2008年05月18日

トヨタ自動車、「サステイナブル・プラント」活動を本格的にスタート

堤工場で、地域住民や従業員が参加し約5万本の植樹を実施

 

 トヨタ自動車(株)(以下、トヨタ)は、本日、堤工場(愛知県豊田市)にて、地域住民や豊田市関係者およびトヨタの渡辺社長ほか関係役員、従業員とその家族らがボランティア参加し「工場の森作り」に向けて、国内最大規模となる約5万本の植樹を実施した。

 今回の「工場の森作り」活動では、地域本来の植生種による多層構造を持つ森を作り、多様な生物が息づく自然環境を育むことを目標にしている。植樹種は、周辺地域のフィールド調査により、「スダジイ」や「アラカシ」など55種を選定した。また、地域本来の森作りに加えて、トヨタのバイオ緑化技術を利用した窒素酸化物(NOx)の吸収能力が高い植物の植栽や屋上緑化などにも取り組んでいる。

 さらに堤工場では「自然エネルギーを活用したCO
2削減」を念頭に、本年3月より太陽光発電を導入している。定格出力は約2000kWと自動車工場では世界最大級である。コージェネシステムの積極導入など、これまでの省エネ活動とあわせると、1990年度CO2排出量の約55%が削減できる見込みである。これは、年間約5040ha(東京ドーム約1080個分)分の熱帯雨林が吸収するCO2排出量に相当する。また、発電した電気については、工場内で活用するだけでなく、工場周囲の歩道を照らす街灯にも活用している。

 トヨタは昨年7月より、「自然を活用し、自然と調和する工場づくり」を目指し、①革新技術の導入とカイゼンによる飛躍的な環境パフォーマンスの実現、②太陽光・風力などの自然エネルギーやバイオマスなどの再生可能エネルギーの活用によるCO
2削減、③工場の森作りを通じた、地域交流・生態系保護の3つの観点を踏まえた工場づくりであるサステイナブル・プラント活動のグローバルな展開を計画している。

 サステイナブル・プラント活動の実行にあたっては、従業員のエコマインド醸成、地域社会との共生も重要と位置付けている。堤工場では、従業員ボランティアが企画した環境関連イベントの開催や、従業員自らが、環境に配慮した行動を実践することで特典が得られる「エコポイント制度」を導入している。また、地域の方々に愛される工場づくりに向けて、今後も地域の方々のご意見を伺いながら、共に活動を推進する方針である。

 トヨタは、今回の大規模植樹を皮切りに、国内の他の車両工場やユニット工場、海外の工場などについても、順次、サステイナブル・プラント活動を展開していく。

* トヨタ調べ

以上