トヨタ、ヴィッツをマイナーチェンジ

　トヨタ自動車(株)は、ヴィッツをマイナーチェンジし、12月25日より全国のネッツトヨタ店を通じて発売した。 　

　ヴィッツは誕生以来、大人４人が快適に過ごせる室内空間と優れた基本性能が高く評価され、コンパクト車の新基準として好評を博してきた。

　今回のマイナーチェンジでは、コンパクト車用に新開発したＳｕｐｅｒ ＣＶＴ^＊1(トルクコンバーター付無段変速機)と新開発1.3リットル(２ＳＺ－ＦＥ)エンジンを搭載(一部グレード)し、クラストップレベルの低燃費[10・15モード走行値^＊2：23.5ｋｍ／リットル]を実現するとともに、国土交通省の低排出ガス車認定制度における｢平成12年基準排出ガス75％低減レベル（超－低排出ガス）｣を達成し、「平成22年燃費基準」を先行してクリア（グリーン税制の自動車税50％軽減対象車）している。

　さらに、ハイブリッド技術を応用した「トヨタ インテリジェント アイドリングストップ システム」をＣＶＴ車に設定^＊3し、リチウムイオン電池などにより、停止時のアイドリングストップとスムーズな再発進を実現するとともに、国内最高(除く軽乗用車､ハイブリッド車)の低燃費[10･15モード走行値：25.5ｋｍ／リットル]を実現している。 　

　また、衝突安全ボディＧＯＡをさらに進化させるとともに、前席ＳＲＳサイドエアバッグやＴＲＣ^＊4、ＶＳＣ^＊5をオプション設定し、高い安全性を追求。 　

　このほか、フロントベンチシートを採用した「ペアスタイル」を設定し、ラインアップを充実させたほか、「クラヴィア」「ＲＳ」については、それぞれ高級感、スポーティ感を一段と高めた仕様としている。 　

　あわせて、ウェルキャブ(メーカー完成特装車)についても、ベース車と同様の改良を施している。

• 好評の1.0リットル(１ＳＺ－ＦＥ)エンジンをベースに、排気量を1.3リットルに拡大し、俊敏な加速性能と低中速での扱いやすさを両立させた新開発1.3リットル(２ＳＺ－ＦＥ)エンジンを搭載。
  ワイドな変速比幅やエンジンとの統合制御などにより、滑らかな走りを実現する新開発Ｓｕｐｅｒ ＣＶＴ (トルクコンバーター付無段変速機)の搭載とあいまって、動力性能を高めつつ、クラストップレベルの低燃費と優れた静粛性を実現。

• ハイブリッド技術を応用した新開発の「トヨタ インテリジェント アイドリング ストップシステム」をＳｕｐｅｒ ＣＶＴ搭載車(｢Ｕ"インテリジェントパッケージ"｣)に設定。このシステムは、シフトレバーが「Ｄ」レンジのまま車両を停止させると自動的にエンジンが停止(アイドリングストップ)、ブレーキから足を離すとエンジンが再始動し、スムーズな再発進を可能としたもので、国内最高の低燃費25.5ｋｍ／リットル[10・15モード走行値] (除く軽乗用車、ハイブリッド車)を実現するとともに、車両停止中の排出ガスと騒音も抑制。 また、アイドリングストップ中の電力供給およびエンジン再始動用の電源として、高出力で小型軽量なリチウムイオン電池を採用し、エアコンのスイッチを切らなくてもアイドリングストップを可能としたほか、坂道発進補助機能により、アイドリングストップから発進する際の車両後退を抑制している。さらに、減速・制動時には、オルタネーターの発電を増加させ、リチウムイオン電池にエネルギーを回収する。

• 国土交通省の低排出ガス車認定制度における｢平成12年基準排出ガス75％低減レベル（超－低排出ガス）｣を全車達成するとともに、一部グレードを除いて「平成22年燃費基準」も達成し、グリーン税制の自動車税50％軽減対象車としている。
• 衝撃吸収ボディと高強度キャビンからなる衝突安全ボディＧＯＡをさらに進化させ、クラストップレベルの衝突安全を追求。前面・側面衝突試験に加え、トヨタ独自の全方位コンパティビリティ概念を取り入れた衝突試験を実施。
• 前席ＳＲＳサイドエアバッグをオプション設定(除く｢Ｂ｣､｢Ｆ｣)。
• スポーツグレード「ＲＳ」には、障害物回避のための急激なハンドル操作時や、滑りやすい路面での旋回時の横滑りを抑制する車両安定性制御システムＶＳＣとＴＲＣ、車両盗難を防止するエンジンイモビライザーシステムをセットでオプション設定(1.5リットル車)。また、優れた操縦性、走行安定性と高いトラクション性能を発揮するトルセンＬＳＤをオプション設定(1.5リットル５速マニュアル車)。
• ハロゲンランプに比べより多くの光量が得られ、伸びと広がりのある配光により、視認性を高めるディスチャージヘッドランプを｢ＲＳ"Ｖ パッケージ"｣に標準装備、｢ＲＳ｣にオプション設定。

• リヤコンビネーションランプ、ハイマウントストップランプにＬＥＤを採用(｢Ｕ｣､｢クラヴィア｣の２WD車)し、消費電力低減と新しさを表現するとともに、立体駐車場や天井の低い場所などで便利な可倒式ショートポールアンテナを全車標準装備。
• 外板色にシルバーマイカメタリック、イエローパールマイカ、ブルーメタリック、ペールブルーマイカメタリックの新色４色を設定。

• インストルメントパネルやセンタークラスターを面一感のあるすっきりとしたデザインとし、つや消し塗装を施すことで、高い品質感を演出。またヒーターコントロールパネルの加飾などにより、上質感を付与。
• 室内色はシックなダークグレーのツートーンカラーとしたほか、モノトーン調のシート表皮を採用し、落ち着きのある上品な室内空間を演出。

• 制動時における荷物の落下防止補助装置として、前席(助手席)には格納式のガードを装備した'前席買い物アシストシート'(除く｢Ｂ｣､｢Ｆ｣､｢ＲＳ｣)を、後席にはストラップを引きシートクッションの一部を起こし、開いたスペースに手荷物を置くことができる'後席買い物アシストシート'(｢Ｕ"Ｌパッケージ"｣)を採用。
• バックドアハンドルに内蔵されているスイッチを軽く押すだけで開けることが可能な電気式バックドアオープナーを装備（除く｢Ｂ｣､｢Ｆ｣）。
• ＭＤ・ＣＤ一体ＡＭ／ＦＭマルチ電子チューナー付ラジオ＋４スピーカーを標準装備（除く｢Ｂ｣､｢Ｆ｣）。
• センタークラスター下にカップホルダー用照明や、マップランプを採用したほか、格納式のアシストグリップ、ドアを開くとルームランプが点灯するイルミネーテッドエントリー など、便利な装備も充実。

• アームレスト付のベンチシートを採用した新設定の「ペアスタイル」は、ツートーンカラーの室内色(アイボリーとダークチャコール)とコーディネートした専用シート表皮、メーターなどを採用し、柔らかでカジュアルな空間を演出。

• ティアドロップ形状のヘッドランプや、リヤコンビネーションランプ、フロントグリルの意匠変更、本革巻きステアリングホイールを採用。さらに「クラヴィア」は、専用ホイールキャップ、上端部にメッキモールを配したコーナーおよびサイドプロテクションモールを採用したほか、「ＲＳ」は、フロントおよびリヤバンパーの意匠を変更し、｢クラヴィア｣は高級感を、「ＲＳ」についてはスポーティ感を高めている。

以上