2021年に日本製鉄株式会社(以下、日本製鉄)がトヨタ自動車株式会社(以下、トヨタ)を提訴した電磁鋼板に関わる訴訟について、このたび日本製鉄が請求を放棄したため、本訴訟は終了となりますので、お知らせいたします。
トヨタは日本製鉄から電動車のモータに使用する宝山鋼鉄股份有限公司製の電磁鋼鈑に関わる特許権侵害があるとして、3件の特許権侵害訴訟を提起されていました。その後2年にわたり、特許権の侵害の有無について審理が行われておりましたが、本日11月2日に日本製鉄が3件の訴訟に係るすべての請求を放棄しました。
「請求の放棄」とは原告自らの手続きにより訴訟を終わらせるもので、確定判決と同一の効力を有するものです。これにより日本製鉄とトヨタの電磁鋼板に関する訴訟は終了となります。
対象案件
1件目
- 提訴日
- 2021年10月14日
- 訴訟番号
- 令和3年(ワ)第26587号
- 訴訟対象特許
- 5447167
2件目
- 提訴日
- 2021年12月10日
- 訴訟番号
- 令和3年(ワ)第32009号
- 訴訟対象特許
- 4023183
3件目
- 提訴日
- 2021年12月27日
- 訴訟番号
- 令和3年(ワ)第33757号
- 訴訟対象特許
- 6497176
自動車業界の黎明期から長く支えていただいているサプライヤー、技術の変革に伴い新たな取引を始めた新規サプライヤー、様々なステークホルダーの皆様のご支援をいただきながら業界を超えて未来に向けた取組みを進めてまいります。
以上
トヨタは、革新的で安全かつ高品質なモノづくりやサービスの提供を通じ「幸せを量産する」ことに取り組んでいます。1937年の創業以来80年あまり、「豊田綱領」のもと、お客様、パートナー、従業員、そして地域社会の皆さまの幸せをサポートすることが、企業の成長にも繋がると考え、安全で、環境に優しく、誰もが参画できる住みやすい社会の実現を目指してきました。現在トヨタは、コネクティッド・自動化・電動化などの新しい技術分野にも一層力を入れ、モビリティカンパニーへと生まれ変わろうとしています。この変革の中において、引き続き創業の精神および国連が定めたSDGsを尊重し、すべての人が自由に移動できるより良いモビリティ社会の実現に向けて努力してまいります。