JAPAN MOBILITY SHOW 2023 トヨタプレスブリーフィング

トヨタ自動車株式会社は、2023年10月25日(水)8時45分よりJAPAN MOBILITY SHOW 2023 トヨタプレスブリーフィングを実施しました。その模様を動画でご覧いただけます。

JAPAN MOBILITY SHOW 2023 トヨタプレスブリーフィング

日時

2023年10月25日(水)8:45~9:00

出席者

トヨタ自動車株式会社 取締役社長 佐藤 恒治

内容

プレゼンテーション

取締役社長 佐藤 恒治 プレゼンテーション

皆様、おはようございます。佐藤です。
ようこそ、トヨタブースへ!

ここトヨタブースでお伝えしたいのは、多様性にあふれるモビリティの未来です。
人の数だけ、多様な価値観、多様なニーズがあります。

未来は、誰かに決められるものではなく、みんなでつくっていくもの。
私たちはそう考えています。
だからこそ、トヨタブースのテーマは「Find Your Future」。
あなたの未来がきっと、トヨタのクルマの中にあると思います。

今日はその中から、3つのモビリティで描く未来の話をしたいと思います。

1つ目は、バッテリーEVと暮らす未来です。
環境に優しいだけではなく、電気エネルギーならではの運転の楽しさも、走りの味もあって多様な体験価値も実現できる。
それがバッテリーEVです。
クルマ屋らしいバッテリーEVをつくる。
その意味するところは、クルマづくりの原理原則に立ち返って、航続距離などの基本性能はもちろん、バッテリーEVでしかできない価値を実現していくことです。
そのひとつが、今までにない低重心と広い空間を両立するクルマをつくること。

そのためには、基本コンポーネントを徹底的に小型化、軽量化し、それを最適なパッケージングにつなげていく「クルマ屋の力」が必要です。

それができると、デザインも、走りも、すべてが大きく変わります。
そして、クルマに乗り込むと、全く違う景色が広がっています。

まずレクサスブランドからそれを物語るクルマを生み出してまいります。
このあと10時半から、チーフ・ブランディング・オフィサーのサイモンよりご紹介しますので、レクサスブースでぜひご覧ください。

もちろん、こちらの2台のようにトヨタやGRのクルマも変わっていきます。
クルマを小さく、低く、軽くつくれる技術があれば、スポーツカーから、SUV、ピックアップ、スモールバンまで…
素性の良い、多様なラインナップを生み出すことができます。

そして、そのハードウェアの上には、新たな体験価値を実現する「アリーン」、新しいソフトウェアプラットフォームがあります。
常に最新のソフトウェアを実装できるのはもちろん、車両データを活かして、お客様ニーズに寄り添った開発をスピードアップし、お客様が嬉しい価値をもっとご提供できるようになります。

さらに、様々なアプリがクルマの価値を高めていきます。
例えば、エンターテイメントプロバイダーが生み出すサービスやコンテンツ。
ソフトウェアの新たなパートナーとつながっていくことで、移動はもっと便利で、楽しくなっていきます。

アプリでクルマの中から買い物ができたり…
ドライブでは、マニュアルモードで走りの味を楽しんだり…

駐車した後はエネルギーグリッドモードで電力を融通して社会の役に立つ。
例えば、そんな未来が待っています。

クルマの価値をつくりあげるのは、お客様一人ひとり。
クルマの役割は、社会とつながり、その可能性を広げていくことです。
あなたの「欲しい」があなただけのクルマをつくる。
それが、次世代バッテリーEVとソフトウェア・ディファインド・ビークルの未来です。

こうした電動車はもちろん、世界中のお客様の多様化にお応えしていくためには、様々なアプローチが必要です。

そのひとつが、ハードウェアの拡張性で「自分らしさ」を叶(かな)えていくこと。
クルマが仕事や生活の大切な基盤になっている。
そんなお客様がたくさんいらっしゃいます。

クルマで運びたいもの、やりたいことは、人それぞれです。
そのすべてに寄り添い、お応えしていきたい。
トヨタらしく、良品廉価なクルマでソリューションを届けしたい。

それが、本日2つ目にご紹介したい未来、このIMVゼロで目指している未来です。

お客様のニーズ次第で、自由自在にカタチを変えていきます。
例えば、畑で収穫した野菜や果物をたくさん運んで…
街に到着したら、直売所(ちょくばいじょ)に早変わりします。

街の広場では、コーヒーショップや、フードトラックになったり、夜には、バーになったり、DJブースにもなります。
実際、間もなく発売するアジアでは、既に様々なカスタマイズのアイディアが提案されています。

そうやって、ユニークで多様なクルマが社会に溶け込んでいく。
クルマがプラットフォームとなり、お客様自身が価値を拡張していく。
バリューチェーンの新しいビジネスの可能性も、新しい仲間も増えていきます。
IMVゼロで目指しているのは、まさに、「みんなでつくる」モビリティの未来です。

そして、このように、多様性に応えるモビリティは社会システムに溶け込み、あなたと社会をつなぐ接点になります。

私たちの工場では多様な部品を詰め込んで生産現場をつないでいく入れ物を「通い箱」と呼んでいます。
社会の中で同じ役割を担うモビリティ。
バッテリーEVの特性を活かして社会インフラやサービス事業者と常につながることでいつでも、どこでも、仕事や暮らしを便利に、楽しくしていく。
だからこそ、このモビリティの名前を「カヨイバコ」としました。

本日お伝えしたい3つ目の未来です。

人と社会をつなぐモビリティ。
その意味は、私たち一人ひとりの「多面性」をより豊かにしていくことでもあります。

あるときは、カヨイバコの横にいるのは、配送ドライバーの自分。
スライドドアを開けると、その広いスペースには色んな荷物がたくさん積まれています。
インフラと協調したデータを活用して注文したお客様のところまで、ムダなく、タイムリーにモノを運んでいきます。

休日には、ガラッと雰囲気が変わり、アウトドア好き、キャンパーの自分。
注文していたキャンプ用リュックを受け取りテントやバーベキューグッズをカヨイバコに積み込んで、郊外に出掛けていきます。
大きすぎず…小さすぎず…その不思議なサイズ感で、色んなシーンにフィットします。
車イスで乗り降りできる「地域の足」になったり、リモートワークの拠点になったり、移動型のお店になったり…
もっともっと社会とあなたの暮らしをつないでいきます。

社会の中で、モビリティの価値をみんなで育てていく。それが、カヨイバコで目指している未来です。

3つのモビリティでお伝えした電動化、知能化、多様化の先にある未来。
その共通点はひとつ。

未来のモビリティは、私たちのライフスタイルに応じて、その価値を拡張していくということです。

だからこそ、私たちトヨタの使命は、世界中のお客様の暮らしにとことん寄り添って、多様なモビリティの選択肢をお届けし続けていくこと。
それこそが、トヨタが目指すべきマルチパスウェイの未来だと考えています。
改めて、未来はみんなでつくっていくものだと思います。

未来をもっと良くしたい。
その意志と情熱をもってみんなで行動していけば、必ず景色は変わっていきます。

笑顔あふれる未来の社会。

その真ん中にはモビリティが居続けてほしい。その想いで、多くの仲間とともに、もっともっと挑戦してまいります。

合言葉は「クルマの未来を変えていこう!」

モビリティショーはその大切なスタートポイントです。
「あなたの欲しい未来を探しに行く旅…」
今日から10日間、そんな風にトヨタブースを楽しんでいただけたら大変嬉しく思います。

ご清聴、ありがとうございました。

以上

BEYOND ZERO

~マイナスからゼロへ、ゼロを超えた新たな価値を~

トヨタは、「地球という美しい故郷(Home Planet)を次世代に引き継ぐ」ために、社会や個人が抱える様々な課題の解決(マイナスをゼロにする)に取り組むだけではなく、ゼロを超えた新たな価値の創出・提供を目指し、「回答のない未来へ弛まぬ挑戦」を続けていきます。

BEYOND ZERO
https://global.toyota/jp/mobility/beyond-zero/
Sustainable Development Goals

トヨタは、革新的で安全かつ高品質なモノづくりやサービスの提供を通じ「幸せを量産する」ことに取り組んでいます。1937年の創業以来80年あまり、「豊田綱領」のもと、お客様、パートナー、従業員、そして地域社会の皆さまの幸せをサポートすることが、企業の成長にも繋がると考え、安全で、環境に優しく、誰もが参画できる住みやすい社会の実現を目指してきました。現在トヨタは、コネクティッド・自動化・電動化などの新しい技術分野にも一層力を入れ、モビリティカンパニーへと生まれ変わろうとしています。この変革の中において、引き続き創業の精神および国連が定めたSDGsを尊重し、すべての人が自由に移動できるより良いモビリティ社会の実現に向けて努力してまいります。

SDGsへの取り組み
https://global.toyota/jp/sustainability/sdgs/

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