トヨタ・リサーチ・インスティテュート・アドバンスト・デベロップメント株式会社(本社 : 東京都中央区、CEO : ジェームス・カフナー、以下「TRI-AD」)は、運用総額8億米ドル(約879億円)のグローバル投資ファンド「Woven Capital, L.P.」(以下「ウーブン・キャピタル」)を設立します。これにより、2021年1月に設立予定のウーブン・プラネット・ホールディングス全体の新事業開発力を強化し、ビジョンである「Mobility to Love, Safety to Live」の実現を加速します。

背景および目的

当社は事業をさらに拡大・発展させるため、2021年1月より持株会社ウーブン・プラネット・ホールディングスおよび事業会社ウーブン・コア、ウーブン・アルファの新体制へ移行することを2020年7月28日に発表しました。新設されるウーブン・キャピタルはウーブン・プラネット・ホールディングスの傘下で、革新的なテクノロジーやビジネスモデルを開発している成長段階の企業に投資することにより、ウーブン・プラネット・ホールディングスの事業および製品・サービスの成長をサポートします。投資対象となる領域は以下の通りです。

  • 自動運転モビリティ
  • 自動化
  • 人工知能
  • 機械学習
  • データアナリティクス
  • コネクティビティ
  • スマートシティ

また、ウーブン・キャピタルは、アーリーステージの企業を投資対象とするToyota AI Ventures(以下「TAIV」)の投資先会社のさらなる成長への投資に加え、グローバルな投資を迅速に実施するため、他のVCファンドにも投資していきます。

新体制図(2021年1月~)
新体制図(2021年1月~)

TRI-AD CEO ジェームス・カフナーのコメント

「Arene※1やAutomated Mapping Platform※2、Woven Cityなどのプロジェクトにおいて、私たちは挑戦的な目標を自ら掲げていますが、この実現には多様なパートナーやテクノロジーが必要です。今後はウーブン・キャピタルによる投資活動を通じて、グローバルなパートナーと共に様々なテクノロジーを織り込み、お客様、ステークホルダー、そして社会に長期的な価値をお届けすることが可能となります。同時に、TAIVの投資先企業のうち、追加出資を必要とする成長段階の企業への投資を行うことも可能となります。」

ウーブン・キャピタルは2021年1月より運営を開始しますが、世界を変革することにコミットできる、熱意ある投資プロフェッショナルおよびサポートスタッフの募集を始めます。私たちはチームの優れた意思決定のためには多様性が必要だという信念のもと、採用においても多様性を重視しています。また、ベンチャーキャピタルのエコシステムにおける多様性および公平性の醸成に貢献してまいります。ウーブン・キャピタルのチームに入ることに関心のある方は、こちらよりご応募下さい。

ウーブン・キャピタル概要

名称 Woven Capital, L.P.
所在地 米国
設立時期 2021年1月(予定)
運用総額 8億米ドル
運用期間 10年
運営会社 Woven Capital Management Company, L.L.C.
(ウーブン・プラネット・ホールディングス株式会社の100%子会社)
投資対象

以下の領域に属する、革新的なテクノロジーやビジネスモデルを開発している成長段階の企業

  • 自動運転モビリティ
  • 自動化
  • 人工知能
  • 機械学習
  • データアナリティクス
  • コネクティビティ
  • スマートシティ

トヨタ・リサーチ・インスティテュート・アドバンスト・デベロップメント株式会社について

トヨタ・リサーチ・インスティテュート・アドバンスト・デベロップメント株式会社(TRI-AD)は、トヨタがめざす「全ての人に移動の自由を」を実現するための革新的な製品の開発を目的とし、2018年3月に東京に設立されました。自動運転に関連する新しい技術と、先進的で安全なシステムを世界中の人々に届けることをミッションとしています。トヨタが2020年1月に発表したWoven Cityにおいても、スマートシティのデザイン、コネクテッドモビリティ、ロボティクスの技術をトヨタやパートナーの方々と実証していきます。TRI-ADは、2021年1月、持株会社ウーブン・プラネット・ホールディングスおよび事業会社ウーブン・コア、ウーブン・アルファ、投資ファンドであるウーブン・キャピタルの新体制へ移行します。TRI-ADについての詳細は、こちらをご参照ください。https://www.tri-ad.global/jp/

※1
Arene(アリーン)
プログラム可能なクルマづくりを目標として、TRI-ADが開発するオープンなプラットフォーム。クルマの安全性に必要な要素やAPIを包括し、コンセプトから実装までのスピーディな開発を繰り返し行うことができる。また、開発者やOEM企業は高い安全性とセキュリティを維持しながら、ソフトウェアをアジャイルな方法で継続的にアップデートすることが可能になる
※2
Automated Mapping Platform(AMP)
様々な企業から自動運転車両のデータを共有してもらい、高精度の地図を作成、共有するオープンなソフトウェアプラットフォーム

本件に関するお問い合わせ先

トヨタ・リサーチ・インスティテュート・アドバンスト・デベロップメント株式会社
Public Relations
pr@tri-ad.global
https://www.tri-ad.global/jp/

以上

Sustainable Development Goals

トヨタは、革新的で安全かつ高品質なモノづくりやサービスの提供を通じ「幸せを量産する」ことに取り組んでいます。1937年の創業以来80年あまり、「豊田綱領」のもと、お客様、パートナー、従業員、そして地域社会の皆さまの幸せをサポートすることが、企業の成長にも繋がると考え、安全で、環境に優しく、誰もが参画できる住みやすい社会の実現を目指してきました。現在トヨタは、コネクティッド・自動化・電動化などの新しい技術分野にも一層力を入れ、モビリティカンパニーへと生まれ変わろうとしています。この変革の中において、引き続き創業の精神および国連が定めたSDGsを尊重し、すべての人が自由に移動できるより良いモビリティ社会の実現に向けて努力してまいります。

SDGsへの取り組み
https://global.toyota/jp/sustainability/sdgs/

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