トヨタ自動車(株)(以下、トヨタ)は、グローバル環境マネジメントの充実、取り組み強化に向け、海外の生産会社が相互研鑚・情報交換を行う「第1回海外地域別生産環境会議」を、3月21・22日の両日、タイのTMT(Toyota
Motor Thailand Co. Ltd.)において開催する。
トヨタは従来より、環境問題への対応を経営の最重要課題と位置づけ、2000年4月には「第3次環境取組プラン」を策定し、開発・設計から調達・生産、リサイクルに至る諸課題に鋭意取組んでいる。また、国内はもとより、グローバルな事業活動を通じて環境問題への対応を強化していくため、
ISO14001認証の取得促進を図る一方、2000年4月からは、国内外の連結子会社445社(2001年3月現在)および非連結の主要生産会社、主要海外代理店を含め、計473社を対象に、「連結環境マネジメント」を導入している。これは、環境取組みのベクトルを合わせた上で、プランに基づき、各社が自主的かつ着実に環境マネジメントの充実、環境改善の取組みを進めるというもの。
生産の分野においては、'00年12月までに、国内29社、海外26社の自動車関連製造会社が、
CO2排出量、廃棄物の低減等4項目にわたるガイドラインに基づき、5カ年計画の「環境取組みプラン」を策定し、'01年4月より活動を開始している。各社は、プランに沿った活動を推進するとともに、環境負荷物質の低減については具体的数値目標を年度毎に設定し、トヨタが数値管理を含め、グローバルでの達成状況をフォロー・管理している。
こうした中で、取組みの確実な推進、相互研鑚による取組みのレベルアップ、スピードアップを狙い、企業同士の相互研鑚と情報交換を行うための会議を、世界を4地域(北米・欧州・豪亜・南米)に分けて実施することとした。第1回目となる今回は、タイのバンコクTMT(Toyota
Motor Thailand Co. Ltd.)においてアジア、豪州、中近東、南アフリカ地域の企業が集まり、3月21日より2日間の日程で開催する。
会議にはトヨタの生産環境担当役員(専務取締役 山内康仁)と環境スタッフ、10カ国・13企業の環境責任者、延べ50名が参加し、トヨタより連結マネジメントの推進状況のまとめを報告後、各社活動結果報告、改善事例の紹介、各種環境課題についてのディスカッションを実施する。また、当会議ではその他に、環境情報ネットワークシステム立ち上げによる各企業間での情報共有や、調達ガイドラインの世界展開、各社での環境報告書発行の促進等についても議論し、更にレベルアップを図っていく。
今後、欧州については'02年7月、北米については'02年10月頃に同会議を開催する予定にしている。