Dec. 10, 1999

トヨタ博物館 企画展「リヤエンジン車のいろいろ」を開催

 

 トヨタ自動車(株)の文化施設であるトヨタ博物館(愛知県長久手町)では、平成11年12月14日(火)から平成12年4月2日(日)まで、企画展「リヤエンジン車のいろいろ」を開催する。
 また、新館ギャラリーでは、同期間「日本の正月を彩った絵すごろくと引札展」を開催する。
 企画展およびギャラリー展示の概要は以下のとおり。

-記-

1.企画展の概要

  1. 期間
    平成11年12月14日(火)~平成12年4月2日(日)
  2. 場所
    トヨタ博物館 本館2階特別展示室
  3. 内容
    1. テーマ
      「リヤエンジン車のいろいろ」
      〔1920年代に欧州で生まれ、1950~60年代には、特に欧州と日本で小型大衆車や軽自動車を中心に急増しながらも、現在ではほとんど姿を消したリヤエンジン車の中から、自動車史に名をとどめる車を実車や模型、資料などにより紹介する。〕
    2. 展示品
      • 実車
        9台(詳細別紙)
      • 模型
        18点
      • その他
        ポスター、カタログ、雑誌 等

2.ギャラリー展示の概要

  1. 期間
    平成11年12月14日(火)~平成12年4月2日(日)
  2. 場所
    トヨタ博物館 新館3階ギャラリー(無料ゾーン)
  3. テーマ
    「日本の正月を彩った絵すごろくと引札展」
    〔人力車や自動車、飛行機など さまざまな乗り物が描かれた明治から昭和初期の絵すごろくと年末年始の挨拶に商店から顧客へ配られた引札を約30点紹介する。〕

3.ご案内

  1. 所在地
    愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41-100
    (東名・名古屋IC、東名阪・本郷ICより東4kmグリーンロード沿い)
    TEL 0561-63-5151  FAX 0561-63-5159
  2. 開館時間
    9:30~16:30(4月1日以降、17:00閉館)
    休館日は、毎週月曜日(祝日の場合は翌日)および年末年始〔12/24(金)~1/3(月)〕
  3. 入館料
    企画展見学は無料ですが、トヨタ博物館入館料金が必要
    ギャラリーの見学は、入館無料
    (大人 1,000円 中高生 600円 小学生 400円 団体割引あり)

以上

別紙

出展車両
車両名(年式・国) 車両解説
大・中型乗用車 タッカー
(1948・米)
第二次大戦直後、アメリカのP.タッカーが製作した乗用車。リヤエンジンに加えてファストバックスタイルや全輪独立懸架の足回りなど斬新な内容が盛り込まれた車でしたが、開発や資金面で難航し、ごく少数が生産されただけで終わりました。
シボレー コルベア
(1960・米)
当時アメリカで人気を博したフォルクスワーゲンなど欧州からの輸入車に対抗してGMが投入したコンパクトカーで、斬新なスタイルや新設計空冷エンジンによるRR方式など、全く新しい車として話題を集めました。
小型乗用車 フォルクス ワーゲン
(1951・独)
F.ポルシェ博士が設計したRR車で、第二次大戦後ドイツの国民車となり、世界各地にも輸出されて“かぶと虫”の愛称で親しまれました。現在でも、少量ながら海外生産が続いており、既に累計2,140万台がつくられています。
フィアット 500
(1959・伊)
D.ジアコーザのデザインで1957年に登場したRR車。イタリアの国民車として一般市民の圧倒的支持を受け、イタリア中を埋め尽くしました。途中のエンジン小変更以外は変わらぬデザインで18年間にわたって生産され、325万台がつくられました。
フィアット500クラブイタリア日本支部より借用
日野 コンテッサ 1300 クーペ
(1965・日)
ルノーとの技術提携で乗用車づくりのノウハウを習得した日野自動車が、1965年に登場させた、ルノー4CVゆずりのRR車。当時急速に増加していた小型車の中で、ミケロッティのデザインしたボディスタイルの美しさが評判になりました。
ミニカー メッサーシュミット KR200
(1955・独)
航空機メーカーのメッサーシュミット社が生産したミニカーで、飛行機のコックピットのような軽量ボディに小型2サイクルエンジンを載せ、バックするときはエンジンを逆回転させました。戦後のドイツ復興期に庶民の足となって活躍しました。
BMW イセッタ 300
(1959・独)
戦前から高性能車メーカーとして名の高かったBMW社が、戦後イタリアのイソ社からライセンスを買って生産したミニカーで、前に開くドアが最大の特徴。復興期の庶民の足として親しまれると同時に、当時困難な状態だった同社の経営を支えました。
スポーツカー ポルシェ 356 クーペ
(1951・独)
F.ポルシェ博士の息子フェリー・ポルシェが設計した高性能スポーツカー。フォルクスワーゲンと同じ駆動方式がとられ、エンジン、サスペンションなど多くの部品もフォルクスワーゲンのものがベースになりました。この駆動方式は1964年に登場したポルシェ911に受け継がれました。
デロリアン
(1982・米)
若くしてGMの副社長になったJ.Z.デロリアンが独立して製作したGTカーで、ステンレススチール製ボディを採用し、時速200km以上も可能な高性能車として登場しましたが、事業的には失敗して生産は僅か1年で終わりました。

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