2008年01月31日

トヨタ自動車、安心・快適な車室内環境を追求する「抗ダニアレルゲン加工シート表皮」を開発

 

 トヨタ自動車(株)(以下、トヨタ)は、乗員の快適さを追求し、アレルギーの原因となる可能性があるダニアレルゲンの活動を抑制する、抗ダニアレルゲン加工をシート表皮に施した自動車用シートを世界で初めて*1 開発した。この技術は、近々発売予定の新型車に採用する。

 アレルギーの原因となる可能性があるダニアレルゲンは、車外から衣類に付着して車室内に持ち込まれ、シート表皮に最も多く存在している*2
 「抗ダニアレルゲン加工シート表皮」は、シートの風合いや色の変化に影響を及ぼすことなく、シート表皮に塗布した抗アレルゲン剤がダニアレルゲンを包み込み、シートに付着しているダニアレルゲンの活動を抑制する。これにより、抗アレルゲン剤を塗布していないシート表皮に比べ、ダニアレルゲンの活動を約98%*3抑えるとともに、抑制効果を長期間持続することを可能としている。

 トヨタでは、モノづくり、クルマづくりを通して社会に貢献することを目指し、地球環境・安全への対応はもとより、より快適で使いやすいクルマづくりに取り組んできた。
 車室内環境においては、天然シルクから抽出したタンパク質「セリシン」を繊維に定着させるフレシール加工を施した肌にやさしいシート表皮、花粉を素早く減少させる花粉除去モードや車室内に浮遊するカビ菌の活動を抑制するプラズマクラスター®*4を採用したオートエアコン、車室内の酸素濃度低下を抑える世界初*5の酸素濃度コンディショナーの採用などが取り組みの一例である。
  今後もトヨタは、さらに快適な車室内環境の実現を追求するとともに、人へのやさしさ、使いやすさを追求した技術開発に積極的に取り組んでいく。
*1 : 2008年1月時点。トヨタ調べ   *2 : トヨタ調べ  *3 : 社内測定値
*4 : プラズマクラスターはシャープ株式会社の商標   *5 : 2006年8月時点。トヨタ調べ
【ダニアレルゲンの抑制イメージ】
ダニアレルゲンの抑制イメージ

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  • ダニアレルゲンの抑制イメージ
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