異業種合同プロジェクト『WiLL』を発足

　アサヒビール株式会社、花王株式会社、近畿日本ツーリスト株式会社、トヨタ自動車株式会社ならびに松下電器産業株式会社の5社は、21世紀における新たな消費スタイルへの適応と新市場創出を目指し、新たなマーケティング手法を開発するための業種を超えた合同プロジェクト『WiLL（ウィル）』を本日発足させました。

　『WiLL』では、1990年代に入り日本国内で顕著になってきた「従来の世代とは明らかに異なる価値観を持ち、異なる消費行動を取り始めた」生活者を「ニュージェネレーション層」（＊1）と定義づけています。ニュージェネレーション層の消費スタイルは、企業がそれぞれに展開してきた従来のマーケティング手法ではなかなか捉えきれず、この層でのヒット商品が生まれにくい状況にあります。『WiLL』は、こうしたターゲットの特性を捉えるための新たなマーケティング手法を、共同で開発することを目的に発足したものです。

　『WiLL』という名称にこめた意味合いは、「送り手からの明確な“意志”をモノやコトで主張・表現し、そこから生活者（マーケット）と共鳴・共感し、新たな消費スタイルを創り出していく」というものです。具体的には、本年9月以降、参画各社が『WiLL』という統一シリーズ名称のもとに、ビール、衣料用消臭剤、旅行パッケージ、自動車、パソコン、家電等の分野で、「遊びゴコロと本物感」を兼ね備えた新商品を順次展開していくことになります。

　『WiLL』は、当面は主として共同プロモーションの策定や、新しい切り口によるマーケティング手法の成果研究・分析等を行います。将来的にはこのプロジェクトによって発見された新しいコンセプトの商品化や、ターゲット・ニーズに合わせた品揃えの拡大すなわち上記5社以外の企業の参画も検討していきます。このような新しい取組みが21世紀の国内市場を活性化させる起爆剤となることを期待しています。

＊1	情報ネットワーク社会の中で能動的な情報選択を行い、自分なりの「こだわり」を大切にするという傾向を持つ層。必ずしも年齢で区分することは適切とは言えないが、20～30歳代を中心としており、そのおおよその中心に位置する「団塊ジュニア世代（1971～74年生れ）」だけでも、約800万人のマーケットを形成している。

異業種合同プロジェクト『WiLL』の概要

発足日
1999年8月2日
参画企業

アサヒビール株式会社

本社

東京都中央区京橋3-7-1

社長

福地　茂雄

花王株式会社

本社

東京都中央区日本橋茅場町1-14-10

社長

後藤　卓也

近畿日本ツーリスト株式会社

本社

東京都千代田区神田松永町19-2

社長

田平　英二

トヨタ自動車株式会社

本社

愛知県豊田市トヨタ町1

社長

張　富士夫

松下電器産業株式会社

本社

大阪府門真市門真1006

社長

森下　洋一
プロジェクト推進内容
1. ニュージェネレーション層を対象とした共同プロモーションなど、新しいマーケティング手法の開発
2. 上記の成果研究・分析
3. 将来的な共同商品企画・開発

『WiLL』ホームページ　URL　http://www.willshop.com（8月3日より順次拡充予定）

以上

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