2007年03月20日

トヨタ博物館 企画展「ヘンリー・フォードとT型フォード」を開催

 

 トヨタ自動車(株)の文化施設であるトヨタ博物館(愛知県長久手町)では、4月10日(火)から6月24日(日)まで、企画展「ヘンリー・フォードとT型フォード~大衆車はじめて物語~」及びギャラリー展「サタデー・イヴニング・ポスト誌」を開催する。

 また、4月15日(日)はトヨタ博物館の開館18周年にあたり、これを記念して入館料を無料とする。

 企画展、ギャラリー展の概要は以下のとおり。

1.企画展「ヘンリー・フォードとT型フォード~大衆車はじめて物語~」
 
  (1) 期  間 4月10日(火)~6月24日(日)
  (2) 場  所 トヨタ博物館 本館2階特別展示室
  (3) 内  容 <詳細別紙>
  ①概 要
  ヘンリー・フォードが彼の夢である大衆車「T型フォード」を生み出すまでの過程を4部構成で展示。ヘンリーと彼のブレーン達のエピソードを織り交ぜながら、「T型フォード」の企画・設計・生産・販売の各分野に注がれた彼らの情熱や工夫について、実車と共に紹介。
特に初日は、T型フォードの走行披露があるほか、期間中は学芸スタッフがわかり易く解説する「学芸員トーク」も実施。
  ②展示品
 
実 車
(7台)
T型フォード[ツーリング]2台、T型フォード[シャシー]、
T型フォード[クーペ]、パナール ルヴァッソール、
シトロエン 5CV タイプC3、エセックス コーチ 
模 型
(3台)
クワドリサイクル(開発1号車)、レーシングカー999号、
ベンツ3輪車
資 料
カタログ、写真、マニュアル、パーツリスト等
  ③学芸員トーク
  ◇日 時:各日とも15:00~15:20
  ・  4月11日(水)、15日(日)、18日(水)、25日(水)
  ・  5月2日(水)、6日(日)、9日(水)、13日(日)、16日(水)、23日(水)、30日(水)
  ・  6月3日(日)、6日(水)、10日(日)、13日(水)、20日(水)
 
  ④T型フォード走行披露 <*雨天中止>
  ◇日 時: 4月10日(火) 11:30~12:00
  ◇場 所: P2駐車場
 
  (4) 協  力 ヘンリー・フォード・ミュージアム
  (5) 後  援 フォード・ジャパン・リミテッド、アメリカ合衆国大使館、
名古屋アメリカン・センター、愛知県教育委員会、長久手町教育委員会
 
  なお、企画展開催中「T型フォード運転講習会」を下記の日程で開催する。
講習会への参加は、事前申し込みが必要。(詳しくは当館ホームページ参照。)
◇4月26日(木)、6月7日(木)、6月21日(木)
 
2.ギャラリー展「サタデー・イヴニング・ポスト誌」
 
  (1) 期  間 4月10日(火)~6月24日(日)
  (2) 場  所 トヨタ博物館 新館3階ギャラリー(無料ゾーン)
  (3) 内  容 アメリカの週刊誌「サタデー・イヴニング・ポスト誌」より、1950~70年代の表紙絵や広告イラストを紹介。同誌はクルマの他にも家電製品や食品等が、素朴で魅力的なイラストで描かれているのが特徴。
(トヨタ博物館のご案内)
 
(1) 所在地 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41-100
▽東名・名古屋IC、東名阪・本郷ICより東4kmグリーンロード沿い
▽名古屋瀬戸道路・長久手ICより西へ0.4km(東名・日進JCT経由)
    TEL:0561-63-5151
    FAX:0561-63-5159
 
(2) 開館時間 9:30~17:00(入館受付は16:30まで)
 * 休館日は、原則毎週月曜日(祝日の場合は翌日)
 
(3) 入場料 大人 1,000円 シルバー〈65歳以上〉500円 中高生600円
小学生 400円 団体割引あり
 * 新館の1階、3階図書閲覧室、3階ギャラリーは無料ゾーン
 
(4) ホームページ http://www.toyota.co.jp/Museum/index-j.html
 
以上
<別紙>
<企画展 展示構成と主な展示物>
(◆出展車両 ◇展示物)
展示構成 主 な 展 示 物 ・ 資 料
第1部 T型フォード誕生の背景
ヘンリー・フォードの生い立ちから彼が自動車会社をつくるまでの半生を、アメリカの社会情勢を交えて紹介。
 
◇模型 : クワドリサイクル、レーシングカー「999号」、ベンツ3輪車
◇写真 : ヘンリー・フォード(幼少期、青年期)、生家、作業小屋内部、第一号車 等
第2部 大衆車づくりへの挑戦
ヘンリーが考案した大衆車づくりのコンセプト、それに共感し協力したブレーン達のアイデアと技能を紹介。
 
◆パナール ルヴァッソール(1906・仏)
  フロントエンジン・リヤドライブ方式の先駆者として知られるパナール ルヴァッソールだが、この頃のモデルを買えたのは一部の裕福な人に限られていた。
◆T型フォード [ツーリング](1909・米)
  ヘンリー・フォードが大衆にも買える実用的な自動車として開発したのがT型で、1908年に登場した後、自動車の普及に比類のない貢献を果たした。
◇写真 : ヘンリーと彼を支えたブレーン達、創業時の社屋 等
◇資料 : T型フォード車のカタログ 等
第3部 大量生産への挑戦
ベルトコンベアを利用した大量生産体系の考案と、それが労働者のライフスタイルにどう影響を与えたかを紹介。
 
◆T型フォード [ツーリング](1914・米)
  約20年間のT型のモデルライフを通じて生産され、最も人気が高かったボディタイプ。
◆T型フォード[シャシー](1914・米)
◇写真 : 流れ作業以前と以後の自動車組立方法 等
◇映像 : T型フォードの走行シーン
◇資料 : T型フォード車のカタログ、マニュアル、パーツ・リスト 等
第4部 T型フォードがもたらしたもの
T型フォードは欧州にも大衆車を根付かせ、その製造工程は現在の大量生産方式の基礎となったことを紹介。
 
◆T型フォード[クーペ](1927・米)
  クローズドカーが好まれだした1922年以降は、ツーリングに次いで人気を集めたモデル。
◆エセックス コーチ(1923・米)
  セダンがオープンボディに比べて割高であった当時、エセックスはオープンボディとの価格差を小さくして販売し、人気を得た。セダンへの需要移行のきっかけとなった車。
◆シトロエン 5CV タイプC3(1925・仏)
  シトロエンはヨーロッパでフォード式大量生産方式を最初に導入し、当初はオーソドックスな車を生産していた。5CVはその頃の代表的車種のひとつ。
◇写真 : 1,500万台目のT型フォードラインオフ式、1920年代のショールーム 等
以上