2005年09月06日

運転者の状態に応じて作動する新しいプリクラッシュセーフティシステムを開発

 

 トヨタ自動車(株)(以下、トヨタ)は、優れた安全性能を実現するために、運転者の状態に応じて作動するプリクラッシュセーフティシステムを世界で初めて*1 開発した。
 この技術は、2006年春に国内で発売予定のレクサスブランドの新型車に搭載する。

 トヨタは2003年2月に世界で初めて、進路上にある車両や障害物を検知して衝突被害軽減に寄与する、レーダー方式のプリクラッシュセーフティシステムを開発した。2003年8月には、運転者のブレーキ操作がない場合にもブレーキ制御するプリクラッシュブレーキ機能を追加、さらに2004年7月には、ミリ波レーダーの情報にカメラの情報を加えた画像フュージョン方式の検知システムを採用するなど、先進の安全技術であるプリクラッシュセーフティシステムの開発に積極的に取り組んできた。

 今回開発した新技術は、自動車事故要因の大半が運転者の認知ミスであるという実態*2を踏まえ、進路上の車両や障害物のみならず運転者の状態にも着目し、運転者の顔の向きを検知する新しい機能を採用した。
 具体的には、ミリ波レーダーとカメラによる進路上の検知に加え、ステアリングコラムに搭載したカメラと画像処理コンピュータを用いて運転者の顔の向きを検知し、運転者が正面を向いていない状態で衝突の可能性が高いと判断した場合に、警報を発するシステムである。これにより、運転者が正面を向いている状態よりも早いタイミングで警報することができるため、衝突被害の一層の軽減が見込まれる。
 今後も、運転する人の状態を検知する技術の開発を進め、プリクラッシュセーフティシステムをはじめとする、車両の安全性能を向上させる各種システムの進化を目指す。

 モビリティ社会の究極の願いである「交通事故死傷者ゼロ」に貢献するために、今後もトヨタは衝突安全ボディGOA*3をはじめ、プリクラッシュセーフティシステム、VDIM*4などの最先端の制御技術を用いた「より安全な車両開発」はもとより、「人に対する交通安全啓発活動」「交通環境整備への参画」を通じ、交通安全への幅広い取り組みを強化していく。
*1 2005年8月現在。トヨタ調べ
*2 (財)交通事故分析センター 2002年データを基に算出
*3 GOA : Global Outstanding Assessment(クラス世界トップを追求している安全性評価)
*4 VDIM : Vehicle Dynamics Integrated Management

以上

<別紙>
▽検知イメージ図
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▽システム作動の流れ
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