Chief Branding Officer Simon Humphries(サイモン・ハンフリーズ)プレゼンテーション(日本語訳)
みなさま、おはようございます。LEXUSにようこそ。
社長の佐藤からお伝えした通り、今年のジャパンモビリティショーは、私たちにとって単なるイベント以上の意味を持つ特別な場になります。
私たちの新たなCMシリーズでは、トヨタグループの各ブランドが目指す未来を示しています。
トヨタからセンチュリーに至るまで。それぞれ明確な想いがあります。
センチュリーがトヨタの最高峰に立つことで、LEXUSは、“ラグジュアリーの中心”で、さらに自由に進化できるようになります。
そんなLEXUSの想いは、“DISCOVER”。
誰の真似もせず、自信にあふれること。冒険的で、革新的であること。
すべては、お客様の新しいラグジュアリーライフスタイルの発見につながるように。
本日は、皆様に“ラグジュアリーブランド”の概念を改めて問い直したいと考えています。
カーブランドにとって、それはフラッグシップから始まります。
我々LEXUSの場合、LSです。
1989年、初代LSの登場からラグジュアリーマーケットは、大きく変わりました。
かつてはエグゼクティブセダンが中心でしたが、いまやセダンはSUVに押され、人々はこれまでとは異なる体験を求めています。
お客様は自らの基準で価値を見出したいと考えています。
自分の時間を最大限有効に使えるよう、スペースと自由を求めています。
そしてその理想を追求するにあたり、現状に挑戦することを恐れません。
これまで、LEXUSの取組みは“クルマ(四輪)”だけに留まってきませんでした。
挑戦を恐れずに進んできました。
新しいプロダクト・サービス・体験を発見するために。
そして今、私たちはフラッグシップを再定義します。
Luxury Sedanでも、Luxury SUVでもなく、Luxury Spaceとして。
クルマでさえも、“四輪”に留まらず、六輪になるなんて、想像もしていなかったのではないでしょうか?
そのドアを開けた瞬間、“我が家”のように、自分だけのプライベートな空間、真のサンクチュアリへ誘います。
六輪によるパッケージの革新。広い室内スペース、スムーズな乗り降り、あなただけの空間。
スペース、それは自由であり、特別な空間。
この二つは、まさに代えがたい価値そのものです。
目まぐるしく変化しているこの時代に、これ以上のラグジュアリーはあるでしょうか?
より多くのお客様が、新しいカタチや価値観を求めています。
しかし同時に、お客様は多様性をも求めています。フラッグシップにおいても。
このセグメントにおいて、人々は、ひとつのカタチのクルマだけを求めているのではありません。
特に、グローバルの観点では。
私たちはこうも思います。
エモーショナルな運転体験も、価値観の中心にあり続けるものだと。
Lexus Sport Conceptは、そんな“没入体験”を味わうチャンスとなります。
五感のすべてに訴えかけ、まるでこれまでに体験したことのないような感覚に触れられるのです。
そして、LS Coupe Conceptではあらゆる最高の体験を楽しみたいという想いに応えます。
このクルマは二律双生の発見を狙い、ドライバーは走る楽しさを、同乗者は後席でくつろぐ喜びを発見できる、そんなクルマです。
相反するものの調和こそが、LEXUSの真骨頂なのです。
レクサスのフラッグシップ群として、これらのモデルが、ブランドを未来へと導きます。
未来とは、自分自身のラグジュアリーライフスタイルを発見することのできる場所。
そして、ライフスタイルは様々な要素から成り立っていくことになるでしょう。
LEXUSは創業以来、プロダクトとライフスタイル体験を融合させてきたブランドです。
36年の間で、あらゆることに挑戦できることを示しながらも、唯一無二のLEXUSであり続けてきました。
多様性に支えられてきたブランドです。
そして私たちが思い描いている未来のLEXUSは、クルマづくりだけに留まりません。
都市の中心では、スペースに対する制約が一層強まっています。
そこで私たちは、LS Conceptのエッセンスを、自動運転のパーソナルモビリティへと進化させることはできないだろうかと考えました。
仕事からプライベートまで、陸のモビリティとインフラがシームレスにつながります。
そして、その先にある次なる舞台は、海と空です。
言い換えれば、360度のモビリティです。移動が、陸上だけに縛られなくなる時が来るでしょう。
LEXUSブランドの可能性は計りしれません。
トヨタグループとして、JOBYと長年協業を続けてきました。
スムーズで静か、快適で効率的だけではありません。
自由という新しい価値をもたらします。
どこで、どのように暮らすかを根本的に変えていくことができる、完全に自立した、ラグジュアリーな生活を、オフグリッドで可能にします。
その技術は、空の上に留まりません。
プライバシーと冒険の両立を、海の上でも実現できたらどうでしょうか。
真のエスケープを実現する自動操船カタマラン。
様々な空間を、多様なモビリティがつなぎ合わせていく世界です。
都市とそこに息づくブランドスペースが、多次元的な生活への扉となります。
ラグジュアリーとは、常にリードし続けること。そして、それは革新の連続でもあります。
お客様一人ひとりがひとつのブランドだと、LEXUSは考えています。
私たちは、これからもお客様とともに歩み、お客様が新しい視点で世界を見つめることを目指します。
無限の可能性を拡げながらも、いつでも自宅にいるような、そんな発見へと。
ありがとうございました、引き続きショーをお楽しみください。
以上
トヨタは、革新的で安全かつ高品質なモノづくりやサービスの提供を通じ「幸せを量産する」ことに取り組んでいます。1937年の創業以来80年あまり、「豊田綱領」のもと、お客様、パートナー、従業員、そして地域社会の皆さまの幸せをサポートすることが、企業の成長にも繋がると考え、安全で、環境に優しく、誰もが参画できる住みやすい社会の実現を目指してきました。現在トヨタは、コネクティッド・自動化・電動化などの新しい技術分野にも一層力を入れ、モビリティカンパニーへと生まれ変わろうとしています。この変革の中において、引き続き創業の精神および国連が定めたSDGsを尊重し、すべての人が自由に移動できるより良いモビリティ社会の実現に向けて努力してまいります。
