2004年10月01日

「愛・地球博」開幕記念コンサート
「トヨタ・マスター・プレイヤーズ,ウィーン」を各地で開催

 

 トヨタ自動車株式会社(以下、トヨタ)は、2005年3月25日(金)から愛知県にて開催される「2005年日本国際博覧会」(愛称:愛・地球博)の開幕を記念し、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のメンバー等で特別編成したオーケストラ「トヨタ・マスター・プレイヤーズ,ウィーン」によるコンサートを2005年3月17日(木)から28日(月)まで全国5都市で開催する。(札幌・東京2・名古屋・大阪・福岡の計6公演)

 当コンサートは、ウィーン国立歌劇場の特別協力を得て実施するものであり、同歌劇場とのパートナーシップによる演奏会は、2000年、'02年、'04年に引き続き、今回で4回目。特別編成のオーケストラは、同歌劇場並びにウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のメンバーを中心に30名で構成している。

 全6公演の内訳は、「トヨタ・マスター・プレイヤーズ,ウィーン」単独演奏によるベートーヴェンの交響曲を中心にウィーンとゆかりのある名曲の数々を織り込んだプログラム、「ウィーン・プレミアム・コンサート」が4公演。同オーケストラと「名古屋フィルハーモニー交響楽団」との共演、指揮・沼尻竜典氏により、マーラーの壮大な交響曲等を堪能いただく「ウィーン・グランド・コンサート」が2公演となっている。

 ソリスト(独奏・独唱)は、国際的に活躍しているトップクラスのアーティストである、諏訪内晶子氏(ヴァイオリン)、クラウス・リーンバッハー氏(オーボエ)、横山幸雄氏(ピアノ)、佐藤美枝子氏(ソプラノ)に出演いただく。

 尚、当コンサートは、トヨタのメセナ(芸術文化支援)活動の一環として行うものであり、世界最高水準の芸術鑑賞の機会を多くの方に提供したいとの考えから、チケット料金については、お求めやすい価格に設定している。

 各公演のチケットについては、10月23日(土)全国一斉発売を予定。
 当コンサートの開催スケジュール、プログラム、ソリスト等の詳細は、下記参照。

ホームページアドレスhttp://www.toyota.co.jp/jp/community_care/domestic/mecenat/

開催概要

名  称 「愛・地球博」開幕記念コンサート トヨタ・マスター・プレイヤーズ,ウィーン
演  奏 トヨタ・マスター・プレイヤーズ,ウィーン(芸術監督:ペーター・シュミードル教授)
名古屋フィルハーモニー交響楽団(プログラムC)
指  揮 沼尻竜典(プログラムC)
ソリスト 諏訪内晶子(ヴァイオリン、プログラムC)
クラウス・リーンバッハー(オーボエ、プログラムC)
横山幸雄(ピアノ、プログラムB)
佐藤美枝子(ソプラノ、プログラムA)
名誉監督 イオアン・ホーレンダー(ウィーン国立歌劇場総監督) ※以上敬称略
主  催 トヨタ自動車株式会社
共  催 中日新聞社(名古屋公演)、西日本新聞社(福岡公演)、北海道新聞社(札幌公演)
特別協力 ウィーン国立歌劇場
連携協力 財団法人2005年日本国際博覧会協会
協  力 トヨタ販売店グループ
オフィシャルエアライン:ANA
日  程 2005年3月17日~3月28日

■ウィーン・プレミアム・コンサート~トヨタ・マスター・プレイヤーズ,ウィーン~(4公演)
3/17(木)
【東京公演】
 19:00開演
東京オペラシティ コンサートホール(プログラムA)
3/18(金)
【福岡公演】
 19:00開演
アクロス福岡シンフォニーホール(プログラムB)
3/19(土)
【札幌公演】
 18:00開演
札幌コンサートホールKitara(プログラムA)
3/20(日)
【大阪公演】
 16:00開演
ザ・シンフォニーホール(プログラムB)
入場料=S席5,000円/A席4,000円/B席3,000円(消費税込・全席指定)

■ウィーン・グランド・コンサート
  ~トヨタ・マスター・プレイヤーズ,ウィーン&名古屋フィルハーモニー交響楽団~(2公演)
3/27(日)
【名古屋公演】
 14:00開演
愛知県芸術劇場コンサートホール(プログラムC)
3/28(月)
【東京公演】
 19:00開演
サントリーホール(プログラムC)
入場料=S席7,500円/A席6,000円/B席4,500円(消費税込・全席指定)

お問い合わせ:トヨタ・マスター・プレイヤーズ事務局 TEL.03-3222-6060
チケット:
■販売予約受付開始…2004年10月23日(土)全国一斉発売
■プレイガイド…P.3参照
プログラム

■ウィーン・プレミアム・コンサート~トヨタ・マスター・プレイヤーズ,ウィーン~

プログラムA
【第1部】
モーツァルト/歌劇『皇帝ティートの慈悲』より序曲
モーツァルト/歌劇『皇帝ティートの慈悲』より"私は行くが、君は平和に" (ソプラノ=佐藤美枝子)
J.シュトラウスII世/春の声 Op.410 (ソプラノ=佐藤美枝子)
R.シュトラウス/歌劇『ナクソス島のアリアドネ』より"偉大なる王女様" (ソプラノ=佐藤美枝子)
モーツァルト/歌劇『魔笛』より序曲(J.ハイデンライヒ編)
モーツァルト/歌劇『魔笛』より"若者よ、恐れるな" (ソプラノ=佐藤美枝子)
モーツァルト/歌劇『魔笛』より"復讐の心は地獄のようにわが胸に燃え" (ソプラノ=佐藤美枝子)
~休憩~
【第2部】
ベートーヴェン/交響曲 第2番 ニ長調 Op.36
プログラムB
【第1部】
ベートーヴェン/序曲『コリオラン』Op.62
ベートーヴェン/ピアノ協奏曲 第5番 変ホ長調「皇帝」Op.73 (ピアノ=横山幸雄)
~休憩~
【第2部】
ベートーヴェン/交響曲 第2番 ニ長調 Op.36

■ウィーン・グランド・コンサート
~トヨタ・マスター・プレイヤーズ,ウィーン&名古屋フィルハーモニー交響楽団~

プログラムC
【第1部】(*)
モーツァルト/歌劇『ドン・ジョヴァンニ』より序曲
J.S.バッハ/ヴァイオリンとオーボエのための協奏曲 ニ短調 BWV.1060
  (ヴァイオリン=諏訪内晶子、オーボエ=クラウス・リーンバッハー)
武満 徹/ヴァイオリンと弦楽オーケストラのためのノスタルジア
  ~アンドレイ・タルコフスキーの追憶に~(ヴァイオリン=諏訪内晶子
~休憩~
【第2部】(**)
マーラー /交響曲 第1番 ニ長調「巨人」(指揮=沼尻竜典)


演奏/トヨタ・マスター・プレイヤーズ,ウィーン(*)
    トヨタ・マスター・プレイヤーズ,ウィーン&名古屋フィルハーモニー交響楽団(**)
コンサート各地お問い合せ先、チケット販売窓口
《東京2公演》
3/17 東京オペラシティ コンサートホール
3/28 サントリーホール
◎トヨタ・マスター・プレイヤーズ事務局
(お問い合わせのみ)03-3222-6060
●チケット取り扱い
チケットぴあ 0570-02-9990
CNプレイガイド 03-5802-9990
e+(イープラス) 03-5749-9911
http://eee.eplus.co.jp/
東京オペラシティチケットセンター
(3/17公演のみ)03-5353-9999
サントリーホールチケットセンター
(3/28公演のみ)03-3584-9999

《名古屋公演》
3/27 愛知県芸術劇場コンサートホール
◎中日新聞社文化事業部 052-201-3766
●チケット取り扱い
チケットぴあ 0570-02-9990
芸術文化センタープレイガイド 052-972-0430
中日サービスセンター 052-263-7282

《福岡公演》
3/18 アクロス福岡シンフォニーホール
◎西日本新聞社事業局企画事業部 092-711-5550
●チケット取り扱い
福岡音楽文化協会 092-414-8306
チケットぴあ 0570-02-9999
ローソンチケット 0570-00-0403
ソラリアプラザプレイガイド 092-716-8022

《札幌公演》
3/19 札幌コンサートホールKitara
◎道新文化事業社 011-241-5161
●チケット取り扱い
道新プレイガイド 011-241-3871
チケットぴあ 0570-02-9999
ローソンチケット 0570-00-0403
Kitaraチケットセンター 011-520-1234
大丸プレイガイド 011-221-3900
4プラプレイガイド 011-251-5574

《大阪公演》
3/20 ザ・シンフォニーホール
◎梶本音楽事務所 06-6345-2751
●チケット取り扱い
カジモトプレイガイド 06-6345-2751
http://www.kajimotomusic.com/
電子チケットぴあ 0570-02-9990
http://pia.jp/t/
ローソンチケット 0570-00-0403
[Lコード:57339]
CNプレイガイド 06-6776-1199
e+(イープラス) http://eee.eplus.co.jp/
阪神プレイガイド 06-6347-6510
ザ・シンフォニーホール (窓口販売のみ)
ウィーン国立歌劇場
 イタリア・ルネサンス様式の壮麗な建物で、パリ、ミラノと並ぶ「3大オペラ座」の一つとして知られている世界最高峰のオペラ座。時の皇帝フランツ・ヨーゼフI世時代、都市改造の一環として1869年に完成した。こけら落としの演目はモーツァルトの「ドン・ジョヴァンニ」。ドイツ・オーストリアの華々しいオペラ文化は、この歌劇場の誕生から始まったと言っても過言ではない。完成当初は「宮廷オペラ座」と呼ばれており、1918年に現在の名前に改名されている。ヨーロッパ屈指の歌劇場としての地位を獲得したのは、大作曲家であり指揮者としても抜群のセンスを発揮したグスタフ・マーラーが総監督を務めた時代。以後、ワインガルトナー、シャルク、リヒャルト・シュトラウス、フルトヴェングラー、ワルターなどの不朽の大指揮者が活躍して黄金時代を迎えるが、第二次世界大戦のため44年に一時閉鎖。翌45年には連合軍の空襲によって炎上し壊滅的な打撃を被った。その後55年11月ベーム指揮:ベートーヴェンの「フィデリオ」によって再開。建物は当時のまま復元された。その後はカラヤン、マゼール、アバドといった名指揮者がこの歌劇場をもりたて、今日に至る。

 6階まである客席は2280席、オーケストラ・ボックスは120人収容という豪華さ。音響設備は世界最高といわれ、歌劇場専属のオーケストラはウィーン・フィルのメンバーを中心に構成されている。最近では2002年9月より音楽監督に小澤征爾氏を迎え、更に注目を集めている。

イオアン・ホーレンダー氏(トヨタ・マスター・プレイヤーズ,ウィーン 名誉監督)
 1935年ティミゾアラ(ルーマニア)に生まれる。高校卒業後、技術専門学校にて蒸気機械の機械技術を修学。59年オーストリアに居を移してウィーンの音楽学校で声楽の勉強を始め、62年に卒業試験合格。卒業後はクラーゲンフルト市立劇場をはじめ、バリトン歌手として活躍。66年劇場エイジェント・スタルカに就職。その後エイジェントの代表者に就任したことが、世間に名を轟かせるきっかけとなった。88年ヴェヒターの希望により、ウィーン国立歌劇場、フォルクスオペラのジェネラル・セクレタリーに就任。92年急死したエバハルト・ヴェヒターの後継者として、両劇場の総監督に任命された。またウィーン大学の演劇、映画、メディア学研究における常勤講師を兼任している。

 これまでに授かった栄誉は数限りない。クルージュ(ルーマニア)のGheorghe Dima音楽学校の名誉ドクター、ウィーン州政府・金勲章、ウィーン地方・金名誉勲章、オーストリア共和国・金名誉勲章、学問と芸術における第1級のオーストリア名誉勲章、ウィーン楽友協会、ウィーン国立歌劇場合唱団のクレメンス・クラウス・メダル、99年にはフランス共和国より、フランス文化に対する貢献で"Officier de L'Ordre des Arts et des Lettres"の称号を授与された。またウィーン国立歌劇場とウィーン・フォルクスオーパーの名誉会員であり、故郷のティミゾアラ市の名誉市民でもある。2001年9月ジョージ・エネスク・フェスティヴァルでは、ルーマニア大統領ロン・イリエスクよりルーマニア最高の勲章"Stern am Bande"を受賞。

ペーター・シュミードル教授(トヨタ・マスター・プレイヤーズ,ウィーン 芸術監督)
 オルミュッツ(オーストリア)に生まれる。祖父、父、本人と3代にわたってウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の首席奏者を務めている。

 ウィーン国立音楽大学でルドルフ・イェッテルに師事し、1964年卒業。65年にウィーン国立歌劇場管弦楽団、68年にウィーン・フィルハーモニー管弦楽団に第1クラリネット奏者として入団、82年より第1首席奏者となる。67年よりウィーン国立音楽大学の教授として、数多くの門下生を指導し、今でもその生徒たちが世界各地のオーケストラで活躍している。ソリストとして、これまでウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、パリ管弦楽団、ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団、NHK交響楽団、指揮者のベーム、バーンスタイン、プレヴィン、レヴァイン、ムーティ、小澤征爾などと共演。その他、室内楽の分野においても活躍しており、新ウィーン八重奏団、ウィーン木管ゾリステンのメンバーとして、世界各地への演奏旅行やCDレコーディングなどを実施している。

 84年ザルツブルク功労金勲章を受賞、91年オーストリア芸術名誉十字勲章を受賞。バーンスタインの指揮で、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団と共演したモーツァルト作曲クラリネット協奏曲のCD(ライブ・レコーディング)は91年度日本管楽器部門のベスト盤に選ばれる。音楽教育家としても名高く、ヨーロッパだけでなく、日本においても数多くのマスタークラス(草津夏期国際音楽アカデミー、パシフィック・ミュージック・フェスティバル-PMFなど)を開催し、後進の指導に貢献している。

沼尻竜典氏(指揮)
 1964年東京生まれ。桐朋学園大学において、指揮を小澤征爾、秋山和慶、尾高忠明、作曲を三善晃、ピアノを徳丸聡子、藤井一興の各氏に師事。大学在学中から新日本フィルハーモニー交響楽団で小澤征爾氏のアシスタントとして活躍。また同時期、NHK交響楽団および東京フィルハーモニー交響楽団で鍵盤楽器奏者として数多くの演奏会に出演。89年渡独後はベルリン国立芸術大学にて、ハンス=マルティン・ラーヴェンシュタイン教授に師事。

 90年、第40回ブザンソン国際指揮者コンクールで優勝。以後トゥールーズ・キャピトル劇場管弦楽団、パリ室内管弦楽団などを指揮、着実にヨーロッパでの実績を重ねつつある。98年にはロンドン交響楽団にデビュー、99年に再客演を果たした。国内では91年「若い芽のコンサート」でNHK交響楽団を指揮してデビュー。その後定期的に全国の主要オーケストラを指揮し、いずれも好評を得ている。93年から98年まで新星日本交響楽団の正指揮者を務める。99年より東京フィルハーモニー交響楽団正指揮者に就任。95年、自らの呼びかけで結成されたトウキョウ・モーツァルトプレーヤーズと共に、三鷹市芸術文化センターを拠点に活動を開始。またオペラ指揮者としての活躍も期待されており、97年≪後宮からの誘拐≫でデビュー。また98年に開館したびわ湖ホールでの青少年向けオペラの指揮も担当している。

 現代音楽にも深い理解と造詣を持ち、リゲティ、ルトスワフスキ、ベリオ、デュティユー等の日本初演作品を手掛け、その緻密な解釈と的確な指揮が作曲者自身にも「完璧な解釈」と高く評価された。近年も名古屋フィル、日本フィル等国内主要オーケストラの定期演奏会を指揮するほか、ベルリン・シンフォニカー、デュッセルドルフ交響楽団等への客演、ベルク≪ルル≫全3幕完成版の日本初演など意欲的な活動を続けており、04年5月には名古屋フィルハーモニー交響楽団とともにオーストリア、ドイツ五都市へ演奏旅行を行い成功を収めた。

 03年4月より名古屋フィルハーモニー交響楽団常任指揮者に就任。同時に日本フィルハーモニー交響楽団正指揮者にも就任。91年第1回「出光音楽賞」、99年第7回「渡邉暁雄音楽基金音楽賞」、01年第51回「芸術選奨文部科学大臣新人賞」をそれぞれ受賞。

トヨタ・マスター・プレイヤーズ, ウィーン
 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の首席クラリネット奏者、ペーター・シュミードル教授の協力のもと、本公演のために特別に編成された世界最高水準の室内オーケストラ。世界トップレベルの知名度・演奏水準を誇るウィーン国立歌劇場、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団とその仲間たち30名で編成されている。
メンバー・リスト
(★ウィーン・フィルメンバー/○ウィーン国立歌劇場メンバー)
〈ヴァイオリン〉
フォルクハルト・シュトイデ(★首席)
エックハルト・ザイフェルト(★)
ドミニク・ヘルスベルク(○)
シュケルツェン・ドリ(○)
ザッシャ・ゲッツェル(○)
ペーター・ヴェヒター(★)
ミヒャール・マチャシチック(○)
ホルガー・グロー(○)
アンドレアス・グロスバウアー

〈ヴィオラ〉
ペーター・サガイシェック
ペーター・ペッヒャ(★首席)
ミハエル・トラブジンガー(○)

〈チェロ〉
ヴァルター・シュルツ
ヴェルナー・レーゼル(★首席)
アダルベルト・スコチッチ

〈コントラバス〉
ヨゼフ・ニーダーハマー
ミラン・サガト(★)

〈フルート〉
エルヴィン・クランバウアー
マティアス・シュルツ(○)

〈オーボエ〉
クラウス・リーンバッハー
ヴァルター・レーマイヤー(★)

〈クラリネット〉
ペーター・シュミードル(★首席)
ペーター・ロイットナー(○)

〈ファゴット〉
ミラン・トゥルコヴィッチ
ヨゼフ・グラブナー(○)

〈ホルン〉
ヴォルフガング・ヴラダー(★)
セバスチャン・マイヤー(○)

〈トランペット〉
ハインリッヒ・ブルックナー
ハインツ・クリストフェリッチ(○)

〈ティンパニ-〉
ミヒャエル・ヴラダー
名古屋フィルハーモニー交響楽団
 1966年結成、73年に財団法人となる。88年にヨーロッパ、2000年にアジアへの海外ツアーを行う。03年より桂冠指揮者に小林研一郎氏、常任指揮者に沼尻竜典氏が就任。04年より芸術アドバイザーにウィーン国立歌劇場総監督のイオアン・ホーレンダー氏が就任。04年「プラハの春国際音楽祭」出演を含む2度目のヨーロッパ・ツアーを成功させ、万博大使としても各地で「愛・地球博」のPRを行う。トヨタ・マスター・プレイヤーズ,ウィーンとの合同公演は、2000年・02年・04年に引き続いて今回が4回目で、同楽団と深い交友関係を築いている。
メンバー・リスト
(2004年10月1日現在)

◎首席奏者
○副首席奏者

<コンサートマスター>
日比 浩一
後藤 龍伸

<首席客演コンサートマスター>
ライナー・ホーネック

<アシスタント・コンサートマスター>
中西 俊哉

<ヴァイオリン>
2nd 矢口十詩子
2nd 小尾 佳正
五十嵐裕子
井上 絹代
大竹 倫代
大野美由紀
小椋 幸恵
神戸 潤子
北垣 慶豊
鬼頭  俊
坂本智英子
志摩 真理
竹田 千波
戸塚ふみ代
日高みつ子
藤本 寮子
古館 真理
保坂三千子
水野 敏子
森   亘


<ヴィオラ>
◎ 杉山光太郎
◎ 吉田 浩司
○ 李  善銘
工藤 高邦
小林伊津子
紫藤 祥子
寺尾 洋子
濱津 聡子

<チェロ>
◎ 太田 一也
○ 杉浦  薫
○ 古澤  渉
井手元研一
植村  勉
小笠原恭史
酒井  直
山本 正明

<コントラバス>
◎ 古橋由基夫
◎ 坂田 晃一
○ 田中 伸幸
○ 井上 裕介
大澤  弘
岡崎  隆
松山 大樹

<フルート>
◎ 富久田治彦
◎ 橋本 岳人
大海 隆宏
三上 時子

<オーボエ>
◎ 山本 直人
諸岡 研史
寺島 陽介

<クラリネット>
◎ 堀内 信彦
熱田 敬一
井上  京

<ファゴット>
◎ 中西 祥之
◎ 佐々木真樹緒
青谷 良明

<ホルン>
◎ 近藤  敬
◎ 野々口義典
新井 雅夫
水谷  仁
水無瀬一成

<トランペット>
◎ 藤島 謙治
井上 正彦
澤田 真人
畑田 和雄

<トロンボーン>
◎ 藤沢 伸行
◎ 田中 宏史
早川 秀一

<バス・トロンボーン>
 小幡 芳久

<テューバ>
 亀山 吉彦

<ティンパニ&打楽器>
◎ 和泉 正憲
荒川 修次
菅生 知巳
三宅 秀幸
諏訪内晶子氏(ヴァイオリン)
 東京生まれ。1990年最年少でチャイコフスキー国際コンクール優勝。
91年秋からニューヨークへ留学し、日本での演奏活動を休止。95年アンドレ・プレヴィン指揮NHK交響楽団定期演奏会で日本での演奏活動を再開。その後、小澤征爾指揮ボストン交響楽団定期及びカーネギーホール演奏会、ニューヨーク・フィルハーモニック定期、ピッツバーグ交響楽団定期、フィラデルフィア管弦楽団、ミネソタ管弦楽団定期、ワシントン・ナショナル響定期、パリ管弦楽団定期、フランス国立管弦楽団、バーミンガム市交響楽団定期、ロシアナショナル交響楽団定期、サンクト・ぺテルブルグ・フィルハーモニー交響楽団、バイエルン州立歌劇場管弦楽団、バンベルク交響楽団定期演奏会などに出演。また、エヴイアン音楽祭、マールボロ音楽祭、ラインガウ音楽祭、ロッケンハウス音楽祭、UBSヴェルビエ祝祭管弦楽団とのツアーに参加するなど、国際的に活躍を続けている。

 2000年にはルツェルン国際音楽祭にリサイタル及びヨーロッパ室内管弦楽団との共演でデビュー、続けてベルリン芸術週間にリサイタル及びベルリン・フィルハーモニー管弦楽団と共演してベルリン・デビュー、01年5月にはフィルハーモニア管でロンドン・デビューした。02年にはバーミンガム市交響楽団とアジア・ツアーにソリストとして参加、翌年3月にはルツェルン国際音楽祭に再び出演し、マーラー・ユーゲント・オーケストラと共演している。また04年3月には、チェコ・フィルハーモニーと米国ツアーを行い、引き続きフィラデルフィア管弦楽団定期公演に出演した。また04年夏のバーミンガム市交響楽団ヨーロッパ・ツアーのソリストに抜擢されている。

 CD録音では、フィリップス・クラシックスとインターナショナル・アーティストとして専属契約を結んでおり、これまでに10枚のCDをリリースしている。

 桐朋女子高等学校音楽科を経て、桐朋学園大学ソリスト・ディプロマコース修了。文化庁芸術家在外派遣研修生としてジュリアード音楽院本科及びコロンビア大学に学んだ後、同音楽院修士課程修了。国立ベルリン芸術大学においても学んだ。

 著書に「ヴァイオリンと翔る」(NHK出版)がある。使用楽器は、日本音楽財団より貸与された1714年製作のストラディヴァリウス「ドルフィン」。

クラウス・リーンバッハー氏(オーボエ)
 1958年エッゲンブルク(オーストリア)に生まれる。ウィーン少年合唱団にて音楽を始め、14歳の若さでウィーン音楽大学に入学し、M.カウツキー氏に師事。4年後ソロ・オーボエ奏者としてウィーン・フォルクス・オーパー管弦楽団に入団。81年ウィーン放送交響楽団のソロ・オーボエ奏者を経て、85年よりウィーン交響楽団のソロ・オーボエ奏者を10年間務める。また、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団と共に、ザルツブルク音楽祭や数多くのコンサート、演奏旅行にも度々同行している。これまでにソリストとして、ウィーン交響楽団、ウィーン放送交響楽団、ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団、ウィーン室内管弦楽団、モスクワ放送交響楽団などヨーロッパを中心に、数多くのオーケストラと協演している。またN.アーノンクール、G.プレートル、V.フェドセーエフ、W.サヴァリッシュなど世界的な指揮者と共演し、いずれも好評を博している。

 近年では指揮者としても注目を浴びており、89年ウィーン交響楽団定期演奏会にてデビューを果たす。以来、ウィーン交響楽団をはじめ、ブダペスト管弦楽団、国立ハンガリー・フィルハーモニー室内楽団などを指揮している。

横山幸雄氏(ピアノ)
 1971年東京生まれ。東京芸術大学附属高校在学中、87年からフランス政府給費留学生として渡仏。89年ブゾーニ、ロン=ティボー両国際コンクールに上位入賞。90年パリ国立高等音楽院をピアノと室内楽のプルミエ・プリを得て卒業し、同年秋ワルシャワにおけるショパン国際コンクールで過去の日本人として最年少で第3位に入賞、同時にソナタ賞を受賞。それを機に本格的な活動を開始。

 その後、ショパンやベートーヴェン、ラヴェルの全曲演奏会などの成功により、人気実力ともにナンバーワンの本格派ピアニストとして確固たる地位を確立し、ソニーの専属アーティストとしてすでに十数枚のCDをリリース。また、内外の一流オーケストラや海外の著名アーティストとの共演も数多く高い評価と信頼を得ている。近年はプラハの春やクフモなど海外の音楽祭への参加や著名オーケストラの定期演奏会への出演、カーネギー・リサイタルホールやサンクトペテルブルグでのリサイタルを成功させるなど国際的にも活躍。
これまでの活動に対して新日鉄音楽賞フレッシュアーティスト賞、モービル音楽賞奨励賞、文化庁芸術選奨文部大臣新人賞、文化庁芸術祭レコード部門優秀賞、国際F.リスト賞レコードグランプリ最優秀賞など数多くの賞を受賞。

 2001年には紀尾井ホールにおけるデビュー10周年記念リサイタルで3曲の自作の新曲を披露、その反響を受けて03年サントリー大ホールにてオール自作曲によるリサイタルを開催するとともに、自作作品集『Yukio plays Yokoyama』をCDとオリジナル楽譜(ヤマハミュージックメディア)として発表。同年春より上野学園大学教授、エリザベト音楽大学客員教授に就任し後進の指導にも意欲的にあたっており、他にも東京ミュージック&メディアアーツ尚美でピアノ演奏法公開講座をシリーズで行うなど、その理論に基づいた実践を交えてのわかりやすいレッスンには定評がある。

 執筆の分野では、著書に『いま、ピアニスト』(ショパン刊)、『ワインの練習(エチュード)』(光文社刊)、『横山幸雄ピアノQ&A上・下』(ショパン刊)などがある。また、ショパンのバラード、即興曲全曲及び幻想曲の校訂楽譜(ドレミ楽譜出版)を出版。

佐藤美枝子氏(ソプラノ)
 武蔵野音楽大学卒業。(財)日本オペラ振興会オペラ歌手育成部第9期生修了。
1994年第30回日伊声楽コンコルソ第2位に入賞。翌年、イタリア・ローマ市マンツォーニ劇場の「リゴレット」にてジルダ役で出演する。第64回日本音楽コンクール声楽部門第1位、同時に増沢賞、海外派遣特別賞を受賞。96年第7回五島記念文化賞オペラ新人賞を受賞し、(財)五島記念文化財団の奨学生として97年から3年間イタリアに留学。在伊中、ヴィッシ・ダルテ、フランコ・コレッリ両国際声楽コンコルソに入選。98年には第11回チャイコフスキー国際音楽コンクール声楽部門で日本人初の第1位を受賞し、世界の注目を集めた。

 99年新国立劇場での「カルメン」のミカエラで日本での本格的オペラ・デビューを飾る。第9回出光音楽賞および第2回ロシア歌曲賞を受賞。翌年、第10回新日鉄音楽賞フレッシュアーティスト賞受賞。2000年1月、最も得意とする「ランメルモールのルチア」のタイトルロールで絶賛を博した。その後、新国立劇場にて「オルフェオとエウリディーチェ」のアモーレ、夏にはイタリア・サンタマルゲリータにて「愛の妙薬」のアディーナで出演。11月にロッシーニ協会設立5周年記念公演「ランスへの旅」に出演。01年、東京フィル・オペラコンチェルタンテ「夜鳴きうぐいす」など、各種コンサートで活躍。昨年に引き続き、サンタマルゲリータにて「リゴレット」のジルダで出演。12月には新国立劇場でのオペラ「ドン・カルロ」に出演した。02年1月サントリーホールでのリサイタル、3月にオペラ「カプレーティ家とモンテッキ家」主演の他、5月にはゲルギエフ創設のキーロフ歌劇場フィルハーモニー管弦楽団と共演(指揮:ジャナンドレア・ノセダ)。03年、藤原歌劇団主催オペラ「イタリアのトルコ人」に出演。12月にはブルガリアのソフィア国立歌劇場に招かれ「ランメルモールのルチア」と「リゴレット」を主演し、大絶賛を博した。また、ルチアのハイライト・オペラ「幻想のルチア」(主演:岩田達宗)を愛知で初演し、大きな話題を呼んだ。今後、日本各地で展開して行く予定。

 これまでに、安部洋子、土谷正公、浦野りせ子、菊地英美、南條年章、松本美和子、故L.フランカルディ、N.ボナヴォロンタ、G.パスティネ、S.クライマーの諸氏に師事。藤原歌劇団団員。CDはビクターエンタテイメントより「至上のルチア」「アリア」「さくら横ちょう」をリリースしている。

以上