本日、フィリピンのフェルディナンド・マルコス大統領が、同国ラグナ州のトヨタ経済特区内にあるトヨタ・モーター・フィリピン(以下、TMP)の車両生産工場及びトヨタ・アイシン・フィリピン(TAP)のマニュアルトランスミッション工場をご視察され、トヨタ自動車会長の豊田章男とTMPのアルフレッド・V・ティ会長等、現地関係者がご案内しました。
アルフレッド会長コメント
本日、マルコス大統領にトヨタ・サンタローサ工場をご訪問いただきました。大統領のご訪問に心より感謝申し上げます。
1988年、20名ほどのささやかなスタートアップから始まった私たちは、今では、おかげさまで、グループ全体で累計737億ペソの投資を行い、4,480億ペソの関税・税金を支払い、そして187億6,000万米ドル相当の自動車部品とコンポーネントを輸出する、トヨタの一大拠点に成長しました。
今後も、フィリピンの部品も含めた自動車産業を守ることこそが、この国の雇用や生活を守ることができると考えており、大統領にはサプライチェーン全体への継続的な支援についてお願いさせていただきました。
これらのマイルストーンはすべて、皆様のご支援があってこそ実現できたものです。TMP、サプライヤー、ディーラーなどチーム・トヨタ・フィリピン71,000人を超えるメンバーを代表して、マルコス大統領、そしてフィリピンのあらゆるステークホルダーの方々に心から感謝申し上げます。
豊田会長コメント
マルコス大統領には、本日、フィリピントヨタの工場への訪問の時間を作っていただきました。心より感謝申し上げます。1988年にTy家*とトヨタはフィリピンで事業をスタートし、政府と国民の皆様のご支援のおかげで、今年で35周年を迎えることができました。
20年間、フィリピンの従業員のコツコツとした頑張りと、仕入先様の拡がりもあり、現在ではTAP・仕入先様含めて4,000人の雇用がここにあります。
IMV 0の組立を発表しましたが、それは20年間に及ぶトランスミッション生産で体力を付けてきたからできることです。IMV 0がゲームチェンジャーとなり、車の新たな使われ方として、新しい機会が創出されること、未来への扉が開くことを期待しています。それがひいては、トヨタがモビリティカンパニーに変革するきっかけになると思います。
大統領は、我々にどんな助けができるかと何度も聞いてくださいました。民間だけでも、政府だけでも未来は作れない。フィリピンの人々の生活・雇用・投資をはじめとする未来への笑顔に向けてお互いに話をしよう、と思いを共にさせていただき、大変光栄に思います。
* | フィリピンの大手銀行・メトロバンクを創設した一家。フィリピンのコングロマリッドを運営 |
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トヨタ・モーター・フィリピン概要
会社名 | トヨタ・モーター・フィリピン(Toyota Motor Philippines Corporation) |
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設立 | 1988年8月3日 |
代表 | アルフレッド・ティ会長 |
株主構成 | GTキャピタル・ホールディングス : 51%、トヨタ自動車(株) : 34%、マキシマス・マネジメント・ホールディングス : 9%、三井物産 : 6% |
工場所在地 | フィリピン ラグナ州サンタローサ市バランガイ・プロン・スタ・クルス4026(トヨタ経済特区) |
生産開始 | ビクタン工場 : 1989年から2004年 サンタローサ工場 : 1997年から現在 |
生産能力 | 年間54,000台 |
生産車種 | イノーバ、ヴィオス |
22年生産実績 | 49,862台 |
22年販売実績 | 174,106台 |
従業員数 | 合計 : 3,742人(内正社員1,846人)(2022年12月末時点) |
以上
トヨタは、革新的で安全かつ高品質なモノづくりやサービスの提供を通じ「幸せを量産する」ことに取り組んでいます。1937年の創業以来80年あまり、「豊田綱領」のもと、お客様、パートナー、従業員、そして地域社会の皆さまの幸せをサポートすることが、企業の成長にも繋がると考え、安全で、環境に優しく、誰もが参画できる住みやすい社会の実現を目指してきました。現在トヨタは、コネクティッド・自動化・電動化などの新しい技術分野にも一層力を入れ、モビリティカンパニーへと生まれ変わろうとしています。この変革の中において、引き続き創業の精神および国連が定めたSDGsを尊重し、すべての人が自由に移動できるより良いモビリティ社会の実現に向けて努力してまいります。