2011年06月13日

トヨタ自動車、PHV・EVを使ったマンション向けカーシェアリングを実施

 

 トヨタ自動車(株)(以下、トヨタ)は、野村不動産(株)(本社:東京都新宿区、社長:鈴木弘久)、(株)大京(本社:東京都渋谷区、社長:山口陽)、トヨタホーム(株)(本社:愛知県名古屋市、社長:森岡仙太)と共同で、2012年春からマンション向けカーシェアリングを実施する。東京都で計画中の2棟注1)と愛知県で計画中の1棟注2)に対し、1棟あたり2台、計6台のプリウス プラグインハイブリッド(以下、プリウスPHV)と電気自動車(以下、EV)を配備する。車両は各地域のトヨタレンタリース店を通じて提供・運営し、駐車場や充電設備は各デベロッパー(不動産開発会社)と機械式駐車場メーカーのIHI運搬機械(株)(本社:東京都中央区、社長:大坪英志)と協力しながら整備する。カーシェアリングの利用料等は今後詰める予定。

 車を保有しない都市部の住民を中心にカーシェアリングが普及してきており、石油消費の抑制や地球温暖化への対応策としても注目されることから、トヨタは、将来の車のあり方につながる新しい利用法の一つとして、PHVとEVを使ったカーシェアリングを実施することとした。

 プリウスPHVは家庭用電源から充電ができ、満充電状態で23.4km注3)のEV走行ができる。充電分を使い切った後は、従来のハイブリッド車と同じくエンジンを併用して走行するため、電池の残存量や充電インフラの整備状況を気にせず使用することができる。2012年初めまでに市販を開始する計画である。

 また、EVについては近距離移動に適したクルマと位置づけ、iQをベースに105km注4)走行できるモデルを開発中で、2012年の市場導入を目指している。近距離ユースに見合った利用方法の一つとしてカーシェアリングをとらえており、今回の事例も踏まえながら、今後のEV普及に向けたあり方を検討していく考えである。

注1)
「プラウド駒場」:
東京都目黒区、総戸数223戸、売主・野村不動産(株)、トヨタホーム(株)
 
「プラウド杉並和田」:
東京都杉並区、総戸数133戸、売主・野村不動産(株)
注2)
「ヴィラス星ヶ丘の森」:
愛知県名古屋市名東区、総戸数278戸
売主・ (株)大京、中電不動産(株)、長谷工コーポレーション(株)、トヨタホーム(株)
注3)
JC08モード走行、国土交通省審査値
注4)
JC08モード走行、社内測定値

以上