2013年10月30日
「トヨタ環境活動助成プログラム」 2013年度の助成対象を決定
トヨタ自動車(株)(以下、トヨタ)は、10月30日、「トヨタ環境活動助成プログラム」の2013年度助成対象として24件のプロジェクトを決定した。これにより、2000年のプログラム開始以来14年間の累計は257件、世界の51の国と地域での実施となる。 このプログラムは、トヨタが1999年に「グローバル500賞*1」を受賞したことを記念し開始したもので、「環境改善に資する環境技術・環境人づくり」を基本テーマとして、実践的なプロジェクトを推進するNPOなど民間非営利団体・グループの活動を支援する。 本年度も「生物多様性」と「地球温暖化」を助成対象テーマとして公募し、海外プロジェクト支援枠と国内プロジェクト支援枠の二つの助成枠において、募集期間中に123件の申請があった。 選考にあたっては、1次選考および、有識者で構成する選考委員会(委員長:中村桂子JT生命誌研究館館長)にて、海外・国内プロジェクト合わせて24件の対象プロジェクトを決定した。海外プロジェクト支援枠は“ベトナム クアンチ省ファンホア郡における森林生態系の保全”等10件、国内プロジェクト支援枠は“震災で失われた松島湾のアマモ場再生を目指して”等14件が助成対象となった。一昨年から継続している東日本大震災の被災地復興支援、および2014年に日本で開催されるESD*2に関連する活動も採択した。 なお、12月には、本年度の採択プロジェクト代表者出席のもと、助成決定証授与式を開催する。また、来春には成果報告会も開催する予定。 |
*1 | グローバル500賞(1987~2003年): 国連環境計画(UNEP)が環境の保護・改善に功績のあった個人または団体を表彰する制度。トヨタは世界初の量産型ハイブリッド車の発売等が評価され1999年に日本企業として初めて受賞した。 |
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*2 | ESD:持続可能な開発のための教育(Education for Sustainable Development) 2002年9月に、南アフリカのヨハネスブルクにおいて「持続可能な開発に関するサミット」が開催され、小泉総理(当時)が2005年から始まる10年を「国連 持続可能な開発のための教育の10年」とすることを提案。2014年に日本で最終年会合が行われる。 |
1. 助成対象内訳 | *累計:2000~2013年度累計 |
活動対象地域 | 累計* | 2013年度 | 2012年度 | 2011年度 | 2010年度 | 2009年度 | ||||||||||
計 | 枠 | 計 | 枠 | 計 | 枠 | 計 | 枠 | 計 | 枠 | |||||||
海外PJ | 国内PJ | 海外PJ | 国内PJ | 海外PJ | 国内PJ | 海外PJ | 国内PJ | 一般 | 小規模 | |||||||
合計 | 257 | 24 | 10 | 14 | 19 | 9 | 10 | 21 | 11 | 10 | 18 | 6 | 12 | 10 | 0 | 10 |
アジア・太平洋 | 85 | 8 | 8 | 0 | 8 | 8 | 0 | 8 | 8 | 0 | 4 | 4 | 0 | 0 | 0 | 0 |
北米・中南米 | 19 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
アフリカ | 24 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 3 | 0 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 |
欧州 | 7 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
日本 | 121 | 14 | 0 | 14 | 10 | 0 | 10 | 10 | 0 | 10 | 12 | 0 | 12 | 10 | 0 | 10 |
その他 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
2. 2013年度助成対象プロジェクト |
分類 | テーマ | プロジェクト名称 | 実施団体 (所在国:全て日本) | 実施地域 | |
海 外 プ ロ ジ ェ ク ト 支 援 枠 |
生 物 多 様 性 保 全 |
ベトナム クアンチ省ファンホア郡における森林生態系の保全 | 一般社団法人バードライフ・インターナショナル・アジア・ディビジョン | ベトナム | |
インドネシア スラウェシ島バンタエン県のカカオ農園の生物多様性保全 | レインフォレスト・アライアンス | インドネシア | |||
タイ西部における生物多様性をテーマとした中学生向け教材開発と教員育成プロジェクト | 公益社団法人 日本環境教育フォーラム |
タイ | |||
ブータン・レッドリスト・パートナーシップ | 生物多様性JAPAN | ブータン | |||
ツバメを守ろう!国際交流ボランティアプログラム | 公益財団法人日本野鳥の会 | 台湾 | |||
「緑の回廊」によってギニアの世界自然遺産ニンバ山を守る | 緑の回廊 | ギニア | |||
生物多様性を踏まえたアジアの持続可能な農山漁村社会の形成 | NPO法人 「持続可能な開発のための教育の10年」推進会議(ESD-J) |
インド | |||
ブンサイ・シエンパン保全地域の森林保全とエコツーリズム開発 | 一般社団法人 コンサベーション・インターナショナル・ジャパン |
カンボジア | |||
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地域の自然資源再生に向けた植林活動と人材育成 | NPO法人 日本国際ボランティアセンター |
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ケニア、バリンゴ山間地の農民グループによる樹木苗作りと「土のう」を使った土壌保全 | NPO法人道普請人 | ケニア | |||
国 内 プ ロ ジ ェ ク ト 支 援 枠 |
生 物 多 様 性 保 全 |
どんぐりウォーカーによる東北被災地の命を育む森づくり | NPO法人どんぐりモンゴリ | 日 本 | |
生駒市西畑町の棚田・里山の再生と創造 | いこま棚田クラブ | ||||
小学生の「自然体験学習」受入によるクヌギの植樹と自生の桜・エドヒガン群落の整備 | 森林ボランティア 菊炭友の会 | ||||
鎮守の森の生物多様性を脅かす外来生物アライグマの基礎研究と対策のための啓蒙活動 | 関西野生生物研究所 | ||||
サンショウウオから見る三浦半島里山保全プロジェクト | NPO法人 三浦半島生物多様性保全 |
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震災で失われた松島湾のアマモ場再生を目指して | 松島湾アマモ場再生会議 | ||||
やらまいか。サツキマスで天竜川再生。(天竜川再生プロジェクト) | 川や湖をきれいにする市民会議 | ||||
天然記念物で森林性のヤマネのハビタットモデル確立とアニマルパスウェイの開発と普及 | ニホンヤマネ保護研究グループ | ||||
東日本大震災 青森から千葉まで津波到達点を千年桜で結ぶ「明日は我が身の桜ライン」 | 明日は我が身の桜ライン実行委員会 | ||||
佐渡島 生きもの豊かな水辺の里づくりプロジェクト | 佐渡島加茂湖水系再生研究所 | ||||
震災後の増田川から持続可能な地域づくりへのアプローチ ~増田川流域生物多様性マップづくり~ |
ゆりりん愛護会 | ||||
坪野集落の土蔵再生と茅葺き屋根の修繕活動を通じた 担い手育成による地域活性化 |
里山フィールドパーク実行委員会 | ||||
ふるさと三島の里山自然環境を守れ! 生物多様性保全プロジェクト |
NPO法人グラウンドワーク三島 | ||||
産官学民の連携による「桑木、繭」の活用と製品の地産地消サイクルの実践的検証 | NPO法人マルベリークラブ中部 |
助成プログラム詳細についてのお問い合わせ:トヨタ環境活動助成プログラム事務局 |
E-Mail: |
URL:(日) | http://www.toyota.co.jp/jpn/sustainability/social_contribution/environment/ecogrant/index.html |
(英) | http://www.toyota-global.com/sustainability/corporate_citizenship/environment/toyota_environmental_activities_grant_program/ |
以上