2004年03月08日

<ご参考>

トヨタ、中国天津に大物プレス金型の生産会社を設立

 

 トヨタ自動車株式会社(以下、トヨタ)は、中国第一汽車集団公司(以下、一汽)と合弁で、中国天津市に自動車用大物プレス金型を生産する新会社「トヨタ一汽(天津)金型有限会社」(TOYOTA FAW (TIANJIN) DIES CO., LTD 以下、TFTD)を3月4日に設立した。

 トヨタは、中国の自動車部品産業発展に協力すべく、1995年12月には等速ジョイントを生産する天津豊津汽車伝動部件有限会社、1996年5月にはエンジンを生産する天津トヨタ自動車エンジン有限会社等の自動車部品製造会社を中国国内に設立してきた。
 一方、車両生産会社としては、1998年11月に四川トヨタ自動車有限会社を設立、2000年6月には天津一汽トヨタ自動車有限会社を設立してきた。
 こうした中国における当社の生産拡大に伴い、プレス金型の需要が急拡大していることから、今回、天津市で金型工場の設立を決定したものである。

 TFTDは、車両を生産する上で、必要不可欠の高品質な大物プレス金型を生産する予定であり、立ち上がり時は年間3車種、将来的には年間6車種分の金型を供給できる能力・規模とすることを計画している。

 なお、資本金は1,200万US$(約13億円)で、トヨタと一汽はそれぞれ90%、10%を出資しており、董事長にはトヨタの豊田章男専務取締役が就任する。
 今後は、本年11月の操業開始に向け、工場の建設、設備の据付、日本での従業員研修等を実施していく予定である。

 新会社の概要は以下の通り。

〈トヨタ一汽(天津)金型有限会社の概要〉
社名 中文名:豊田一汽(天津)模具有限公司
英文名:TOYOTA FAW (TIANJIN) DIES CO., LTD(略称TFTD)
所在地 中華人民共和国 天津経済技術開発区
合弁期間 30年
資本金 1200万US$(約13億円)
出資比率
トヨタ自動車株式会社 90% (1,080万US$) 約12億円
中国第一汽車集団公司 10% (120万US$) 約1.3億円
設立時期 2004年3月4日
役員
董事長(非常勤) 豊田章男(トヨタ自動車 専務取締役)
副董事長(非常勤) 于 永来(第一汽車集団 総経理助理)
董事(非常勤) 佐々木昭(トヨタ自動車 常務役員)
董事(非常勤) 二橋岩雄(トヨタ自動車 常務役員)
董事・総経理 柳澤民紀(トヨタ自動車 スタンピングツール部主査)
生産品目 自動車用大物プレス金型
従業員数 約150名(会社設立時)

以上