2008年07月10日

トヨタ自動車、北米生産体制の再構築策を発表

-ミシシッピ工場でプリウスを生産-

 

 トヨタ自動車(株)(以下、トヨタ)は、北米市場の急激な需要変動に柔軟に対応し、長期的観点からも安定的な北米生産車の供給をはかっていくため、以下の施策を発表した。
  (1) 米国ミシシッピ州で建設中のToyota Motor Manufacturing, Mississippi, Inc.(以下、TMMMS)において、当初予定していたハイランダー生産を切り替え、2010年後半に、プリウスの生産を開始。
  (2) Toyota Motor Manufacturing, Indiana, Inc.(以下、TMMI)において、2009年秋よりハイランダーの生産を開始。
  (3) 現在、TMMI、及びToyota Motor Manufacturing, Texas, Inc.(以下、TMMTX)で生産しているタンドラの生産を、2009年春に、TMMTXに集約。
 プリウスのTMMMSへの投入により、北米でのハイブリッド車生産は、Toyota Motor Manufacturing, Kentucky, Inc.(以下TMMK)でのカムリハイブリッドに続き2車種目となる。
トヨタは、北米市場において、将来的にも高い需要が見込まれるハイブリッド車を現地生産化することで、お客様のニーズにお応えし、北米生産体制の安定化を目指していく。

 また、ハイランダーのTMMIへの投入、及びタンドラのTMMTXへの集約は、両工場の生産効率を高め、稼動安定化を図るものである。

 なお、トヨタは、トラック市場の急激な需要変動への対応として、TMMIのタンドラ、及びセコイア生産ライン、TMMTXのタンドラ生産ライン、及び、Toyota Motor Manufacturing, Alabama, Inc.(以下、TMMAL)の両モデル用エンジン生産ラインの生産稼動を、8月上旬より11月までの約3ヶ月間、一時的に休止し、工場従業員を、主に改善活動や研修に従事させることをあわせて公表した。トヨタは、生産稼動休止期間を活用し、長期的観点から従業員の育成をはかり、北米工場の生産性を更に高めていくことを目指している。

 今後も、トヨタは、需要のあるところで生産するという方針に基き、長期的な観点から、開発・調達・生産・販売が一体となって市場の需要変動に柔軟に対応する生産体制を更に強化し、グローバルに安定的な供給をはかっていく。
以上