2013年02月28日
F-グリッド宮城・大衡有限責任事業組合
スマートコミュニティ事業運営組織
「F-グリッド宮城・大衡有限責任事業組合(LLP)」を設立
F-グリッド宮城・大衡有限責任事業組合(組合代表:トヨタ自動車株式会社)は、本日発足し、宮城県仙台市内で設立総会を開催した。 本有限責任事業組合(LLP:Limited Liability Partnership)は、トヨタ自動車ならびにトヨタ関連会社、工業団地内企業等が参加し、宮城県大衡村の第二仙台北部工業団地における「F(エフ)-グリッド※」を核としたスマートコミュニティ事業を運営する。 主な事業内容は、組合員への電力、熱(蒸気および温水を含む)の供給、設備の販売・リースおよび保守・管理業務の受託、大規模災害時における電力供給などである。今後、国や宮城県などの行政機関の支援を受けながら、大衡村と連携・協力し、本年4月1日からの工業団地内の組合員への電力、熱の供給開始に向け、準備を進める。 F-グリッド宮城・大衡有限責任事業組合は、本事業を進めることにより、「地域と工業団地が一体となった安全で安心なまちづくり」「地域産業振興」「地域活性化」に貢献することを目指す。 |
※F-グリッド: | 本有限責任事業組合が保有する自家発電設備からつくったエネルギー(電力・熱)と、電力会社より購入した電力の制御・最適化を図りながら、工業団地内へ効率的にエネルギー供給を行う。非常時には自家発電設備で発電した電力を電力会社が購入し、電力会社の配電線から防災拠点となる大衡村役場等に電力を供給する。エフはFactoryのFの意。 |
組合概要と組合員一覧および役割、詳細な事業内容は以下の通り。 |
<組合概要> | ||
組合名称 | : | F-グリッド宮城・大衡有限責任事業組合 |
設 立 | : | 2013年2月28日 |
所 在 地 | : | 宮城県黒川郡大衡村中央平1番地(トヨタ自動車東日本株式会社内) |
出 資 金 | : | 946百万円 |
組合代表 | : | トヨタ自動車株式会社 |
<組合員一覧:10法人> |
組合員名称 | 役 割 | 持分(%) |
トヨタ自動車株式会社 | ・LLPの事業統括 ・F-グリッドCEMS※の構築 |
26.4 |
トヨタ自動車東日本株式会社 | ・LLPの経営・運営 ・F-グリッド導入システムの管理・運用 |
61.3 |
豊田通商株式会社 | ・LLPの経営・運営 ・環境・省エネ設備の導入、技術検討 |
10.6 |
<持分比率が1%程度以下の組合員(7法人)> 東北電力株式会社、トヨタ紡織東北株式会社、株式会社すかいらーく、 トヨタ輸送株式会社、中央精機東北株式会社、ビューテック株式会社、株式会社ベジ・ドリーム栗原 |
1.7 | |
合計 | 100.0 |
※CEMS:Cluster/Community Energy Management System (地域エネルギーマネジメントシステム) |
<詳細な事業内容> | ||
(1) | 組合員への電力の供給 | |
(2) | 組合員への熱(蒸気および温水を含む、以下同じ)の供給 | |
(3) | 電力供給、熱供給、節電、省エネルギー、蓄電およびエネルギーマネジメントに必要な設備、機器、ソフトウェア等の販売、リース、レンタル | |
(4) | 組合員が所有する電力・熱関係の設備の保守・管理業務の受託 | |
(5) | 組合員への電力および熱に関する技術、知識、ノウハウ等に関する情報提供 | |
(6) | 地震等による大規模災害時において、第二仙台北部中核工業団地の近隣の公共施設等への電力供給の為に行う電気事業者への売電 | |
(7) | 組合が行う業務に関する広報活動 |
以上
<ご参考>
<「F-グリッド」を核としたスマートコミュニティ事業の概要> 地域と工業団地が連携して「F-グリッド」および「地域コミュニティのスマート化」を遂行することにより、地域の「防災」「環境」「交通」等の計画を推進し、「地域と工業団地が一体となった安全で安心なまちづくり」と「工業団地の競争力向上」を目指す。 |
<F-グリッド概要> 有限責任事業組合が保有する自家発電設備(大型ガス発電:コージェネレーションシステム、太陽光発電)からつくったエネルギー(電力、熱)と、電力会社より購入した電力を地域エネルギーマネジメントシステム(CEMS)により制御・最適化し、工業団地内の需要家へ、効率的にエネルギー融通(特定供給)を行う。非常時は、自家発電設備で発電した電力を電力会社が購入し、東北電力の配電線から防災拠点となる大衡村役場等に電力を供給する。 |
[システム概念図]