2008年04月11日

トヨタ自動車、インドTKM第2工場の建設を決定

 

 トヨタ自動車(株)(以下、トヨタ)は、インドにおける車両生産拠点であるトヨタ・キルロスカ・モーター(Toyota Kirloskar Motor Ltd. 以下TKM)の敷地内に第2工場を建設することを決定した。

 TKM第2工場は、年産10万台の生産能力で2010年に操業開始を予定。将来的な生産能力の増強についても視野に入れている。これに伴い、約350億円の新規投資を見込んでいる。

 TKM第2工場では、カローラのほか、新開発小型車などの乗用車の生産を計画。急速にモータリゼーションが進展するインドにおいて、幅広いお客様のご要望にお応えすることを目指している。また、新開発小型車については、将来の輸出についても計画している。

 トヨタ自動車(株)は1997年10月、トヨタとインドのキルロスカグループとの合弁で、バンガロール市郊外にTKMを設立した。現在TKMはカローラとIMVシリーズのミニバンであるイノーバを生産しており、07年には合わせて5.2万台(前年比118%)を生産している。

 トヨタは、インドのモータリゼーションの進展にともなう市場拡大に対応するため、需要のあるところで生産するという方針に基づき、TKM第2工場の建設を決定した。2010年の第2工場の操業開始後には、TKMは第1工場と合わせ、年間約16万台の生産能力を有することになる。

 トヨタは、市場ニーズを踏まえ「適時・適地・適車」の考えのもと、今後もグローバルに最適な生産体制の構築に取り組んで行く。
<ご参考:TKM第2工場の概要>
所在地
現TKM敷地内(カルナタカ州バンガロール市の郊外)
投資額
約350億円
生産開始
2010年を予定
生産能力
約10万台/年(2010年の操業開始時点)
<ご参考:TKMの概要>
会社名
トヨタ・キルロスカ・モーター株式会社
(Toyota Kirloskar Motor Ltd.)
所在地
カルナタカ州バンガロール市の郊外
会社設立
1997年10月 (生産開始は、1999年12月)
社長
中川 宏(トヨタより出向)
株主構成
トヨタ自動車:89% キルロスカグループ:11%
敷地面積
約420エーカー(約170万m2
生産能力
約6万台/年 (第2工場操業開始後、約16万台/年)
生産車種
カローラ、イノーバ
07年生産実績
5.2万台
従業員数
約2,800名(2008年2月時点)

以上