ウーブン・プラネット・ホールディングス株式会社

トヨタ自動車の子会社でソフトウェアを中心に様々なモビリティの開発を担うウーブン・プラネット・ホールディングス株式会社(本社 : 東京都中央区、CEO : ジェームス・カフナー、以下「ウーブン・プラネット」)は、世界有数の米国配車サービス会社Lyft, Inc.(本社 : 米国カリフォルニア州、CEO : ローガン・グリーン、以下「リフト」)の自動運転部門であるLevel 5(以下「レベル5」)を約5.5億米ドルで買収することに合意しました。2021年1月、旧トヨタ・リサーチ・インスティテュート・アドバンスト・デベロップメント株式会社(TRI-AD)から移行して事業を開始したウーブン・プラネットにとって、初めての買収案件となります。

これにより、ウーブン・プラネット、共に開発を進めるToyota Research Institute, Inc.(以下「TRI」)、そしてレベル5、それぞれが誇る世界トップクラスの研究者とソフトウェアエンジニアから成る、約1,200人の多様で豊かなリソースと能力を持つ「ドリームチーム」が出来上がります。

今回の買収により、以下を強化します。

  • 人材
    世界トップクラスのエンジニア、研究者、モビリティ・サービスに関する深い専門知識を持つエキスパートから成るグローバルなチームの形成
  • テクノロジー
    センシング、コンピューティング、ソフトウェア資産に加え、自動運転システム開発に必要な戦略的能力の強化
  • グローバル展開
    現在ウーブン・プラネット本社が位置する東京に加え、パロ・アルト(米国サンフランシスコ)、ロンドン(英国)へ開発拠点を拡大

上記に加え、ウーブン・プラネットとリフトは、リフトのシステムと車両データを活用し、ウーブン・プラネットの開発する自動運転技術の安全性と商用化を加速させる協業にも合意しました。

このような協業と資産の譲渡も含め、ウーブン・プラネットは約5.5億米ドルの買収金額の内、調整後、約2億米ドルを先ず支払い、残りの3.5億米ドルを5年間で支払う予定です。

今後もウーブン・プラネットは、モビリティの世界に革新的な技術をもたらすことで、ビジョンである「Mobility to Love, Safety to Live」を実現し、世界中の人々に幸せを届ける企業となることをめざします。

ウーブン・プラネット 代表取締役CEO ジェームス・カフナーコメント

今回のパートナーシップは、最も安全なモビリティを世界に広く届けるという私たちのミッションを更に前に進めるものです。ウーブン・プラネットは、TRIの研究チームと共に、トヨタのソフトウェア開発の中核としての役割を果たしています。今回、更にレベル5の世界トップクラスのエンジニアや専門家、技術のリソースが集結することで、よりアジャイルでスピード感のある事業活動を幅広く進めることが可能になると考えています。私たちは、技術によって世界を変革し、世界中の人々がより安全で幸せに暮らす未来を創造していきたいと考えています。本件が、人、リソース、インフラを結びつける鍵となり、この達成を強く後押しすると信じています。

リフト CEO ローガン・グリーンのコメント

今回のパートナーシップは、私たちのミッションを実現するための旅の新たなフェーズのはじまりです。リフトはこの9年間、自動運転車による移動ネットワークを構築してきました。今回の契約が結びつけるビジョン、人材、リソースと想いを共有することにより、クリーンな自動運転モビリティを世界規模で展開していきます。

ウーブン・プラネット 投資・買収担当ヘッド ジョージ・ケラマンコメント

ウーブン・プラネットは、レベル5のメンバーと共に、シリコンバレーのイノベーティブな文化と、日本が世界に誇るものづくりの匠を融合させ、未来のモビリティ・ソリューションを創造していきます。今回、優秀なエンジニア、最先端テクノロジーが加わることにより、テクノロジー・ソリューションの開発を加速させていきます。また、国際的な認知を高め、確固たる基盤を築くとともに、トップクラスの人材の採用を進めます。私たちは、自動車業界の枠を超えたさまざまな技術やパートナーシップを織りなし、未来のモビリティ・システムの中核となっていきます。今回の買収は、最先端の技術と才能により私たちのビジョンを実現するための戦略的第一歩となります。

リフト 自動運転分野エグゼクティブ・バイス・プレジデント ルーク・ヴィンセントコメント

ウーブン・プラネットとレベル5はともに、テクノロジーによるモビリティの価値向上により、世界中の人々により良い未来を創造することを常に考えています。今回、自動運転車を市場にお届けするという長年のミッションの実現が今まで以上に可能になることを楽しみに思っています。ウーブン・プラネットに加わることにより、スタートアップ企業が持つエネルギーとスピードを持ちながら、優れた自動運転開発の知見と豊かなリソースを活用することが可能になります。新しい挑戦の一翼を担い、ミッションを共有し、未来のモビリティとスマートシティを支える基盤技術を構築することを楽しみにしています。

ウーブン・プラネット・グループについて

ウーブン・プラネット・グループは、トヨタ・リサーチ・インスティテュート・アドバンスト・デベロップメント株式会社の事業を更に拡大、発展させるために、2021年1月、ウーブン・プラネット・ホールディングス株式会社、ウーブン・コア株式会社、ウーブン・アルファ株式会社、ウーブン・キャピタルの新体制のもと事業を開始しました。ウーブン・プラネット・グループ4社は、自動運転技術、ロボティクス、スマートシティなどの分野において、新しいイノベーションの創出とパートナーシップの拡充を通して、人々の働き方や暮らしを変えていきます。コネクティッド技術に支えられた安全なモビリティにより、地球(プラネット)上の人々に幸せを届け、ビジョンとして掲げる「Mobility to Love, Safety to Live」を実現していきます。

詳細はこちらをご参照ください。

リフトについて

リフトは2012年に設立され、米国とカナダにおける最大の移動・輸送ネットワークの1つです。移動に関する所有からサービスへの大きな社会変化の中で、リフトはこの最前線にいます。リフトの移動・輸送ネットワークは、ライドシェア、自転車、スクーター、レンタカー、乗り換えをすべて1つのアプリにまとめています。私たちは、世界最高の移動を実現し、人々の生活を向上させるというミッションに専心して取り組んでいます。

本件に関するお問い合わせ先

ウーブン・プラネット・ホールディングス株式会社
Public Relations
pr@woven-planet.global
https://www.woven-planet.global/jp/

以上

Sustainable Development Goals

トヨタは、革新的で安全かつ高品質なモノづくりやサービスの提供を通じ「幸せを量産する」ことに取り組んでいます。1937年の創業以来80年あまり、「豊田綱領」のもと、お客様、パートナー、従業員、そして地域社会の皆さまの幸せをサポートすることが、企業の成長にも繋がると考え、安全で、環境に優しく、誰もが参画できる住みやすい社会の実現を目指してきました。現在トヨタは、コネクティッド・自動化・電動化などの新しい技術分野にも一層力を入れ、モビリティカンパニーへと生まれ変わろうとしています。この変革の中において、引き続き創業の精神および国連が定めたSDGsを尊重し、すべての人が自由に移動できるより良いモビリティ社会の実現に向けて努力してまいります。

SDGsへの取り組み
https://global.toyota/jp/sustainability/sdgs/

今回の取り組みを通じて特に貢献可能なSDGsの目標

  • 産業と技術革新の基盤をつくろう
  • 住み続けられるまちづくりを
  • パートナーシップで目標を達成しよう

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