Nov. 09, 1999

トヨタ、ポーランド変速機工場鍬入れ式を実施

-建設地は、ドルノシロンスケ県ヴァウブジフ市に決定-

 

 トヨタ自動車(株)(以下、トヨタ)は、このほどポーランドで計画している変速機(トランスミッション)製造工場をドルノシロンスケ県ヴァウブジフ市のヴァウブジフ経済特区において操業する権利を、公開入札手続きを経て、経済省から付与された。これを受けて、同地に工場を建設することを最終決定し、現地時間11月9日(火)11時〔日本時間、同日19時〕より同建設地において、鍬入れ式を実施した。

 鍬入れ式は、ポーランド政府関係者、駐ポーランド佐藤大使などをはじめ約150名の来賓を迎え、トヨタからは山本幸助副社長が出席し、取り行なわれた。

 同工場では、2002年初から、トランスミッションを年間25万基製造し、トヨタの英国、フランス、トルコにある車両製造工場への輸出を計画している。山本副社長は「トヨタの欧州戦略の中で、ポーランド工場は重要な位置を占める」と述べ、また「1日も早く、ポーランドの良き企業市民となりたい」と強調した。

 また、式典では、地元への貢献として、ヴァウブジフ市への救急車および地域学校での教育機材としてNC工作機を寄贈することも発表された。

NC工作機
コンピューターに記憶させた数値情報により制御される工作機械

 新工場の概要は以下の通り。

  1. 会社名
    Toyota Motor Manufacturing Poland
  2. 建設地
    ドルノシロンスケ県ヴァウブジフ市
  3. 生産部品
    マニュアルトランスミッション(1.3~1.8リッターエンジン用)
  4. 生産能力
    年産25万基程度
  5. 輸出先
    TMUK(英国工場アベンシス、カローラ生産)、
    TMMF(仏工場ヤリス生産 2001年初稼動)、
    TOYOTASA(トルコ工場カローラ生産)
  6. 投資額
    約100億円 (約3.5億ズロチ)
  7. 新規雇用
    約300人
  8. 生産開始時期
    2002年初

以上