2006年09月26日

社会貢献活動の一環としてアジアで17回目のクラシックコンサート・ツアーを開催

 

 トヨタ自動車(株)(以下、トヨタ)は、クラシックコンサート・ツアー「トヨタ クラシックス」を本年10月22日から11月4日まで、アジア7都市(シンガポール、マニラ、台北等)で開催する。

 当コンサート・ツアーは、
アジア各国における音楽文化の振興に貢献することを目的に、1990年より「トヨタ クラシックス」として、アジア各国のトヨタ販売代理店と共同で開催しており、本年で17回目を迎える。

 今回は、モーツァルト生誕250周年を記念して、
「名古屋フィルハーモニー交響楽団」がモーツァルトの美しい音楽と、世界的に有名なクラシックの名曲を披露する。

 指揮者には、東京国際音楽コンクールやブザンソン国際指揮者コンクール等での優勝実績のある下野竜也氏を、ソリストには日本管打楽器コンクールでの優勝等、数々の受賞歴を持ち、ヨーロッパの著名楽団との共演を果たしている、新進気鋭のフルート奏者、高木綾子氏を迎える。

 また、都市により現地アーティストとの共演も予定されており、音楽を通じた国際交流も期待される。

 なお、
各都市でのコンサートチケットの売上金を、地元の社会福祉団体等に寄付する予定。
 コンサートの概要は、別紙のとおり。
以上
<別紙>
[概要]
タイトル
「TOYOTA CLASSICS  -A WORLD OF HARMONY-」
    (トヨタ クラシックス ―ワールド・オブ・ハーモニー)
日    程
10月22日(日)~11月4日(土)
公演予定
開催地 : アジアの7都市、7公演(本年で17回目の公演)
 
日 程 都 市 会 場
10月22日(日)
シンガポール
エスプラネード
Esplanade
10月24日(火)
マニラ
フィリピン文化センター
Cultural Center of the Philippines
10月26日(木)
台北
国家音楽庁
National Concert Hall
10月29日(日)
ソウル
芸術の殿堂、コンサートホール
Seoul Arts Center, Concert Hall
10月31日(火)
バンコク
タイ文化センター
Thailand Cultural Centre
11月2日(木)
香港
香港文化センター
Hong Kong Cultural Centre
11月4日(土)
クアラルンプール
MBSAコンサートホール
Majlis Bandaraya Shah Alam, Auditorium
出演楽団
名古屋フィルハーモニー交響楽団
  (Nagoya Philharmonic Orchestra)
演奏曲目
(予定)
主な演奏曲目
演奏曲目は都市によって異なります
モーツァルト : 「後宮からの誘拐」序曲
モーツァルト : 「ドン・ジョヴァンニ」序曲
モーツァルト : フルート協奏曲第2番
チャイコフスキー : 「白鳥の湖」より抜粋
ビゼー : 組曲「カルメン」より抜粋
現地アーティスト
との共演曲
<マニラ> Jovianney Emmanuel Cruz (ピアノ)
  モーツァルト : ピアノ協奏曲第26番「戴冠式」
<ソウル> Julius-Jeongwon Kim (ピアノ)
  モーツァルト : ピアノ協奏曲第21番
現地ローカル曲
<シンガポール> Kelly Tang作曲 :
   「Symphonic Suite on a Set of Local Tunes」
<バンコク> H. M. King Bhumibol Adulyadej作曲 :
   「Kwam Fun Un Soong Sud」、「Paen Din Kong Rau」
<香港> 顧嘉煇作曲「上海灘」
名古屋フィルハーモニー交響楽団
 1966年7月10日に結成。現在の指揮者は、沼尻竜典(常任指揮者)、小林研一郎(桂冠指揮者)、モーシェ・アツモン(名誉指揮者)、ボブ佐久間(ポップスオーケストラ・ミュージックディレクター)。
 1995年から〈名フィル・ポップスオーケストラ〉を発足させ、ユニークな活動を展開。2002年にウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のコンサートマスターであるライナー・ホーネックが首席客演コンサートマスターに就任。2004年4月にはウィーン国立歌劇場総監督のイオアン・ホーレンダーが芸術アドバイザーに就任。
 1988年に初の海外公演としてヨーロッパ・ツアー(フランス、スイス 広上淳一指揮)を、2000年には2度目の海外公演となるアジア・ツアーを成功させる。2004年5月、「プラハの春」国際音楽祭に正式招待され、3度目となる海外公演となるヨーロッパ・ツアーを実施、大成功を収める。
 これまでに、東海テレビ文化賞(1990年)、愛知県芸術文化選奨文化賞(1991年)、文化庁芸術作品賞・レコード部門(1997年)を受賞。
 2006年は創立40周年を迎え、定期演奏会の2公演化や「市民会館名曲シリーズ」のスタートを実現。ますますの飛躍を期している。
 
下野竜也(指揮者)
 1969年鹿児島生まれ。1996年にはイタリア・シエナのキジアーナ音楽院でオーケストラ指揮のディプロマを取得。1997年から1999年まで大阪フィルハーモニー交響楽団指揮研究員として、故朝比奈隆氏の薫陶を受ける。1999年文化庁派遣芸術家在外研修員に選ばれ、ウィーン国立音楽大学に留学、2001年6月まで在籍。
 2000年第12回東京国際音楽コンクール<指揮>優勝(第1位)と斎藤秀雄賞の受賞、2001年9月の第47回ブザンソン国際指揮者コンクール優勝(第1位)で一躍脚光を浴びる。国内の主要オーケストラをはじめ、国外でも、ストラスブール・フィル(仏)、ボルドー管(仏)、カンヌ管(仏)、ブザンソン管(仏)、ウィーン室内管などに客演。また、2005年にはラ・フォル・ジュルネ音楽祭(仏・日)に参加、続いてミラノ・ジュゼッペ・ヴェルディ交響楽団(伊)への客演とデビューを飾り、その多くは再度の客演へと発展している。
 2006年11月より、下野竜也は、読売日本交響楽団の「正指揮者」に就任する。「正指揮者」は読売日本交響楽団にとって初めての称号であり、その初代となる下野竜也には、これまで以上に大きな期待と注目が集まっている。
 秋山和慶、黒岩英臣、石井 調、広上淳一、チョン・ミュンフン、ユーリ・テミルカーノフ、レオポルド・ハーガー、湯浅勇治、エルヴィン・アッツェルの各氏に師事。2002年、出光音楽賞、渡邉曉雄音楽基金音楽賞受賞。デビューCD大栗裕作品集/大阪フィル(ナクソス・レーベル)は、2003年にワールド・リリースされた。
 
高木綾子(フルート)
 高木綾子は、確かなテクニックと、個性溢れる音色、ジャンルを超えた音楽性で、今最も注目を集める新進気鋭の実力派フルート奏者である。これまでに2000年第17回日本管打楽器コンクール第1位、2001年第70回日本音楽コンクール第1位、同年新日鐵音楽フレッシュアーティスト賞をはじめ、輝かしい受賞歴を誇る。
 3歳よりピアノ、8歳よりフルートを始める。東京芸術大学付属高校、東京芸術大学を経て、同大学院修了。フルートを西村智江、橋本量至、G.ノアック、小坂哲也、山崎成美、金昌国、P.マイゼン、室内楽を岡崎耕治の各氏に師事。
 毎日新聞社主催全日本学生音楽コンクール東京大会第1位(1995年)、日本フルートコンベンションコンクール優勝、あわせてオーディエンス賞(1999年)、第17回日本管打楽器コンクールのフルート部門第1位および特別賞(2000年)、第70回日本音楽コンクールフルート部門第1位(2001年)、パリで行われたジャン=ピエール・ランパル国際フルートコンクールにて第3位(2005年)など多数の受賞歴を誇る。
 これまでに国内主要オーケストラとの共演はもとより、新イタリア合奏団、シュトゥットガルト室内管弦楽団、ミラノ・スカラ弦楽合奏団、サンクトペテルブルク交響楽団の日本ツアーのソリストとして同行、2004年秋にはパリ室内管弦楽団との共演でパリ・デビュー、日本ツアーにも同行し好評を博した。
 CD録音も多数行なっており、2005年6月にはギターの福田進一とのデュオアルバム<海へ>をリリース、注目を集めている。