディスクジョッキー)ブース、イベント用機器設置、商品展示など、多彩な使い方が可能
格納式の大型プラズマディスプレイをルーフ上に2基設置した映像設備のほか、音響設備、室内照明も装備しており、屋外イベントを盛況に演出

2.「REGIUSACE MY KART FACTORY(レジアスエース マイ カート ファクトリー)」
新型レジアスエースの広い室内空間を活かし、レーシングカートを2台積載しながら修理道具などの装備品を収納するとともに、くつろぎの客室空間も確保可能な"遊びのカスタマイズカー"
荷室空間をレーシングカートのガレージとして、カート2台の積載スペースを確保。
カート用積み下ろしリフトおよび修理道具、カート部品などをコンパクトに収納できる大型観音バックドアを設定
フロントシートとセカンドシートを対面にするアレンジのほか、セカンドシートを横向きにすると観戦シートとなるなど、多彩なシーンに合わせてシートアレンジでき、ラウンジ感覚の客室空間創出が可能

3.「Welcab concept(ウェルキャブ コンセプト)」
運転席・助手席ともに介助なしで車いすのまま乗降可能とし、身体の不自由な方みずからの運転により、自由で快適な移動をパートナーと満喫できる"新コンセプトの自操式福祉車両"
大開口電動スライドドアを左右両側に設定。運転席は専用車いすのままで電動リフトによる乗降を可能とし、助手席は車いすとして使える脱着タイプの電動リフトアップシートを採用、同じく電動リフトによるスムーズな乗降を実現。これらの操作は全てワイヤレスリモコンにより実施可能
電子式フレンドマチックによるブレーキやアクセル、およびパワーステアリングなどの操作荷重を軽減するとともに、各種スイッチ類の集中・適正配置により、運転のしやすさを追求

4.「FUTURE TRUCK CONCEPT(フューチャー トラック コンセプト)」
米国市場を念頭に、ビジネスユース、ファミリーユースからレジャーユースまで多用途に使える、ハイブリッドシステムと4WDを想定した"近未来コンセプトのピックアップトラック"
パワートレーンは、V8ガソリンエンジン+高出力モーターのハイブリッドシステムを想定し、フルサイズトラックでのエコとパワーの両立を目指すハイブリッド技術の展開の多様性を提示
力強くスタイリッシュな外観のダブルキャブに4シートを設定。計器類と操作系を集中配置したセンターコンソール、重要情報の全てを3D表示する丸型センターディスプレイなどにより、近未来感を演出

5.「IMTS(アイエムティーエス)」
最新のITS*1技術を採用して、専用道は自動運転・隊列走行、一般道ではドライバーの運転で単独走行を行う、都市交通の未来を見据えた"次世代公共交通システム"
2005年3月から愛知県で開催される国際博覧会「愛・地球博」の会場内に導入
車両は、クリーンなCNG*2エンジンを搭載し環境に配慮するとともに、専用道の駅のプラットホーム面と同一高さとなる低床フラットフロアを採用するなど、人への優しさを追求
発芽からイメージした、乗客を優しく包み込む先進フォルムと、曲面的なグラスキャビンによるパノラミックな視界を実現
*1 ITS:Intelligent Transport Systems
*2 CNG:Compressed Natural Gas(圧縮天然ガス)

6.「PM(ピーエム)」
「であう、つながる、あつまる」というコンセプトのもと、先端の情報通信技術の活用とともに、ユニバーサルデザインの視点も踏まえ、人とクルマとの心通う一体感を追求した、着る感覚の一人乗り"パーソナルモビリティ"<昨年の東京モーターショーに引き続き出展>
【市 販 車】
1. ハイエース(ワゴン)
2. レジアスエース(バン)
3. ダイナ(クレーン付トラックのDPR*1車)
4. ダイナ(キャブ付シャシーのDPNR*2車)
5. トヨエース(冷凍車のハイブリッド車)
6. プロボックス(バンのCNG車)
7. ポルテ(ウェルキャブ サイドアクセス車"脱着シート+専用車いす仕様")
8. ハイエース(ウェルキャブ 車いす仕様車"Dタイプ") <スーパーロングボディ専用仕様。2005年1月発売予定>
9. ノア(ウェルキャブ 車いす仕様車"スロープタイプ")
10. アイシス(ウェルキャブ サイドリフトアップシート車<パノラマタイプ>)
11. アイシス <ユニバーサルデザインの視点を踏まえたトヨタ車最新モデル>

*1 DPR:Diesel Particulate active Reduction System
*2 DPNR:Diesel Particulate-NOx Reduction System

以上

ダウンロード

  • HIACE Sound Satellite
    HIACE Sound Satellite
  • Welcab concept
    Welcab concept