Jan. 29, 2010
トヨタ自動車、フィリピンの植林活動で第三者認証取得
及び同活動の第2期実施を決定
トヨタ自動車(株)(以下、トヨタ)は、2007年9月よりフィリピンのルソン島北部に位置するカガヤン州ペニャブランカ町(マニラより北へ約500km)で取り組んでいる植林活動が、CCB(The Climate, Community and Biodiversity Project Design Standards)基準ゴールド認証を取得(2009年12月20日付け)したと発表した。トヨタは、認証によりプロジェクト設計の質の高さが証明され、かつ活動が着実に成果を上げていると判断し、同活動の第2期を本年8月から2013年7月までの3年間実施することを決定した。 CCB基準は、CCBA(The Climate, Community and Biodiversity Alliance)という国際NGOと企業の連合による組織で運営されており、森林保全プロジェクト等を多面的に評価する世界基準であり、ゴールド認証は同基準において特に優れた評価となる。トヨタは活動パートナーの一つである環境NGOコンサベーション・インターナショナル(以下CI)と共同で、植林プロジェクト認証で最も実績があり、CO2だけでなく生物多様性や住民生活等多面的な視点からプロジェクトの質が評価されることから、CCB基準の取得をプロジェクト開始当初より目指していた。 植林活動は、フィリピン環境資源省、ペニャブランカ町、CIとの共同プロジェクトで、第1期の2007年9月からの3年間では、1,772ヘクタールの土地への植林を進めている。地域住民の生活と森林再生を両立させる仕組みづくりを目指し、熱帯林再生のため自生種を植栽するだけでなく、森林荒廃への対策として、焚き木採取用専用林の設置や焚き木の代替として籾殻を使用したコンロの試験導入を開始した。さらには地域住民に対して、マンゴー、カカオなどの果樹の植栽を促し、その収入の一部を基金化する取り組みにも着手。トヨタはこれら活動のための資金として約2億円を拠出し、また現地法人であるトヨタ・モーター・フィリピン(Toyota Motor Philippines Corporation)は、植林活動用の車両「ハイラックス」の寄贈やボランティア派遣で協力している。 第2期では、更に728ヘクタールに植林を行い、2013年7月のプロジェクト終了後も地域住民による自立した活動が維持できる仕組みづくりと、その運用を実践していく予定。 |
<ご参考>プロジェクト概要 |
プロジェクト名称 | Philippine Peñablanca Sustainable Reforestation Project |
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実施団体 |
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実施期間 | 第1期 : 2007年9月~2010年7月 第2期 : 2010年8月~2013年7月 |
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実施場所 | カガヤン州ペニャブランカ町(マニラより北へ約500km) |
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トヨタ拠出金 | 第1期 : 約2億円 ※第2期は現在調整中 |
以上