2002年04月01日
<ご参考>
2010年グローバル ビジョンについて
| トヨタ自動車(株)〔以下
トヨタ〕では、長期的に目指すべき経営の方向性を全社で共有すべく、経営ビジョン「2010年
グローバルビジョン」の基本コンセプトを策定し、4月1日、張社長より社内発表を行なった。
トヨタは、1996年に「2005年ビジョン」を策定し、21世紀初頭を「第2の創業期」と位置づけ、「ハーモニアス・グロース、調和ある成長」の実現に向けて取組んできた。その後の世界の政治・経済・社会の状況、環境・ITなど次世代技術の動向等、様々な経営環境が大きく変化している中で、更なる成長に向けた「新たな夢」を描き、進むべき方向を定め、具体的な変革を実行するフェーズに入ってきたと考えている。 当ビジョンは、「 Innovation into the Future ~ 豊かな社会創りに情熱をかけて」を基本テーマとして、「ものつくり」「技術革新」を基盤とした更に豊かな社会の実現等を基本に置き、2010年代に期待する社会の姿を踏まえた、目指すべき企業像と変革の視点(パラダイムチェンジ)を提言している。 トヨタでは、創業以来、「ものつくり、車づくりを通して社会に貢献する」を目指してきたが、今後、この変革の視点(パラダイムチェンジ)をさらにブレークダウンし、将来の成長と豊かな新世紀社会づくりに社員一人ひとりが情熱を傾け、その実現に貢献できるグローバル企業を目指すという社内変革のムーブメントにつなげていく。張社長は発表の中で、「強い情熱と高い志を持ち、あらゆる変革に挑戦したい。」と語っている。 <将来に向けた4つのInnovation (21世紀前半に我々が期待する社会の姿と目指すべき企業像)> |
| I.「再生社会・循環型社会の到来」に向けて | |
| ・ |
地球規模での「再生社会」への転換が進行、大量生産、大量消費・廃棄の時代から、Reduce(省資源化)、Reuse(再使用)、Recycleが進み、循環型社会へ移行することの要請が一層強まる。 そうした中で、トヨタは、地球にフレンドリーな技術で地球再生を牽引するリーダーを目指す。 |
| II.「ITS社会・ユビキタスネットワーク社会の到来」に向けて | |
| ・ | 情報通信技術の進化と自動車のIT化が進み、移動中の情報サービスが飛躍的に向上、交通インフラと協調した予防安全が進展する。そうした中で、トヨタは、安全・安心・快適に暮らせる車とクルマ社会を創造するリーダーを目指す。 |
| III.「地球規模でのモータリゼーションの進展」に向けて | |
| ・ | 中国をはじめとした、エマージング市場のモータリゼーションが進展し、地球上のあらゆる人々が、自動車の高いモビリティーの恩恵を受ける。そのために、トヨタは、自動車の魅力をさらに世界中の隅々に広め、トヨタファンを拡大していき、結果として、2010年代の早い時期に、グローバルシェア15%程度※までを視野に入れて取組んでいく。 |
| IV.「成熟した人間社会の到来」に向けて | |
| ・ | ナショナリズムが徐々に減退し、世界中の人々が互いを尊重する世界に移行し、グローバル企業においては、多様な国籍・民族の人々が活発に交流するような社会へ移行する。そうした中で、トヨタは、真のグローバル企業として世界中のすべての人々や地域から敬愛される存在を目指す。 |
| <パラダイムチェンジ> | |
| ・ | 将来目指すべき企業像を実現するため、幅広い先端技術開発、グローバルなコスト競争に打ち勝つ企業体制の構築、グローバルな事業展開、マーケットに敏感に応じた商品開発、効率的な地域事業経営と市場に合った販売体制の構築等の課題に向け、従来の構造や体質、手法を大胆に見直すパラダイムチェンジに、果敢に取り組んでいく。 |
| 1.技術開発・商品開発 | |
| (1) R&D体制の刷新と革新的な生産技術開発 | |
| (a) | 環境・安全・情報等の基本技術、ナノ・材料などの先端技術開発に積極的に取組み、グローバルベースで技術革新を加速する。このために、世界の頭脳を活用する体制や産官学との連携も検討していく。 |
| (b) | エンジン、プラットフォームなどについてのコア技術の競争力をより一層強化し、効率的な開発を行うため、機能の国際的な分担も含め、グローバルな連携体制整備を行う。また、必要に応じ、戦略的技術アライアンス(M&A含む)も推進する。 |
| (c) | ITを駆使したグローバルな開発・生産準備体制の構築と世界に発信できる革新的な生産技術の開発も積極的に進める |
| (2)商品づくりの体制刷新 | |
| お客様第一の視点に立った新技術・新商品の開発のため、従来以上に積極的に経営資源を投入し、取組みを強化するが、更に次代に向けて、トヨタの思い・夢を盛り込んだ、ワクワク、ドキドキするような提案型の商品づくりも推進していく。 | |
| 2.マネジメント | |
| (1)グローバル経営体制の刷新 | |
| (a) | 責任と権限を明確化し、現地企業が地域毎に事業の最適化・自律化を図る。また、現地社会への貢献に向け、積極的に取組む。 |
| (b) | 全体最適の観点から地域事業をモニター・サポートする、グローバルマネジメント機能を備えたグローバル ヘッドクォーターの設置等の体制を検討する。 |
| (2)グループ体制の刷新 | |
| (a) | 次世代技術開発の推進、グローバルなコスト競争力強化やグローバルな商品・事業展開の視点から、連結・グループとして最も効率的な体制をとるため、事業領域や技術分野の選択と集中やアライアンス(M&A、協業)を更に進め、体制の刷新を図る。 |
| (3)多様な人材のチームワーク | |
| (a) |
世界中の多様な才能や価値観を持つ人材が活躍し、一人一人にとって魅力的な自己実現の場となるような環境づくりを推進する。 ・ トヨタを通じて社会に貢献することに誇りを持てる。 ・ 自分の専門性や創造性を十分に発揮できる。 ・ トヨタでの仕事を通じて成長し、自分の価値を高められる。 ・ 多様な雇用形態、魅力あるインセンティブのもとで働ける。 |
| 3.収益構造 | |
| (1)グローバルにリスクヘッジの効いたバランスある構造へ刷新 | |
| (a) | 日米欧3極で収益を支える構造へ転換する。 |
| (b) | とりわけホームグラウンドである日本は、市場に合わせた販売体制の再強化とともに内製競争力を強化するなど、一段と収益力の高い事業構造へ刷新する。 |
| (c) | そのためにも、グローバルに最適な経営資源の再分配を図る。 |
| (2)あらゆるステークホルダーを重視した経営および資本効率重視経営 | |
| 資本効率を重視した経営を今後とも継続・強化すると同時に、長期的にグローバル企業として世界の人々や地域社会から敬愛される存在になるために、あらゆるステークホルダーとの良好な関係を構築する。 | |
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以上



