新車CO2ゼロチャレンジ
2050年には、世界で販売する新車から排出される二酸化炭素(CO2)をはじめとする
温室効果ガスのカーボンニュートラルを目指します。
それに向けて、2035年には2019年に比べ温室効果ガスの排出を
50%以上減らすことを目標に、電動車の設定車種を増やしたり、
大容量で効率の良い電池や水素などの燃料を使ったクルマの研究・開発を進めています。
電動車ってどんなクルマ?
ハイブリッド車やプラグインハイブリッド車、電気自動車、
燃料電池自動車などの電気の力を使って走るクルマのことです。
トヨタは、1997年に「プリウス」の販売を開始して以来、2023年までに
約2,600万台の電動車を世界中のお客様におとどけしています。
エンジンとモーターで走る
ハイブリッド車(HEV)
ハイブリッド車は、ガソリンで動く「エンジン」と電気で動く「モーター」の2つの力を使い分けて走ります。
エンジンとモーターにはそれぞれ得意・不得意があります。
クルマ自身が一番効率の良い方法を考えて、モーターとエンジンを自動的に切りかえます。
1997年12月に販売を開始した世界初の量産型ハイブリッド乗用車プリウスをはじめ、
トヨタでは、アクアやヤリスのようなコンパクトカー、カローラのようなセダン、
ハリアーやRAV4のようなSUV、ノアやアルファードのようなミニバンなど、
たくさんの車種にハイブリッド車を設定しています。
ハイブリッド車のとくちょう
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- 発進・ゆっくり走行
- 走り出すときは、大きな力を出すモーターでガソリンを使わずに走ります。
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- ふつうの走行
- 走りはじめると、エンジンとモーターのそれぞれの得意なところを使い分けて走ります。電気がなくなったら、エンジンで電気をつくりバッテリー(電池)にためることができます。
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- 急加速・上り坂
- 上り坂やスピードを出すときは、エンジンとモーター両方の力を使って走ります。
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- 減速・ブレーキ
- 赤信号などで止まるためにブレーキをかけたり、アクセルをはなしたりすると、モーターが発電機になり、電気をつくりバッテリーに電気をためます。
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- 一時停止
- クルマが止まると、エンジンが自動で止まり、ムダなガソリンを使わないようにします。
ハイブリッド車のエンジンとモーターの使い分け
家でも充電できるハイブリッド車
プラグインハイブリッド車(PHEV)
プラグインハイブリッド車は、ハイブリッド車を家のコンセントからも充電できるようにしたクルマです。
ふつうのハイブリッド車よりも電気だけで走れる距離(きょり)が長いので、ガソリンを使う量が減り、
二酸化炭素(CO2)を出す量も減らすことができるのです。
屋根には、ソーラー発電システムを搭載(とうさい)したクルマもあります。
このソーラー発電システムで発電した電気を使って走ることもできます。
水素で走る
燃料電池自動車(FCEV)
燃料電池自動車は、「水素」と空気中の「酸素」を化学反応させて電気をつくり、その電気でモーターを回して走るクルマです。
クルマが走る時には二酸化炭素(CO2)は出さず、発生するのは水だけで、とてもクリーンです。
水素は地球上に多量に存在する物質で、石油や天然ガスなどさまざまな原料からつくり出せるほか、
風力や太陽光などの自然エネルギーからの電気を利用して水の電気分解でも製造できるため、
環境にやさしい将来のエネルギーとして大変期待されています。
MIRAI(ミライ)は、2014年12月より販売を開始したセダンタイプの燃料電池自動車です。
2020年12月に発売した新型MIRAIは、1回の水素充てんで、約850km走ることができます。
燃料電池自動車のとくちょう
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- 発進
- 駆動用バッテリーにためてある電気を使って走ります。
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- ふつうの走行
- FCスタックで電気をつくりながら走ります。
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- 急加速・上り坂
- 上り坂やスピードを出すときなど、パワーが必要なときは、FCスタックと駆動用バッテリー両方の電気を使って走ります。
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- 減速・ブレーキ
- 赤信号などで止まるためにブレーキをかけたり、アクセルをはなしたりすると、モーターが発電機になり、電気をつくり駆動用バッテリーにためます。
走るほど空気がキレイになる
電気とモーターで走る
電気自動車(BEV)
電気自動車は、バッテリー(電池)にためた電気とモーターで走ることができます。
クルマが走るときに燃料を燃やさないので、二酸化炭素(CO2)を出さず、空気をよごさないクルマです。
SUVのbZ4X(ビーズィーフォーエックス)やレクサスUX、2人乗りの超小型電気自動車のC+pod(シーポッド)など、
さまざまな種類があります。