2013年01月23日

トヨタ、ハイブリッド車の使用済みニッケル水素電池を再利用する
定置型蓄電システムを使用した、エネルギーマネジメントシステムの販売を決定

 

 トヨタ自動車(株)(以下、トヨタ)は、電池原料のより効率的な活用を目指し、ハイブリッド車用の使用済みニッケル水素電池を再利用する定置型蓄電システムを、トヨタのエネルギー事業会社である(株)トヨタタービンアンドシステム(本社:愛知県豊田市 代表取締役社長:田上 健)を通じて、4月から全国のトヨタ車両販売店向けに販売することを決定した。

 今回の発売にあたっては、定置型蓄電システムに加え、BEMS※1・ソーラーカーポート・太陽光発電・LED照明・省エネ空調などを組合せ、電力の消費・蓄電・放電を最適にコントロールし、効率化できる総合的なエネルギーマネジメントシステムとして販売する。

 ハイブリッド車用の使用済みニッケル水素電池を再利用した定置型蓄電システムについては、昨年2月より、名古屋トヨペット(株)(本社:愛知県名古屋市 代表取締役社長:小栗 一朗)の太田川店などで実証実験を行ってきた。ピークカットなど電力の利用効率を高めることにより、1店舗あたりのエネルギー使用量および電気・ガス料金を、従来型の店舗※2と比較して半減できることが確認された※3
 また災害時などの停電時においては、電力のバックアップが可能なため、地域の情報収集拠点や避難場所としての活用も可能となる。

 トヨタは、今後も持続可能な循環型社会の構築に向けて、取組みを強化していく。
<定置型蓄電システム主要諸元>
蓄電容量 10kWh 外形寸法(mm)
(高さ×幅×奥行)
1,900×1,140×1,280
重量 約980kg
※1 Building Energy Management System=ビルエネルギーの管理システム。
※2 同規模のエネルギーマネジメントシステムを導入していない店舗。
※3 実際の効果は、店舗の環境や運用によって変化する。

以上